相互リンクしていただけるサイト様を受付中

相互リンクもっと

長年の信頼と運営実績。探したいサイトが見つかるサーチエンジン

アイテム詳細

左巻 健男

講談社

グループ:Book

ランキング:63640

価格:¥ 1,260

発売日:2006-01-21

通常24時間以内に発送

このページのURLは
http://linkmotto.com/a/asin/Books/4062575086/

この商品を買った人はこんな商品も買っています。

新しい高校生物の教科書 (ブルーバックス)

新しい高校物理の教科書―現代人のための高校理科 (ブルーバックス)

新しい高校地学の教科書―現代人のための高校理科 (ブルーバックス)

新しい科学の教科書―現代人のための中学理科〈第1分野〉化学・物理編

発展コラム式中学理科の教科書 第1分野 (1) (ブルーバックス 1591)

カスタマーレビュー

所詮は俗流の教科書批判  (2007-05-30)
 
 日本の検定教科書は、俗流の教育論によってボロクソに言われていますが、一応研究者であ
る僕からみて、なかなか面白いですし、芸術的といってもよいぐらいよくできてますよ。それ
に引き換えこの本のつまらなさときたら…。かえって、シモネタ教科書のほうが、ネタと
割り切れる分だけ面白い。余談だが、萌える統計学と称される某漫画は、俗流の教育論を
ぶっこかないだけのことはあって、本物には劣るもののなかなか面白い。

 「検定教科書というのはあいかわらず教科書らしい構成で分かりにくい」とか、特に理科の
検定教科書というのは、「なかなか”万能”の法則というものが出てこず、用語の定義も
科学全般で成り立つのか、特定の実験でしか成り立たないのかよくわからん書き方で」なんて
いうことを思う人がけっこういるようで、その形を”打ち破る”本が最近いろいろなレベルで
かかれるようになっている。

 しかし、何故文部省検定教科書のみならず、まともな教科書(大学を含む)はそのような
一見分かりにくい構成をとっているのか?それは、そのとっつきにくい構成に慣れることで
「その分野独特の論証の仕方」を身につけさせるためだ。「その分野独特の論証の仕方」が
わかっていれば、案外そのあとは知識の海に埋もれずに、なんとか自律して勉強を進めて
いけるのだが、「その分野独特の論証の仕方」をとらえそこなうと、非常に迷走してしまう。
スポーツで下手な我流とか、俗流を身につけると、後に響くのとおんなじ意味で、高校生
には有害という指摘は誤っていない。

 この本にある”化学”は、内容自体に大きな誤りはないけれども、我流とか、俗流の域を
脱さないものだ。それでいて、手短に知識をつまみぐいできるかというと、そうでもない。


 その分野独特の論証の仕方をいきなり模させるのがよいか(という点で言うと、文部
科学省検定の教科書は、実にバランスがとれているがそれ)はともかくとして、
分野独特の論証の仕方どころか、科学全般に共通する論証の仕方を著者らの諸著作には
あまりに軽視しすぎていて、その代わりに、科学オジサンだとか、あるある大辞典のような
科学っぽい番組でよく使われる、こけおどしが入ってきているそういう特徴がある。
この本もまたしかりである。

 教科書づくりにお呼びがかかる人というのは、それなりの研究業績を持つ人たちで、
それにおよびのかからなかった連中が、「新しい」とか「正統」とか言い出すと、わけが
わからないことになるわけで、「相対性理論の新解釈」とかいったのと、同じなのやら
少しはましなのやら?
 
 内容を絞るというアイデアだけは評価できますが、その絞り方というのもよいのやらぼけているのやら?

