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アイテム詳細

今村 仁司

講談社

グループ:Book

ランキング:24044

価格:¥ 1,785

ポイント:17 pt

発売日:2000-03

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カスタマーレビュー

今村流「社会的なるもの」の再考  (2005-06-09)
「贈与」「交易」といった語をキーワードに、「社会」「社会的なもの」の内実を真摯に考察した書。

今村氏は、これまでにも暴力論や貨幣論などに関する優れた洞察を行ってきたが、本書ではそれらを踏まえながらも、相互行為の関係性としての「社会的なもの」を、「贈与」という視点から解き明かしていく筆致は圧巻である。

「贈与」という行為が、単純な「モノ」と「モノ」との「交換」に還元されないこと、それが経済性・政治性・宗教性・文化性という多元的な意義を有していることを、鮮やかに描いている。

現在、リベラリズムやリバタリアニズムなどで、「所有とは何か」という問題が改めて問われているが、それらでしばしばスルーされる問題(例えば「人格」と「所有」の問題」)にも、興味深い言及が行われている。

 「固い」内容であるにもかかわらず、論旨は明快で辿りやすい(と思う)。今村ファンのみならず、幅広い視点から「社会的なもの」を考えてみたいと思う方にお勧めである。なお、今村氏自身が、本書を、同シリーズの『抗争する人間』と姉妹編をなすと言及している点から、それも併せて読まれるべきであろう。

見事な現代社会批評  (2001-09-23)
人間社会を「交易」という概念を導入して論じ、現代社会と現代の人間関係の特質を、これ以上望めないほどに明らかにしている。論述困難な主題であるにも関わらず、明快な論旨で全編が構成されており、巻末まで倦ませることのない筆力には脱帽する他はない。