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講談社
グループ:Book
ランキング:32536
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発売日:1996-03
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カスタマーレビュー ![]()
これを読まずしてアメリカを語るなかれ
(2008-03-14)
そういや昔、この人同じ時間に隣の教室でこのテーマで講義してたよな、と希薄な縁のある
ような、ないような……なんてこととは無関係に、非常に優れた一冊。
単にアメリカの宗教分布やその歴史背景を語るに留まらず、モンロー・ドクトリンを掲げる
傍らで、しばしば過剰なまでのヒロイズムを世界に向けて披瀝するこの超大国の「見えざる
国教」を鮮やかに抉り出して見せた名著。
この「見えざる国教」、単に宗教理解の範囲のみならず、アメリカの政治、経済、文化、
歴史を把握する上において、不可欠のものと断言する。日本人の書いた米国研究としては
文句なしに第一級の出来栄えではなかろうか。
しかしながら、その水準の高さゆえに、「宗教」ということばの使い方がややもすると
あやふやに見えて、そこが残念でならない。率直に読みながら思っていたのは、この研究を
神学や宗教学のターゲットとしてではなく、社会学あたりの射程で論じれば、さらに明快な
ものになり得たのではなかろうか、ということ。
無論、有限な人間存在が「宗教」などという途方もないことばをまともに定義しようと
すれば、いくら筆を費やそうとも足りるはずはないので、当然といえば当然か。
目からウロコの1冊
(2007-03-08)
やはり大学の講義でこの本を紹介されました。
宗教、とくにキリスト教という視点からアメリカを読み解いていて珍しい本だなと思い、興味を引かれて読み始めましたが、これが実にはまっている!
的を射ていて、膝を打ちながら、あっという間に読んでしまいました。
「政教分離」を掲げながら、常にキリスト教が国民の接着剤的役割を果たしてきたアメリカ。
聖書を手元に、聖職者に宣誓をして就任する大統領。
妊娠中絶、学校での進化論教育や祈りが国民を二分する大論争になる国。
自らを「自由と民主主義を広げる任務を神から与えられた国」と見なす選民思想。
旅行で何度も訪れたり、仕事で関わったりして、アメリカはかなり知っている気になっていましたが、この本は目からウロコの1冊でした。
読みやすいですし、アメリカに興味を持つ人、アメリカと関わりのある人に広くお勧めしたい本です。
アメリカを読み解く傑作
(2005-12-15)
アメリカを読み解く際に、最も必要不可欠なキーワードに挙げられるのが「宗教」であろう。本書では、筆者の長年の実地研究を通して「宗教」という側面から、アメリカが見事なまでに切り下ろされている。
「傑作」と言える所以は多々あるが、現在アメリカで話題となっている「進化論批判」やアメリカの根底を成す「見えざる国教」、さらには「ファンダメンタリズム」といった諸教派が、建設的に且つ明瞭に分析されている点である。
アメリカは昨今「一国主義」と揶揄されるが、その背景・根幹には「ナショナル・アイデンティティー」を必死に模索する「迷えるアメリカ」の姿が垣間見える。私は傲慢なアメリカを決して擁護するつもりはないが、外側から一方的に批判するのではなく、内側からも真摯に見つめる必要があるだろう。
兎も角、少しでもアメリカについて興味がある方には是非とも推薦したい。
おおっ!
(2003-08-18)
その昔、大学の授業で買わされたこの本。にも拘らず、ろくに読まなかったこの本。それ故、ずっと本棚の奥に放置されていたこの本。……あれから約二年の時を経て、宗教関係の情報を必要としていた私はこの本を読むに至った。ら、何と! 面白いぞ。共通の過去を持たない、“人種のサラダボール”の国アメリカが、どのような精神的基盤によって統合されているのか。その謎を「市民宗教」即ち「見えざる宗教」を提示することで解明していくのだが、それが非常にわかりやすい文章で綴られている。思わず「おおっ!」と叫びたくなる一冊。