 

教科書には正確さが大切  (2006-09-10)
私は、教科書に目新しい内容はそれほど必要ないと考えています。
その代わり、執筆時点で可能な限り正しいと考えられる内容をしっかり書き表すことが必要と考えています。
この本は、新学期に間に合わそうとしたためか、正確性に問題ありと思います。第一章の原子核の構造の解説で、中間子の発見者が湯川秀樹博士と書かれています。(湯川博士は、中間子の存在を予測して論文を書いた。それによりノーベル賞か授与された。理論を打ち立てたのであって発見者ではない。)
何も知らない人が、「教科書」に載っていたからと信じてしまった時は他の一般の書籍より問題が大きいです。
「教科書」と謳う以上、通常より厳しく校正していただきたいものです。

教養書としては二重丸、実用書としては…  (2006-04-11)
私はこの本に、2つのことを期待した。一点目は、読んで面白い「教養書」としての側面、もう1つは、高校で十分に化学を学ばなかった人、習ったことを忘れてしまった人が、実生活でさまざまな物質(たとえば、食品添加物や医薬品)に接したときに、それについて的確な理解をするための「実用書」としての側面。

このうち、前者については十二分といえる内容だ。酸素分子の構造(これは理系の大学2年生くらいで習う内容だが、一般人レベルではほとんど知られていない)、水の電気分解のメカニズムなど、大学受験までみっちりと化学を勉強したと自負している私でも楽しめる内容だった。

しかし、後者の「実用書」としての側面は、新書判1冊に高校化学の内容をコンパクトにおさめるという制約上、取り上げる分子種が本当に基本的なものに限られており、物足りない内容になってしまった。もう1冊、有機・生化学分野の各論書を「発展編」として出版してもいいのではないだろうか。

内容的に高く評価したいのは、化学の暗記科目としての側面、たとえばそれぞれの反応の実験手順や温度条件などの細かい情報をバッサリと削ったこと。実験するなら実験の手引きは別の本に譲るべきだ、という立場なのだろう。

逆に内容的に不満なのは、各章を分担執筆者が別々に書いていて、表記の統一や相互参照、各分野の連関性への言及が必ずしも十分でないこと。たとえば、大抵の高校生が{暗記」という道を選ぶクロム酸のpH依存性
  2[CrO4]2- + 2H+ ⇔ [Cr2O7]2- + H2O
は、別のところに記述されている「ル・シャトリエの原理」で簡単に説明できるのだが、この本は旧来の教科書同様、クロム酸は酸化還元の項で扱い、ル・シャトリエの原理は化学平衡の項で扱う、というふうに、別々の扱いになっている。筆者たちは精力的に改版する予定のようであるから、積極的にフィードバックしていきたい。

なぜこんな本を‥‥?  (2006-03-08)
 大いに評価するところは、ここ60年間に及んで日本だけに存在した「リットル」のみっともない単位記号「?」をやめて「L」を使っているところ。その点だけは諸手を挙げて讃えたい。
 ほかは、残念ながら疑問だらけ。「検定外教科書」を標榜しながら、中身はほぼ学習指導要領どおりで、ちょっとした付記があるだけ。編著者の得意とする(らしい)環境関係の記述も、今はなき70〜80年代の古い話が目白押し。「酸性雨」など、70年代までの「昔話」しか書いてない。
 お勉強部分にしても、もう1960年から国際常識になっている「数値と単位の間は1文字アケ」が守られていない。
 どうやら著者たちは、学術面も「日常生活と化学」の面も、30年ほど前から進化していないとおぼしい。

化学嫌いの人に、お薦め  (2006-01-29)
 私は化学が苦手である。高校時代の化学の試験を思い出すと、今でも冷や汗が出る。けれど私のような者にも理解できる本があるに違いないと思って、これまでブルーバックス等新書版の本の中から化学関係のものを何冊か購入して読んでみた。けれど化学アレルギーの私には、頑張って読み始めても最後まで読み通せたものは殆ど無かった。途中で嫌になるのだ。しかしこの本は違っていた。
 文章が平易で、日常生活に関わるいろいろな現象が化学的に理解出来るようになっている。だから読んでいて飽きない。たとえば「仁丹やアラザンの表面には 銀箔が貼り付けられている。金属の特徴である{よく電流を流す}で確かめてみよう。乾電池に豆電球をつないで回路の中に仁丹を入れる。すると、豆電球がパッと点く 。」という部分などは読んでいて自分でも試してみたくなったし、 「夢のような化学物質・フロン」では「なるほど!!」と思わせられることが、多々盛り込まれていた。
 とにかく最後まで飽きずに楽しく読み通せたことに、感激している。