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アイテム詳細

河合 隼雄
谷川 俊太郎
立花 隆

岩波書店

グループ:Book

ランキング:72821

価格:¥ 1,575

ポイント:15 pt

発売日:2006-11

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カスタマーレビュー

対談がちょっと残念ですが・・  (2007-05-19)
河合隼雄さん、立花隆さん、谷川俊太郎さんがそれぞれに「読む」こと、「聴く」ことについて語っています。
それぞれの持ち味が出ていて、河合先生は「聴く」こと、立花隆さんは「読むこと」についてご自身の仕事からの経験を踏まえて、これらのテーマを語っています。さしずめ谷川俊太郎さんは「詠む」といったところでしょうか。

さすがに第一線で活躍されている(河合先生は、現在療養中ですが)方々の発言なので、「なるほど!」といったことが多いです。
一方で、本の半分を占めている3人のシンポジウム(司会進行は谷川さん)では、個人個人の発言内容は面白いのですが、河合隼雄×立花隆×谷川俊太郎といったような、立花隆さんの発言が河合先生の新しい側面を引き出す・・・といったような感じではなく、司会の谷川俊太郎さんとそれぞれの先生方の会話といった趣が強いのが残念でした。これだけの方々が一同に会してシンポジウムを行うことはないので、私の期待が大きすぎるのかもしれません。

それぞれの方々の「詠む」こと、「聴く」ことに関する発言は間違いなく面白いので、お勧めできる本だと思います。

個性的な対話  (2007-04-12)
今は残念ながら病床にある河合隼雄さん、それと立花隆さん、谷川俊太郎さんの三人の対話の講演の記録があり、それは読んでいて三者三様の個性が楽しい。

河合さんの仕事は、「聴く」ということでは実にプロフェッショナルなものを感じさせるが、それはいわゆる常識的に考えての仕事人というイメージとは次元を大きく異にするものだ。たとえばいわゆる、よく人の話を聞いてあげる、とか、親身に聞く、とか、そういう表現では語れないし、まずそうイメージしては誤解の元だろう。
河合さんの言葉で言うと、「ぼーっと」聴く、ただ聴いている、しかしそれは話だけ聴いているんじゃなくて、いうなら、その人を聴いている、自らの身体ごと聴いている、・・とでもいう感じだろう。ぼーっと、と表現する中身はエネルギーのいる聴き方だということだ。

河合さんの話の中にクライアントとの経験談があり、それはなんともこころに残る話。本文でお確かめを。
立花さんのテクノロジー先端的な方向からの「聴く、読む」についての興味深い情報。あわせて谷川さんと河合さんの日常的な気づきからの出会い、それは対話のコラボレーションとも感じる新鮮さがある。

「言葉」の力と言葉以上の「感覚」  (2006-12-10)
 本書は、臨床心理、ノンフィクション、詩というそれぞれ異なる世界で活躍する3人の著名人のシンポジウムの記録を再編集したものである。

 本書を通じて感じたのは、言葉を使って表現することの大切さとともに、言葉の背後にある「もの」を伝えていく手段は言葉だけではないということだ。

 立花氏によれば、先天的に耳が聞こえない人工内耳を埋め込んだ子供たちは、新しい世界にとまどいながら、きちんと音を聞き分けられるようになると言う。同様に、初めて手話を学んだ聴覚障害者たちは、暗い世界に突然光が差してきたように感じるという。
 また、河合氏によると、言葉を持たなかったケルトやアメリカの先住民たちは、言葉を持つ我々以上に鋭い感性を持っていたという。

 掲載されている谷川俊太郎のいくつかの美しい詩の行間に、言葉の持つ言葉以上の表現力を感じた。

それぞれのプロの振る舞いから見えるもの  (2006-11-29)
カウンセラーとして人の話を聞くプロ:河合隼雄.
記者として言葉を書くプロでありながら,膨大な読書で情報を仕入れる読むプロ:立花隆.
そして言葉の奥にあるものを行間に込める言葉のプロ:谷川俊太郎.

この三人のプロの「読む」「聴く」に関する講演・座談会をまとめたのがこの本です.

面白いと私が感じたのは座談会での三人の振る舞いでした.河合氏は立花氏・谷川氏にうまく話を振る場面が多く,その一方で立花氏はどんどんと喋る.話題に共通するものをどんどん引き出しから出してくる.そして谷川氏は二人に比べて言葉少なでいて,もっぱら河合氏とのやりとりが多いということ.それぞれの役所が如実に表れていますね.

座談会をまとめたものなので全体としては,発散というかあちこちにテーマが飛びますが,それぞれでひょこっと顔を出すトピックはどれも興味深いものだと思います.

まずさわりとして,「読む」こと「聴く」ことを考えるにはいいのかもしれません.