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アイテム詳細

妙木 浩之

講談社

グループ:Book

ランキング:376230

価格:¥ 1,575

発売日:2002-03

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カスタマーレビュー

初心者には良さが分からないと思う  (2006-09-19)
単にエディプスコンプレックスの専門的な知識を得るだけではな
く、フロイトを中心として織り成された人間ドラマをうかがい知
ることができる。

精神分析は各創始者の性格が色濃く出てくる特異的な理論である
。だからといってその理論に普遍性がないということはなく、不
思議と色々な事象を説明するのにとても有用となってくる。やは
り精神分析は泥臭い日常や臨床の中から経験的に積み上げられる
ものである。

精神分析のトレーニングに教育分析というものがある。そして、
それは上級分析家が訓練生に対して施行している。上が下に、下
が上となり、そのまた下に教育分析をしていく。その無限連鎖が
今日の精神分析の形となっている。さらに、当時は分析を受けて
いた一般の患者がそのまま精神分析家となることもあった。治療
としての精神分析がそのまま教育分析となっていたのかもしれな
い。

今日では心理療法をはじめ、精神分析などでも近親者や友人知人
に対しては治療を行わないようになっている。教育分析もしかり
。しかし、フロイトの時代はこの原則は明確になっておらず、自
分の子どもを精神分析したりすることもあったようである。フロ
イトは自分の娘を精神分析していた。精神分析という営みを性関
係に例えるとすると近親相姦的であったといえるだろう。

また、フロイトを中心とした集団力動をみると、エディプスコン
プレックス的葛藤が具象化している例が多い。エディプスコンプ
レックスがあるのかないのか、理論的に整備不整備かは別として
、少なくともエディプスコンプレックスが現実の人間関係の中に
息づいていることは確かなようである。

本書は過去の精神分析家の名前を一通り知っており、なおかつ精
神分析の理論がだいたい頭に入っている人が読むとそのフロイト
とその関係者の関係性が見て取れ、大変面白いように思う。全く
の初心者もしくは精神分析をあまり知らない人が読んでも、チン
プンカンプンかもしれない。

the Covetous?  (2002-04-14)
著者自身が本書の終盤で認めているように著者はOedipus Complexという精神分析学上の一概念に執着し過ぎており、本書は主にこの概念を巡る歴史上の論争(とその延長にある現在の論争)を重箱の隅を楊枝でほじくるように掻き集められているのですが、その割には肝心の内容は浅はかこの上なく学問的奥行きが全くない文字通りの(初心者向けの)入門書なのです。しかし精神分析学をあまり知らない人が単一概念の表面だけを入念になぞった本を求めるという状況はどう見ても不自然な上に結果的には無駄も生じてくると思うので、個人的には精神分析のもっと幅広い内容範囲を(その歴史を含め)分かりやすく紹介した書物を読まれることをお勧めします。