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アイテム詳細

長谷川 恒男

集英社

グループ:Book

ランキング:644033

価格:¥ 530

発売日:1985-07

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カスタマーレビュー

孤独なクライマー  (2005-07-23)
 1979年に出た単行本の文庫化。
 アルプス三大北壁の冬季単独登頂に成功するなど、世界的クライマーとして活躍した長谷川恒男。本書は三大北壁の最後・グランドジョラスを登頂した際の記録。この登攀は松山善三によって『北壁に舞う』というタイトルで映画撮影もされている。本書と合わせて見ると面白いだろう。
 何よりも登攀の描写が凄い。氷点下20度にもなる氷壁・岩壁をひとりだけで登っていく。山頂は4200メートル。攻略するには8日間もかかる。しかも、ビバークしても風と寒さでほとんど眠ることも出来ない。ものすごい体力と精神力が必要なのだ。読んでいるだけで圧倒されてしまった。
 著者の刺すような文章も恐ろしい。常に死が間近にあるのだ。足を滑らせれば即座に死が待っている。そんな状況下で、長谷川は滑落死した昔の仲間たちのことを考えている。そして死んではならない、生き抜くことのだと自らを奮い立たせるのだ。クライミングの持つ極限性を感じた。
 結局、長谷川は1991年、パキスタンのウルタルで雪崩に巻き込まれて死んでいる。
 恐ろしい本だ。