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アイテム詳細

Martin Rees
青木 薫

講談社

グループ:Book

ランキング:238541

価格:¥ 987

発売日:2003-08

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カスタマーレビュー

宇宙に関する様々な領域をユニークな発想・考えで述べた概論  (2006-12-23)
宇宙についてその成り立ちから遠未来についての予測という歴史的な面から、星や惑星、銀河や銀河団、宇宙の大規模構造といった構造的な領域や、地球外知的生命体の存在に関する事や、多宇宙(マルチバース)理論のような宇宙論的な領域に至るまでの宇宙に関する様々な現象を分かりやすい表現を使って述べられており、とりわけ専門的な知識を持ち合わせていなくても宇宙に対する興味さえあれば充分に知的好奇心を刺激される内容であると感じられました。ただ単に宇宙について観測されたものや解明されたものを羅列するだけのものではなく、著者であるマーティン・リースが持つ宇宙に対する切り口や博識といったものが反映されており、個人的にもリースの宇宙に対する考えについて知る事ができ、宇宙そのものや研究についての奥深さを認識する事が出来ました。
特に多宇宙(マルチバース)理論という我々の宇宙だけではなく複数の宇宙が存在するのではないかという説に関するリースの発想は、SFの領域を超えて知的好奇心を刺激するものがありました。宇宙が複数存在する可能性については、おそらくこれからも研究され続ける事になると思われますが、宇宙そのものの認識を広める上では大きな意味を持つ考えであるなと感じられました。
私は本書でマーティン・リースという宇宙物理学者について知りましたが、難しく考えてしまいがちな分野を堅苦しくならずなおかつユニークな発想を持って述べている所には惹き付けられるものがありました。宇宙について考える場合には、理詰めで臨むよりも思い切った発想や視野を持って臨むという事も必要なのかもしれません。

宇宙の理論を概観するにはとても親切な本です  (2004-06-12)
 けっして簡単とはいえない内容なのに、平易な表現、例示をつかってコンパクトにまとめられているところは素晴らいしいですね。今までに読んだ宇宙を語る入門書には、後半作者の熱が入ってしまい一般読者においつけなくなるものが多かったと感じていますが、本書は、ストレスなく最後まで読み通せました。宇宙に対する作者の視点(「マルチバース(多宇宙)理論」)を明確にした上で、様々な考え方を偏りなく紹介してくれるとことは好感をもちました。この分野で著名なスモーリンの主張のコアも、この本で整理することもできました。

 また、図、グラフなども適切に配されています。原書の原注もしっかりとしており、日本語翻訳編集者が加えた用語解説もわかりやすいです。

面白い。  (2003-11-01)
宇宙の素顔。
これ程率直で魅力的な題名はそうあるまい。
そして内容もそれを裏切らないものだ。
この手の本では未確定の理論をしたり顔で解説する、
あんまりな輩が存在するが、この本はそれと正反対である。
重要な語句には解説、喩えも面白く、
確定していないものは断わった上で話題に入る。
また、宇宙だけでなく学問を修める上での問題にも

言及しており、その意味で非常に奥深い。
「人を欺くものの中でおそらく最も危険かつ狡猾なのは、
脆弱な仮定の上に築かれた複雑でエレガントな数学的方法である」
「我々は他ならぬ我々の為に、自らの研究を語らねばならない」
など引用されている言葉は、さすが現役の学者といったところ。