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講談社
グループ:Book
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価格:¥ 1,575
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発売日:2000-09
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カスタマーレビュー ![]()
最初歩の初歩として
(2008-02-16)
私も下のレヴュアーの方と同意見で、これだけで“純粋理性批判”が読めるようになるとは到底思えません。 実際にお試しになった方も多いと思うのですが、読めるでしょうか? しかし−しかしです、そもそも“純粋理性批判”という本に、何が書いてあるのかさえ理解できない(私のような)読者にとっては、初めの一歩としてありがたい本なのです。 感性と悟性、ア・プリオリとア・ポステリオリ、物自体と現象、超越論とカテゴリーなどのキーワードから、“純粋理性批判”が生まれるまでの“沈黙の10年”、さらにはその後のカントの“力の減退”から来る思想的変遷など(これは黒崎氏の持論のようですが)も鋭い考察なのではないかと思います。
それに1足す1は2というのは真実なのか?という素朴な疑問が、筆者のカントへの入り口だったとの記述には納得させられました。 こういう疑問に答えてくれないのであれば、哲学というものはまさに我々一般人の人生と何の接点もないということになり、人生とまったく関係のない哲学など哲学とは言えないと思います(いわゆる役に立つ立たないは別として)。 “純粋理性批判”自体はまだ無理だとしても、もう少しカント哲学とは何か−を知りたい方にはちくま新書の“カント入門”をお薦めします。 むしろこの“カント純粋理性批判入門”を読んだ後のほうが、そちらの方もくっきりはっきり分かります。
『純粋理性批判』が分かったかのような幻想を与える
(2007-12-28)
はっきり言うが、この本を読んで少しでも『純粋理性批判』が「分かった」と思ったなら、それは単なる幻想(錯覚)である。本書は『純粋理性批判』が提示している哲学的問題の片鱗さえ提示しえていない(そのくせA版とB版の構想力の位置づけの違いなどという、カント業界内部のマニアックな問題に拘っているのは全く困りものである)。著者も専門家であるからそれはよく知っていて、読者の水準をあえて低く見積もり「素人にはこの程度でじゅうぶん」と思っているのか、あるいは自分自身が哲学的センスを欠いていて、「カント読みのカント知らず」であるのか、どちらかである。本書を読んでも、カントさんという昔の偉い方についての客観的な知識や教養を得ることはできても、自分の生それ自体の前提が哲学の力でひっくり返るという真の哲学体験の片鱗も味わえない。
もし『純粋理性批判』のそういう哲学的な真髄に触れたければ、ポピュラーな著者のものなら、中島義道氏の『カントの自我論』および『カントの時間論』を読まれることをお奨めしたい。これらは、本書と違って、そこで哲学そのものがになされているので、その理解は本書より格段に「難しい」(それでも『純粋理性批判』よりは格段に「易しい」)。しかし、自分自身の前提了解そのものを根底からひっくり返すような体験を経ずに一つの哲学を分かろうとしても、それは無駄でありかつ無意味である。達意の書き手である中島でさえ、これ以上やさしくは書けないのがカント哲学なのだ。はっきり言って、これらの本さえ「難しい」という人に、カント哲学の真髄に触れることは不可能である。
ともあれ、自分に分かる「やさしい」「分かりやすい」解説がなされている本を「良書」だと思い込んでしまう幻想から覚めないと、読者を馬鹿にした解説書書きたちにいつまでも愚弄され続けることになることだけは間違いない。
ものすごくわかりやすい
(2006-04-22)
「すべての哲学はカントに流れ入り、カントから再び流れ出す」と表紙には書いています。
自分はまだ原著を読んでいませんが(買っておきっぱなし笑)、この本は哲学用語を知らない人でもすごくおもしろいはずだし、わかりやすいと思います。
「本当に在る」とはどういうことなのか。「在る」から「見える」のか。「見る」から「在る」のか。人間は「物自体」を見ることができるのか。とりあえずカントを知りたい!!という人は、原著にあたるよりもまずこれを。
温故知新ということで・・・
(2005-08-02)
『純粋理性批判』では、時間と空間は人間の知覚限界であり、これを超えた発想ができるか?と問う。なかなか面白い発想ですね。絶対的なモノが存在するか?存在するとすれば知覚できるか?と突き詰めていくと新しい何かが見つかるような気がしました。
いやー、よかった。これで今度こそ…
(2005-07-21)
僕は、哲学科を卒業してますが、「純粋理性批判」が読めません。というか、通読すらできません。これは今ではコンプレックスになっています。ハイデガーの「存在と時間」もですが。
大学に入学してより、爾来14年目にして、「今度こそ!」と燃えています(笑)。
この入門書を読んで初めて、カントの目論見が見えてきました。それに用語の意味も。悟性?超越論的?とか、いちいち引っかからなくてもいいかもしれません(喜)。
そしたら、夢の三批判書完全読破が達成されるかも。って、わくわくしてます。
今風の解説本なら読めるんだけど…、哲学書そのものって眠くって、って思っている人は、この本から、頑張ってみましょ。僕と一緒に。

