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アイテム詳細

四谷 シモン

講談社

グループ:Book

ランキング:67299

価格:¥ 924

発売日:2002-11

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prints (プリンツ) 21 2008年夏号 特集・四谷シモン [雑誌]

四谷シモン前編

夢のある部屋 (河出文庫)

カタンドール・レトロスペクティヴ―天野可淡人形作品集 (Pan-Exotica)

病院ギャラリー―717days 2001‐2003

レビュー(Amazon.co.jp)

???青白い肌と遠くを見つめているようなガラス玉の瞳を持った、リアルで美しい人形を作り続けている四谷シモンの自伝である。日本を代表する人形作家であり、俳優でもある彼の、生い立ちから創作の秘密までが、みずからの筆で語られる。これまでの作品の写真が豊富に掲載され、後半では制作現場の様子も紹介。人形作りの実践にも参考になる1冊だ。

???布人形を作りはじめた少年期、各地をドサ廻りしたロカビリー歌手時代、ドイツの人形作品との出あい、そしてアングラ劇団の女形として注目された20代のころ。そんな異色の経歴の中に登場するのが、唐十郎や寺山修司、金子國義といった、現在においてもカリスマ的な人気を持つ文化人たちである。特に、公私にわたって親しくした作家、澁澤龍彦とのエピソードは興味深い。「澁澤さんにさえ認めてもらえたらいい」というほど、創作の支えとしていた澁澤へのオマージュとして作りはじめた天使の人形シリーズは、今では著者の代表作として知られている。

???また、現在の球体関節を持つ作品スタイルが生まれた経緯や、屍体を連想させる「凍てついた人体表現」を心がけていることなど、創作に関する裏話も盛り込まれる。1960年代のアートシーンを駆け抜けた青年が、才気あふれる人形作家として活躍するまでをつづった本書からは、四谷シモンの芸術家としての原点が浮かび上がる。それと同時に、今はなき貴重な時代の記録としても、読みごたえがある。(砂塚洋美)

カスタマーレビュー

サイン会の事忘れません。  (2008-12-12)
この本が出版された時私は球体の人形制作に興味があり、
NHKでシモン先生の特番を見てからの衝撃が忘れられず、小さな本屋でサイン会をすると聞いてワクワクして行きました。
赤のタートルネックセーターを着たシモン先生が登場。
私の前に並んだ人が絶版のシモン先生の人形写真集を差し出し、「これにもサインしていただけないでしょうか?」先生は優しそうな顔で「こんな昔の作品集を持っている方がいるなんて凄く嬉しいです。」
とおっしゃっており、その後ニコニコしながら私の本にサインしてくれました。

たったこれだけですがすごく印象に残っているサイン会でした。

この本はそんなシモン先生からは想像がつかない程、お世辞にも良いとは言えない家庭環境。人形作家になるまで寿司屋で働きながらも家に帰っては人形制作し、給料はすべて人形の材料に入れたシモン先生。
努力、意欲の塊と情熱、苦悩が伝わって来ました。
そして自分も現在人形制作をしており、人形作家を目指しております。
ハッキリ言って人形道は甘くない。
良い顔作るのに難しくて放棄さえしたくなるけど作家として乗り越えなきゃいけない壁を教えてくれた本です。

芸術家で身を立てようとする人へ  (2005-06-04)
以前テレビで三輪明宏さんが、寺山修司の葬式用花輪事件を話していましたが、知られている内容と
ニュアンスがちがう。
状況劇場のメンバーは寺山さんのユーモアをちゃんと受け取って喜んでいたそうです。
当時、土方巽さん、唐十郎さんらが体をはって舞台を演じてたのは事実で、彼らのアングラのイメージと猛々しさと
(ある悪質な作為もあって)あの事件が襲撃を目的にしたものだったように広まったと。

四谷シモンさんというと、少しとっつき難い怖いイメージなのですが、語り口は非常に冷静で静かで、何より人に対して
敬意を持っているのがよくわかる。少年時代、自分の母親を妾にしていた笠井さんに八つ当たりで殴られたことを、
「今から思ってみれば、よくぞ殴ってくれた」と語っています。

「小さい時、僕はいつも一人だった」で始まる人生は、その後出会う人々とぶつかったり、引き立ててもらったりして
四谷シモンという人形作家を形成していく。一人では出来なかったであろうし、四谷さん自身が、その時代の多くの人々の
影響を受けてきたことを大切に思っている。

いろいろな分野で活躍している著名な人々が出てくるので、そのつながりを読むだけでもおもしろい。
「今より豊かな時代だったのだ」と思えるほど、当時の芸術運動が見える作品です。

人形に興味のない方も是非!  (2003-09-23)
子供の頃の出来事や人形を作るまでのいきさつ等が書かれています。厳しい現実も彼の優しい語り口にかかると素直に読むことができます。ハンス・ベルメールの人形や唐十郎や当時のアングラ芝居に興味のある方はもちろん、一人の人形作家、または俳優としての彼に触れるよい本だと思います。思わず人形作りを習いに行っちゃおうかと思ったくらいです。

作家として人として  (2003-05-24)
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一気に読んだ。そして、泣いた。  (2003-04-14)
本書は著名な創作人形作家、四谷シモンさんの自叙伝であると同時に、四谷シモンさんの視点から見た「昭和」という時代を生々しく赤裸々に綴った「歴史書」といってよい。「僕」という一人称で語られる言葉の一つひとつが、やさしく、ときに悲しく胸に響いた。四谷シモンさんとは「昭和」という混沌とした時代の「申し子」なのかも知れない。創作人形ファンだけでなく、「昭和」を生きてきた全ての世代に読んで欲しい一冊。平成の世となって早15年。我が国のみならず世界中が不景気でパワーを失っているように見える。本書を通して「昭和」という時代が、なぜ、あれほどまでにエネルギッシュだったのか検証してはどうだろうか。
最終章では人形の製作工程なども書かれており、人形制作の参考となると思う。