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講談社
グループ:Book
ランキング:95202
価格:¥ 1,208
発売日:1981-06
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カスタマーレビュー ![]()
人と怪との出逢い
(2008-10-11)
とにかく唸った。
雨月物語は愛読してはいたが、このような深い意味があったとはと、とにかく唸った。
細かい所まで全て意味を持たせ、怪というものを単なる恐怖譚にせず、人と怪との出会いの更に深部へと昇華させる秋成の手腕にも恐れ入ったが、青木氏の一つ一つの細部の丁寧な注釈にも愛を感じた。
雨月物語が好き!
と言う方程読んで頂きたい。
きっと更なる物語の深部に引きこまれてしまう事受け合いである。
雨月物語をじっくり味わいたい方に。
(2006-10-21)
あまりにも有名な本ですが、上田秋成のすごさはぜひ原文で味わって欲しいです。
それぞれ適当な長さで区切り、現代語訳、語文注、考釈が加えてあるため、人によっては意見のわかれる所でしょう。一気に読みたい方にはおすすめできませんが、場面ごとにじっくり読んだ後“さてこの後は〜”と、再び物語にひきこまれていくような、独特のリズム感がこの文庫の持ち味だと思います。
幻想的な物語世界のみならず、物語にはりめぐらされた、上田秋成の周到なたくらみと思想をも読み解きながら、じっくりと読ませてくれる本です。
怪談としての雨月物語。
(2006-10-09)
一般的な意見ではないかもしれませんが、
ある種の読者にとってはこの本の考釈は不要なものだと思います。
雨月物語に描かれた妖しくも幻想的なシーンを、一々観念論にまで
引き上げて意味づけされるのは、怪談好きには少々興ざめだからです。
まして妖怪・お化けブームの昨今、もしそういうルートから雨月物語
に興味をもった方がいれば、別な本を選んだ方がいいかも知れません。
個人的には、石川敦の「新釈雨月物語」なんか、おススメです。
お化け好きの立場からの、星三つです。
怪異小説の最高傑作
(2006-08-13)
作者上田秋成は、日本の古典や中国小説に題材をとり、怪奇小説短編に仕立てている。「白峰」は、西行法師が讃岐の崇徳院陵に参詣し、保元の乱で流され死んだ崇徳院の亡霊と対話するという鬼気迫る怪異譚である。「菊花の約(ちぎり)」は約束を守って現れた赤穴宗右衛門の霊。「浅茅が宿」は一夜明けて消えた妻の霊。「夢応の鯉魚」は鯉魚となって遊泳中に釣り上げられた僧。原文の後に〈現代語訳〉〈語文注〉〈考釈〉と至れり尽くせりの注釈書である(雅)
雨月物語(上)の私見
(2005-04-09)
『雨月物語(上)』には序文から巻三までが収められている。
文章の構成は、適当な長さで区切られた本文、簡潔な現代語訳、語文注、読み応えのある考釈となっている。
全体的に読みやすく、わかりやすい。私見だが、講談社学術文庫の古典は総じて本書と同じ印象で、好感が持てる。
序文から続く6の物語には、登場人物が体験する非現実的な出来事が幻想的な情景で描かれ、
それとともに、人の情念の激しさや弱さが描かれている。
「白峰」や「菊花の約」などでみられる異界の妖霊と生身の人間との対話からは人と人との心の繋がりの難しさが感じられる。

