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アイテム詳細

E.L.カニグズバーグ
松永 ふみ子
E.L. Konigsburg

岩波書店

グループ:Book

ランキング:12328

価格:¥ 714

ポイント:7 pt

発売日:2000-06

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レビュー(Amazon.co.jp)

???クローディアは退屈だった。何か変わったことがしてみたい。でもダサいのはいや。家出することにしたクローディアは、一定の目標を持って計画を立てる。それは、快適で、今までとまったく違っていて、家のように気楽でいられるところへ行くこと。クローディアは慎重にパートナー(弟)を指名し、行き先(メトロポリタン美術館)を選んだ。でも、冒険に不測の事態はつきもの。すぐに、クローディアと弟のジェイミーは、専門家でも解けないような美術品にまつわるミステリーに巻きこまれることに。しかし、この謎を解くことができれば、クローディア自身が求める答えが見つかるかもしれない。

???ユニークなストーリー、読者の心をつかんで離さない文体、独特な線画で定評のあるカニングズバーグの作品。ニューベリー賞受賞作の本書も、読者に本を置かせるすきを与えない。一角の人間になりたいというクローディアの願いと、その願いをかなえるために自分探しに出る物語は、特に思春期の入口にいて本当の自分を探し求めようとする子どもたちにとって、共感するところが多いはず。(9〜12才向け)

カスタマーレビュー

幼年期の終わり、想い出の始まり  (2008-10-21)
子供の頃に読んだ事があります。岩波少年文庫は結構読んでいましたが、私が男だからか、本作はそれ程印象に残っていなかったのですが、久しぶりに再読してみました。思春期の少女の大人への転換期を冒険を通して描いている作品ではありますが、男性と女性ではその描き方や読者の感じ方も違ってくると思います。主人公クローディアは日々の自分の生活が不当だと感じ家出する事になるのですが、これは女の子であり一番上のお姉さんであるからこその、この世代の少女が抱きがちな、いた仕方が無い幼い感情です。他にもクローディアの些細な仕草や言葉、姉から見た弟像などを見ても、こういう繊細な少女像はやはり女の人でないと描けないですし、読んだ方も自分に照らし合わせて感情移入出来ない種類の物です。自分自身や家族、社会、身の回りの事について抱く様々な思いが大人の階段を登る途中の少女に、やり場の無い感情として何か突拍子も無い事をしたいという自分でもよく分からない型から飛び出た感情として自身を突き動かす衝動となっています。その感情が美術館の中で隠れ過ごし、好奇心を堪らなくくすぐる事件に出会った時に、その有耶無耶だった感情が一見別の物に感じられるが一つの目的として形を現すのです。そして本作はお婆さんの手記という形でも描かれ、クローディアの視点とお婆さんの視点が入れ替わり現れ、最後には全てが一つの形に収束するのです。共にお互いが求める物を見つけ出し、思いやりと世の中との繋がりを再確認した少女は、前と同じに見えるが少女の中では新しい世界となった所に足を踏み出すのです。等身大の少女では描けない、少女期を経た大人の女性によって描かれた色々な意味で技巧的にも感覚的にも優れた作品です。私は子供でも無く女でもありませんから、杓子定規で理屈で頭で読むことは出来ても、心で読むことは出来ていないでしょう。しかし、クローディアと同世代の等身大の少女にとっては素晴らしい作品となり、大人の女性には郷愁を覚え、心にいつまでも残る作品となっていると思います。

今でも影響、続いてます  (2008-09-06)
 内容は皆さんが書いておられるので、省略。子どものころの愛読書だったが、怖いなーと思うのは、今でも美術館、博物館の類に行くと、無意識のうちに住めるかどうかを確認している自分に気づいた時だ。あいにくメトロポリタンはまだ見ていないが、最も住み心地がよさそうなのは…やめておこう、やっぱり(笑)。実際にやる子が出たら困るもんね。

母娘でお気に入りとなりました。  (2008-04-04)
メトロポリタン美術館に家出するって、クローデイアの年頃の女の子にはたまらないかっこよさかと思います。
かつてその年頃に読んでお気に入りの本でした。30年たち、11歳の娘に読ませたところ、
「おもしろい!!」とのことでした。ちょっと古いかと思ったのですが、杞憂でしたね。
弟とけんかしながらの道中や、美術館での夜の過ごし方にリアリティーがあります。

当然、12歳で、弟がいる女の子には特におすすめです。
バースデープレゼントにしたりすると、おしゃれで、かっこよいですね。

バイオリンケースに荷物をつめて  (2007-06-10)
この姉弟のたくましさ、しぶとさと来たら半端でない。
メトロポリタン美術館に忍び込み、警備員の目を逃れて、他の子どものツアーに混じってみたり、噴水で水浴びしてみたり。
口げんかの多い二人だけど、ちゃんと役割分担をして協力している。
そんな二人の関係は、大人顔負けのしっかりさだ。

この話は、書き手はおばあちゃんという設定で、彼女たちを子どもとしてではなく、ちゃんとした一人前として描いている。
子どもに砂糖菓子をあげて頭をなでるような、甘やかした雰囲気はかけらもない。

小さい頃から、彼女たちの冒険は憧れの的だった。
姉弟のクールな生き延びる作法は、成人した今の自分の考え方に、いまだに根強く貢献している。
小さい頃は、バイオリンケースに荷物をつめて、さっそうと家出してみたいと強く思っていた。
そう考えるとこの本、あまり教育上よろしくないのかもしれないが。…

しかしなんだかんだと、彼女たちは無性に格好いい。
文句なしの児童文学でありながら、その枠におさまりきらないものを持つ。
そういうものを傑作と呼んでも、さしつかえはあるまい。

大切で戻れない少女時代  (2006-04-23)
この本を手にとるきっかけは、大貫妙子さんの歌”メトロポリタン美術館”です。
この歌にもとになった(?)お話が有ると知ったのは、子供が読んでいたマンガでだったのですが、歌のタイトルと、この本のタイトルが結びつかず
長い間探していました。
初めは、歌のイメージで読み始めたのですが、直ぐに話の面白さに引き込まれて、歌は歌、お話はお話と、
きちんと自分の中で分けて読み進みました。
少女が大人になるとても大切な時間。
それを弟という頼もしいパートナーと家出!それも行き先はメトロポリタン美術館!もうそれだけでわくわくドキドキです。
初めは合わないかなと思っていたタイトルも読み進むと”ああ、秘密ってこう
いうことか”と納得できました。
大人になってしまった、自分でも充分楽しむことが出来ますが、
ぜひ、クロ−ディアと同じくらいの年齢の女の子に読んで欲しいです。