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学習研究社
グループ:Book
ランキング:45767
価格:¥ 1,890
ポイント:18 pt
発売日:2002-12
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カスタマーレビュー ![]()
概説書として
(2007-03-24)
幼児期から就労まで幅広い扱い。
概説書として。
高等養護学校の事例は読んで欲しいかも。
「今、普通学級にいるASやHFAの子は、高等養護学校に行くことになる子もいるのです。普通学級の教師には一度、高等養護学校を見に行って欲しいのです」
現場で生まれた実践的な本
(2007-01-29)
タイトルの通り、アスペルガー症候群についてと、教育・療育の現場、家庭・社会での望ましいサポートのあり方について書かれた本。専門用語満載のお堅い学術書ではなく、教育や福祉の現場で働いている人に向けられて書かれている。
十数名の執筆陣は、医師、教育心理学者、臨床心理士、養護学校や通常学校の教諭、等の現場の人たちで、本書が実践的であることを編者は強く自負しているようだ。各執筆者の担当ページは10ページ程度と短く、文字も大きいので、肩肘張らずにサッと読むことができる。
内容としては、アスペルガー症候群について精神医学的に簡単にまとめた後、それぞれの著者の経験した事例が多数報告されている。アスペルガー症候群の子供たちがどんなときにどんなトラブルに直面するかについて、また、そのときにどのような対応をとるべきかについて、具体的に例が示されている。
アスペルガー症候群や自閉症、高機能広汎性発達障害そのものに関する、精神医学・脳科学・心理学的な解説にはほとんど紙数が割かれていない。それらについては、あらかじめ他の本を読んでおいた方が良いのではないかと思う。
アスペルガー症候群を含む高機能自閉症児・者は知的障害が「ない」が故に、かえって苦労するようだ。彼らなりの事情を抱えているようには見えないため、何とかこの世の中に適応しようと必死であるにも関わらず、彼らのギリギリの行動は他者の反感を買うことになってしまう。その現場に割って入ってどうサポートしていくかについて(原理・原則こそあれ、その原理・原則をどう実現していくかについて)「一律にこうしておけばOK」という万能策があるわけがなく、それぞれの事例に応じて試行錯誤していくしかない。本書には、日常生活においてどんな問題が起き具体的にどのようなサポートを行っていったか、その実践例が豊富に収められている。
主に小中学校での実例集
(2006-11-13)
アスペルガー障害・高機能自閉症について、専門家が集まって最初から日本語で書かれた数少ない文献である。対象は主に小学校での、やや補助的に中学校での、サポートの実例が中心である。
大人になってから診断を受け、いまやこの業界の急先鋒となったニキ・リンコさんの手記や、就労者の対談も入っているが、それ以外には成人対象のアドバイスは少ない。高校卒業を過ぎてから診断を受けた人に対するサポートは期待しないほうがよい。
早期発見が大切ということで、主に子どもを持つ親におすすめしたい。
わかりやすいです
(2006-06-26)
自閉症の4歳児をもつ母親です。子供をどう育てていけばいいのか、子供の将来はどうなるのか、そういうことを考えるときに大変役に立つ本だと思います。診断を受けたときに生涯治ることはないと言われました。でもより生きやすくすることは可能なのです。一般の人たちよりもより多くのステップを踏んで失敗を繰り返しながらも努力して生き方を身につけていくのですね。子供にとってそれは大変なことだろうと胸が痛むと同時に親としてやるべきことを可能な限りしてあげたいと思いました。
一生を通じてのサポート
(2005-05-31)
高機能広汎性発達障害(アスペルガー症候群を含む)の概念について概括し、子供時代から青年期に至るまでのサポートについて書かれた本である。概念的な部分は物足りなさも感じるが、同じ症候群に括られていても、其々の子供によって現われ方が違うということが分かったこと、各年代における具体的な状態像が示されている点は多いに参考になった。そして、この本の一番の意義は、学生時代に留まらず、青年期〜成人の社会参加について触れられている点であろう。成長につれて障害が非常に軽くなる方もいらっしゃるだろうが、異邦人・異星人であるかのように社会との意思疎通の難しさを感じ続ける方も多いだろう。また、先に年老いてしまう御両親の子供さんへの心配の深さも察せられる。そういう現状にありながら、巻末の青年達の対談では、不安ももちろん持ちながらではあるが、働くことへの喜び、日々の楽しみ、結婚を含めた将来への夢が語られている。この本からは、障害を一生抱えていきながらも、生涯を通じての自分の生活をどうやって幸せなものにしていくかのヒントが見つかるだろう。また、彼らと関る教師・カウンセラー・相談員達に、その時だけではない、一生を見据えた援助の在り方を考える機会になるだろう。

