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リービ英雄

岩波書店

グループ:Book

ランキング:247425

価格:¥ 1,890

ポイント:18 pt

発売日:2004-01

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カスタマーレビュー

著者の差別が気になる。  (2006-05-06)
日本に住むアメリカ国籍の著者が中国を旅するということで、人種的、政治的な面で複雑な思いをしながら、大陸の歴史や人々と触れ合っていくというテーマです。が、著者が少し中国の人々を金銭面で差別しているような気がしました。日本での年収を聞かれて、その十分の一にも満たない稼ぎの中国人に何度も堂々と答えるところや、自分が泊まるホテルの値段と地元の労働者の月収を常に比較し続けるところなどが、読んでいてあまり気持ちのいいものではありませんでした。

失われそうなものを大急ぎででもゆっくりと。  (2004-02-29)
千年単位の歴史を持ち、過酷な歴史を経験したばかりの中国。現在は何かを取り戻そうと大急ぎで変化している。著者はこのあまりにも大きすぎる中国の時間、歴史、人々をなんとか自分の日本語に納めたいとこの本を書いたのではないか。

路地裏を歩きながら感じたこと、心の変化。乗り合わせた列車の中で出会った人との会話。そこからみた自然と情景。取り立てて大きな出来事、ハプニングもない。が読み進むうちに徐々に巨大な中国大陸の人々の様子が伝わってくる。

中国を形成する多数の民族、少数民族。農民、市民、流民。新しい都市と残された古い都市。多数の言語、方言、文字。この大陸には実に雑多なものが同居していて眩暈すら覚えるが、著者はとにかく歩くことで、しっかりとひとつひとつこれらを感じ取るのだと言っているようだ。

読後、大きくて速いものを捕まえるのにどうすればよいのか。そんな疑問がもたげてきた。決して解決されるわけではないが、著者の謙虚で真摯な姿勢が好きだ。