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講談社
グループ:Book
ランキング:11350
価格:¥ 1,470
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発売日:2007-01-31
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勉強する理由を説明するのも大人の義務では?
(2008-10-25)
勉強しても何の役に立つかわからないから面倒くさがって勉強しない。
それは今の時代に限った話ではないのではないでしょうか?
ドラマ「おしん」の時代でも、学校に通いたい主人公に対し、いかだ職人が「いかだ組むのに文字なんか読めなくても困らないさ」と居直るシーンがありますね。
私の中学時代(四半世紀昔..いわゆる第二次ベビーブーマー世代)でも「ローマ字が読めない」、「アルファベットが読めずに英語の教科書にひらがなを書いてもらう」中学生、「掛け算の九九が言えない同級生」は普通学級にもいました。別にそれらの子が家庭崩壊していた訳でもなかったです。土建屋の社長の息子で掛け算の九九が言えない中学生もいましたよ。
私も幼少期に「この勉強が大人になってから何の役に立つの?」とよく思いましたよ。
国語や英語や社会は使い道がわかるけど、高等数学や物理・化学・生物が社会に出て何の役に立つの?
私も高校時代に両親や教師の口から言って欲しかった。
でも実のところ販売業をしていた両親には、そのような高等教育が何を意味するのか理解できなかったらしい。
「良い大学に入って良い仕事に就くためだろう!」と、内田氏が著書内で書かれている通りの良くある理解不能な返答でした。こんな返答では子供が「ムダな知識を詰め込まれて時間の浪費だ。これだったら外で遊んでいた方がよっぽど有意義だ!」とふてくされてもしょうがあるまい。
教師に至っては「決して意味の無い勉強じゃないんだよ。」と答えつつ、では実際にどのような職種でこの勉強が役に立つのですか?と聞くと「いや、それは俺の立場上言えないんだゴニョゴニョ....」と言って逃げられました。
大学に進んで医療の道を志してようやく、高校時代に習った数学、物理、生物、化学の意味する事がわかりました。
内田氏のいう「何故勉強するのかわからない」子供達に職業別に必要な学問を教えるために進路指導の時間はもっと多く摂るべきだと思う。
一級建築士が構造計算をするには三角関数が不可欠だ。薬剤師や看護師になるには生物・化学の知識が必要だ。自動車のエンジンの図面を引くには物理の知識がなければならない。
少なくとも子供をキッザニアなんかに連れて行くよりは「憧れの仕事に就くにはどのような学問が必修なのか?この学問はどのような仕事の人が使うのか?」を教えた方がよっぽど子供の勉学欲も刺激されるというものだ。
ただ、「勉強するだけムダ」だという若者の絶望感を描いて終わりではなく、高等教育が社会に出てからどのようにスキルアップにつなげられるかという進路指導の改革案を掲げて頂きたかったと思う。
もちろん、全ての社会人に専門技能職になれと言う訳ではない。非熟練労働や肉体労働の方が性に合っているし楽しい人もいる。でしたら、「肉体労働は負け組」と若者に思わせないように、自ら進んで肉体労働を自信を持って選ばせられるように、今の普通科一辺倒の高校教育を見直し、商業、工業、農業、介護科といった職業訓練高校の地位向上が必要だと思う。
「今時の若者は著者の時代とは別」とレッテルを貼ってしまっては、決して今の若者の閉塞感は理解できない。
勉学をする意味が分からないなら勉学の意味を教える事が大切ではなかろうか?
難しくてすかっとする、希有な一冊
(2008-09-27)
社会調査などから引用があるわけではない。
もっぱら著者の視点からの社会評論になっている。
階級・階層論だと思っていたが、
全面的に教育論である。
大学の教員による教育の危機感の表明です。
とにかく書かれていることが難しい。
面白いが脳を総動員して理解をする必要がある。
教育からの逃走、労働からの遁走が大きなテーマだが、
書かれていることが分かったときにすかっとする。
そんな一冊。
本田、玄田先生と併読は必須です。
電車内の会話
(2008-09-18)
読みやすかったけれど、読んだだけのときはへえーそうかなという感じで実感が
伴わなかったですが、今日電車の中で以下のような男子高校生5人組の会話を聞いて…
「教師もメシ食うのに必死じゃん?でも**(先生の名)の仕事って無駄多くね?」
「向こう(教師)は好きで(授業)してんじゃん?でも俺ら好きでやってるわけじゃないじゃん?やらされてんじゃん?」
「こっちは金はらってんだぞってなあ」
「向こうはプロじゃん?でも俺らはプロじゃねえじゃん?」
「この矛盾だらけの状況にストレスたまりまくり」
この会話を実際聞いて、うーん、本の言ってることはあるかな〜と思いました。
(このあとに「最近人殴って無え〜」と続くのであれあれ、と思いましたが)
本の内容からすると彼らは下流志向グループということになるのかなと。
自分が学生だったころにこういうマインドがなかったかというと、
「やらされてる感」は多少あったような…しかし先生が対等な取引相手(払った金に対して同等のサービスを与えるのが当然の相手)とは思ってなかった。と思い、
読むに足るところもある、と思いました。
社会派をきどっている文学作品
(2008-07-17)
自分がこんな本を読んでしまったことに腹がたちました。
誰かが頭の中で一生懸命ドッジボールをして作り上げた妄想なんて読みたくないんですよ。無駄な概念を考えることが好きって人には良いでしょうが。
文学作品と書いてあったら読まなかったのに!
著者は言葉で概念を弄んでるだけです。だから現実を見る上でほとんど役に立ちません。哲学が終わらないと宗教は始まらないので、次に宗教的な時代が来るってわかってるなら著者も時代に乗り遅れないように頑張って欲しいです。
ではどうしましょうね
(2008-06-14)
「この勉強をしてなんの得があるの?」と聞く子供、選択肢があるのにあえて
働かない・学ばないという道を選択したニートについて、「こういう考えで
彼らはこうしてるんだよ」と著者なりの考えが述べられている。
「本の紹介」にある通り、の専門は文学・思想史だ。ゆえに、実際に子どもや
ニートにインタビューしたうえでの分析ではなく、あくまで著者の知識をもと
にした仮説である。
著者の学問的な分析に対し、無知な自分は「なるほど」と思う部分も多かった。
しかし、それはあくまで著者の仮説である。著者も自覚されているが、解決へ
向けての処方箋が示されているわけでもない。ま、一般人はいろいろな考えに
触れた上で、問題解決のために何が必要か考えましょうということか。

