長年の信頼と運営実績。探したいサイトが見つかるサーチエンジン
書籍紹介
カテゴリー
QRコード
アイテム詳細
角川グループパブリッシング
グループ:Book
ランキング:1838
価格:¥ 740
ポイント:7 pt
発売日:2008-06-25
通常24時間以内に発送
このページのURLは
http://linkmotto.com/a/asin/Books/4043898010/
この商品を買った人はこんな商品も買っています。
塩の街―wish on my precious (電撃文庫)
カスタマーレビュー ![]()
「大人の知恵」と「子どもの想い」
(2008-07-29)
本書を読み終えて、まず思ったのが、
「土佐弁、じかに聞いてみたい!!」というものでした。
高知出身の書評家・大森望氏が太鼓判を押し、
文庫解説では新井素子氏も激賞している本書の
土佐弁は、じつにみずみずしく、魅力に溢れています。
そうした言葉のリアリティに支えられることで、本作は、青春小説として、
類型に堕さない、確固とした強度を獲得したということができます。
また、キャラクター造形もツボを押さえており、F15Jの女性パイロット、
武田光希などは、押しも押されもしない、真性のツンデレキャラですw
いうなれば、著者の〈図書館〉シリーズに登場する、堂上の女版といった趣でしょうか。
(もっとも、刊行順でいったら光希のほうが「オリジナル」に当たるのかもしれませんが)
そして、作品全体を貫くのは、未知の知的生命体と粘り強くコミュニケーションし、
対立する意見を地道に調整していく「大人」と、純粋さと若さゆえの傲慢さにより、
道を誤ってしまう「子ども」の対比の構図です。
このようなテーマは、いささか図式的ではあるものの、慢性的に「大人」や
「社会」が不在になりがちなラノベ界においては、貴重な作風といえます。
盛夏の青空を見上げたくなる爽快感
(2008-07-22)
人は何度でも間違う。間違いをなかったことにはできない。次は間違わないようにと気をつけながら生きるしかない。そんな哲学が、胸に染み入る。
とりわけ、子どもが間違ったときには、大人たちがどれだけその間違いを受け止めて包み込むことができるか。それが子どもの発達には欠かせない環境となる。
短編「仁淀の神様」が収録されている点、単行本を持っていても見逃せなかった。
子どもたちの成長の物語と、大人たちの恋愛の物語が、いい具合に寄り合わされているところで、懐が広い。子どもは子どもの目線で読めばいいし、大人は大人の目線で読むことができる。
大人たちの筋を追うと「ファイターパイロットの君へ」が読みたくなるし、子どもたちの筋を追いながら読んでいくと「仁淀の神様」がぐっと来る。
柔らかな包容力のある、ひと夏の物語だ。そして、命は連綿と受け継がれるのだ。
「白鯨」は神さま なんてっ ^^
(2008-07-18)
「空の中」なんてちょっと変な名前の本が気になって
つい、買ってしまった。
「空の中」には何があるんだろう・・・・
「空の中」には「白鯨」がいたのだ。
遠い昔、地球が生まれ、人類が発生するずっーと昔から
人間の目の届かないところに、
「全き一つ」の生命体として・・・
確かに、地球上に人類がはびこっている。
しかし、そんな人間の目の届かないところは
まだまだたくさんあるし、
そんなところに人間の想像だにしない生物がいても
不思議はない。
そんなことを考えながら楽しく読ませてもらいました。
登場人物も、キャラが際立っているし
読後感もさわやかでした。
みなさんも、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
もうひとつ、おもしろかったのは「白鯨」の性格。
平和を望み、他との競争を望まない。
静かに暮らす・・・・
それは、人類がずっーと夢に描いていても
実際には、その性質の故に手に届かない夢。
25000mの高みは、手に届かない、エデンの園の極み。
そんな生物にも、他を信じることができない人間は
自己の性格の故に自分と同じものとして、そんな生物を判断してしまう。
そんな人間の弱さと、「白鯨」を
神のような生物に描かれているのが興味をそそりました。
懐かしい風
(2008-07-14)
一気に読み終えてしまった。最近、SF小説ではこんなことは無かったので、自分でも意外だった。
爽やかな読後感とでも言おうか、似たような話を読んだことがあるわけでもないのに懐かしい。
解説を読んで、何となく理解できた。
夢中でSF小説を読んでいた中学生、高校生の頃。新井素子、筒井康隆、眉村卓etc、小説のみならず、日本のSFが最も活気に溢れていた時代に読んだ作品群と、同じ風を感じたからだと思う。
まだガイナックスがゼネラルプロダクツだった時代、朝日ソノラマやコバルト文庫、SFジュブナイルに夢中になった人たちには、特にお勧めしたい。
「空の中」+「仁淀の神様」 本当にいい話
(2008-07-05)
UMA(未確認生物)とのファーストコンタクトを扱ったSFではありますが、人
間の美しさを描いた本でもあります。
弱く愚かな人間が、自らの愚かさも弱さも受容し、自然に対して謙虚に、優
しく生きる人間の生き方の美しさに、感動し、涙無しでは読めません。
SFとしても優れものです。UMAの設定は衝撃的にユニークです。ユニークです
が、設定が緻密なのでとてもリアルな内容です。明日、この本の内容が現実
になっても不思議な気がしません。
このUMAの登場(人類との出会い)、人類との交流・衝突、そして結末を描い
たSFとしても一読の価値があります。
本書はライトノベル的な読みやすさを保ちつつ、楽しくて萌えるだけではな
いイイ話を見事に書ききった、いい本です。
作者は、ライトノベルとして執筆しました。しかし、原稿を見た編集者が
「この本は、ハードカバーで出したい!」と情熱をもやし電撃文庫から14年
ぶりのハードカバーとして出版されることになりました。そして、文庫本化
される時は、電撃ではなく角川文庫から出版されました。この経緯が本書の
内容を物語っています。
文庫化される際に、ハードカバーの「空の中」に「仁淀の神様」という掌編
が追加されています。「仁淀の神様」は、「空の中」の後日談ですので、
「空の中」に最終章が1つ追加された感じになっています。
この最終章「仁淀の神様」が、暖かい涙がいっぱい出てしまう内容です。
白鯨とちがい、短い命しか持ち得ない人間も、こうやって無限につながって
いくんだったら悪くないなって思えました。

