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アイテム詳細

松本 肇

講談社

グループ:Book

ランキング:654017

価格:¥ 735

発売日:2003-04

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カスタマーレビュー

心を動かされる数々の中国古典と解説  (2003-06-17)
 はるか昔の中国古典が魅力あるテーマに分かれて、紹介され、寓話の紹介、解説が楽しい。ついつい心を動かされてしまう数々の寓話のお話、内容である。著者が「寓言を文学作品として読んでいる」と書いているだけあって、その著者の解説が時に浪漫を漂わせ、時に人生の辛苦、喜怒哀楽などもその寓話の中から鋭く読みとられていて、中国古典初心者としては親しみを覚えながら読めた。

 また、タイトルに「〜処世術」とあるように現代社会を生きる上でも十分、頼りにしたくなる考えにも触れることが出来た。第3章の「やさしさの裏側」では『孟子』のことばでの紹介では「内部に、人の守るべき道をわきまえた家臣や、君主を助ける賢者なく、外部に、敵国や、外国からの脅威がないと、国はつねに滅びる」と!あり印象的だった。また第6章の「敗北の美学」では自由と束縛についての観方も語られ、「昼間、つらい労働につく者が夜に楽しい夢を見ることが出来たが、労働が軽減されると果たして夜、楽しい夢をみることが出来るかどうか、出来なくなるだろう・・」というような内容の解説の寓話もあり、自らをふり返りたくなる。

 他に第7章の「死へのまなざし」では中国古典に加え、現代的な視点として西欧の古典なども紹介され、意味深く多面的に「死」を概観できたつもりになってしまった。

 ここに紹介したのはごくほんの一部である。印象に深く残る箇所は多数あったが、タイトル通り、処世術として読むのも良いし、中国古典を文学的に概観するつもりで読んでも楽しめる良書だと思います。