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アイテム詳細

原 武史

講談社

グループ:Book

ランキング:78563

価格:¥ 1,785

ポイント:17 pt

発売日:1998-06

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カスタマーレビュー

阪急電鉄史  (2007-05-12)
 書名はかなり大仰で中身とやや異なる。鉄道を素材とした文化論としてみた場合
には消化不良が否めない。事実と意見が交互に出てくるような感じがする文章は、
とても読みづらかった。

 だだし、本書は阪急電鉄の歴史としてみた場合、大変おもしろい。この20年
くらいの阪急電鉄しか知らない私にとっては阪急グループに関する「トリビア」を
たくさん仕入れることができた。

考察・調査不足は否めない  (2006-04-16)
関西の私鉄文化を、大日本帝国・天皇秩序の対立という立場で描いた本です。しかし内容に関して、考察が不足しているという感が否定できませんでした。

たとえば第5章の「阪急クロス問題」において、梅田界隈でまるで阪急が高架に固執し、それに敗れたため地上線への変更を余儀なくされたなどと解釈できる記述がありました。実際には、大正15年に出来た梅田の高架駅は、このとき既に将来大阪駅を高架化することが計画されていたため、当初から仮構造であって地上線に移行することを見越したものです。対立はその予算問題に過ぎません。

また大阪電気軌道・参宮急行電鉄(大軌・参急)の説明においても、金森又一郎社長の言葉を借りて、まるで「精神報国」を全ての目標として伊勢や名古屋へ延伸したというような記述になっていましたが、その裏には伊勢電気鉄道との対立・合併があって、その過程で名古屋延伸が必要とされたことや、「聖都巡礼」を名目とするのが新路線の免許申請に好都合であったという時代背景、更に京阪電気鉄道系列の名古屋急行電鉄が名古屋進出を目指しており、それへの対抗という意味も持っていたということを、きちんと見据えた記述がなされていません。

関西と関東における国鉄・私鉄の関係の違いや、関西私鉄の文化を知るにはある程度有用であると思いますが、その様な考察ミスがあることを配慮に入れておいて欲しいと、正直感じました。

もう少し・・・関西の私鉄を考察して欲しかった  (2006-01-02)
確かに、目新しい題材ではないが読者層を「大学生」を意識しすぎたのではないだろうか・・・。関西の私鉄沿線文化には個々に沿線沿いの住民が誇り高く継承している文化があるためその点を言及が甘いのが残念である。
これを鉄道に限らず、鉄道が経営する百貨店にまで話を広げると、もう少し面白い内容が発見されたのではないだろうか。
続:民都」大阪対「帝都」東京を期待したい。

学者として最低→原武史  (2005-08-31)
関西私鉄といえば阪急は当たり前、みんなが知っている小林一三のことをさも大発見のように持ち上げ、阪急クロス問題など金銭問題以外は存在しないのに、さも大事件のように書くのはいかにも詐欺師。学者としても「思想としての関西私鉄」といっておきながら後半は大軌・参急(近鉄)を別個として取り扱うなど論理の崩壊が見られる。筆者は阪急以外の関西私鉄は知らず、名古屋急行を画策した新京阪のことは一言も触れずじまい。大軌・参急(近鉄)の知識はつけ刃、それが証拠に後半、大軌・参急は桜井、松阪、伊勢市、津、四日市、桑名と国鉄との共通駅を作ったとし、このことを「官と民との協調関係」としているが四日市、桑名は参急と対立した伊勢電気鉄道のつくったものであり歴史的経緯が違う。こんな人に教わる明治学院大の学生は可哀想。買って読んだが、余りの知識の無さ、事実誤認に思わず笑い転げてしまった。

大事故の後の今、落ち着いて読む本  (2005-06-08)
私はこの春、生まれて初めて関西地区に住むことになり、この本を大阪入門として読んだのですが、その間にJR西日本の福知山線の大事故が起きました。この福知山線、実は昔、阪鶴鉄道といい、早い時期に国鉄に吸収された路線で、むしろその過程で阪急という民営の鉄道が別にできたことを知りました。その阪急がターミナル百貨店や宝塚歌劇団など私鉄文化とでもいうべきものを開発し、民営化されたJRがこうした厚みのある民間企業との競争に入ったわけです。事故の原因の安易な理由探しではなく、この際落ち着いて民間の鉄道とは何か、とじっくり考察するのはどうでしょうか。なぜ大阪ではJRと私鉄の接続がよくないか、という関東から来た私の生活レベルの疑問もこの本は解消してくれました。星4つにしたのは、多分もっと面白い本もこの著者には書けそうという期待です。