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アイテム詳細

溝口 敦

講談社

グループ:Book

ランキング:9747

価格:¥ 880

ポイント:8 pt

発売日:2004-11

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カスタマーレビュー

何ともモヤーっとした読後感  (2007-10-07)
浅田満−この名前はBSE騒動が巷を賑わせていた時期に新聞報道で初めて目にしました。本書はそれまで世間に知られることもほとんどなかったこの「食肉業界のドン」に迫ったルポです。
原典が週刊誌の連載だけに、章ごとに「同和」「暴力団」「芸能・スポーツ界」などとの関係を描いているため、全体を通してのストーリー性はあまりなく、浅田の生い立ちや人間性などについても期待したほどは触れられていません(まぁ、本人周辺が取材を拒否しているのでやむなしとも思いますが)。
ただ、本書の(単行本としての)刊行時期は、BSE騒ぎで浅田氏の名前が世に知られる前であり、その時期にそのキワどい(アクどい)商売の手法や黒い人脈、政界との関係などを明らかにした点は著者の功績といえましょう。
それにしても、なぜモヤーっとした読後感になったのか。それは本書が徹底的に浅田氏を批判しているのになぜか悪人とは思えず(当然、アクどいことはしているのですが)、むしろ食肉業界や同和問題をめぐる政治家や役人のほうがよっぽど悪人に感じられたからかもしれません。
浅田氏は塀の中に落ちましたが、彼に付け入る隙を与えた(わざと?)政治家(武部勤とか)や役人が何の咎も受けずのうのうと暮らしているほうが国民としては腹がたつような気がします。

事実は小説よりも奇なり  (2007-01-28)
「事実は小説よりも奇なり」という格言がある。
本書を読みつつ、しみじみその言葉の意味を理解できた。
事実と数字は無言だけど雄弁である。

今からでも必読の好著  (2007-01-02)
実に詳細で正確な調査に基づいたフィクションである。

不浄のものとされた江戸期までとは違い、今では誰もが口にする食肉であるが、その奥にこれほどまでの闇があるということはこれまでほとんど知られていなかった事だと思う。
BSE問題がきっかけとなり、ようやくその一端が明らかになってきた。

本書はそのBSE問題以前に出版されており、著者と出版社の慧眼と勇気に感服する。

同和と暴力をたくみに使い巨富を得た男、浅田満。
ライブドアの堀江貴文は闇社会の使い走りだったといわれているが、浅田満はその闇社会をもコントロールしている男である。
彼の前にひれ伏す市長、知事、国会議員など数多くの政治家達、、、

浅田満は間違いなく今の日本を支配している一人である。
そして彼の力の源泉は歪んだ行政と闇の世界から生じた巨富と暴力である。
これが今の日本の現実なのである。

好著の多い溝口敦の中でも抜群の好著とだと思う。

素晴らしい  (2006-03-08)
この本はタブーとされていた浅田満の闇の部分を描いたものである。
人間誰しも一度は口にする食肉について考えるなら必須の本である。
また今までマスメディアで表に出なかった写真も掲載されている。
恐らく筆者以外にこういう本を書けるのはいないのではと思う。
大変勇気がいったと思うし、いまや軟弱になっているマスコミもこれを見習って、巨悪を暴き出す本を出して欲しいと願う。

同和と暴力  (2004-12-07)
タイトルとサブタイトルがすべてを表していると言ってよい。
 自らの部落解放同盟大阪府連と同和食肉における立場
 弟達の山口組内における立場や自身の組長との結びつき
これらを車の両輪にして稼ぎまくった男の話である。

地元市長や府知事、有力政治家も巻き込んでの利権作り。
輸入枠を割り当ててもらった輸入牛肉をロイヤルホストなどに卸して儲ける。
狂牛病では輸入牛肉を和牛として国に買い取らせてぼろ儲け。
山口組をバックに中部国際空港建設工事でも儲かる仕組みになっているという。
こんなに儲けても、部落解放同盟と大阪国税局との間の約束に基づいて、税申告はフリーパス。
これでは巨富を築くのも当たり前ではないか。馬鹿な話もあったものである。

大阪から日本へ、そして世界へとビジネスを展開していったのだが、その力の源は大阪にある。読んでいて、率直に言って大阪というところは何かがおかしいのではないかと思った。大阪の方には申し訳ないが、たががはずれているとしか考えられないのである。こんな状態で地方分権を推進してもろくなことにはならないだろう。