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アイテム詳細

桐野 夏生

集英社

グループ:Book

ランキング:236942

価格:¥ 1,470

ポイント:14 pt

発売日:2004-11

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カスタマーレビュー

グロテスクは傑作、これは失敗作ですね  (2008-01-13)
グロテスクには驚嘆した私ですが、同系列の作品として数段見劣りがします。

不幸な虐待を受けて人間性を欠落して成長していく過程、その結果共に安易に流れている感触です。アイ子の出生の秘密も陳腐です。

暗部を描く作品ははずすとただ汚らしいだけのものにしかなりません。



どこまでいくのか、桐野夏生  (2007-11-11)
著者近影がいずれもゴージャスな装いにハイセンスな髪型、自信たっぷりな笑顔ばかりなのですが、それも納得。そうでなきゃ嘘だ! と思えるくらい、もうコテコテの邪悪。あまりにも悲惨、ものすごくひどくて逆に笑ってしまうようなおそろしい本です。

登場人物の視点を章ごとにいれかえながら、養護施設と置屋という、ある意味極限の設定の中で濃密な人間関係をクロスさせ、ホテル王(女性ですが)の子息誘拐(ちゃちすぎる)など、主役のアイ子のいきあたりばったりで無計画で何も考えてない「気分」のままに繰り返される悲惨な事件。

これだけヒドい内容を疾走感すらもたせて一気に読ませてしまうのはさすがです。きっと若書きの作家だったらこの本の1章ごとに1冊書いてしまいそうなハチャメチャな内容。

しかし「現代」をこれほど端的に表現した本もないのではないでしょうか・・・「その先」への危惧を一番強く感じさせられました。

タイトルが深い。  (2007-05-14)
40代の女性、アイ子が主人公。
これ以上最悪な状況で生まれ育った人はいるのだろうか。
主人公は、人を殺すことにマイナス感情を持つどころか、プラスの感情を持っている。
自分のためなら、人を殺す事はなんてことない!という雰囲気でストーリーが展開した。
最後になって盛り上がりが欠けてしまった感はあったが、ストーリーとしては結構引き込まれてどんどん読み進めることが出来た。

主人公のアイ子を見て感じたこと。
人は、やっぱり愛されて育つことがどんなに幸せなのかって感じました。もっとアイ子が愛されて育てば、誰かにその存在を認められていたら、、、?もっと、ちがったオトナになれたんじゃないか?って思います。

そしてこの本のタイトル。
このタイトルのママとは?
そしてアイムソーリーとは??
誰に伝えたかったのでしょう???
何通りにでもとらえられるこのタイトル。奥深いです。

ページを繰る指が止まりませんでした  (2007-01-07)
これ以下はないんじゃないか?と思ってしまうくらい救いようの無い境遇の主人公。薄汚く生々しい登場人物。行間から思わず悪臭すら漂ってきそうだった。しかし、読むことがやめられなかった。「グロテスク」のときと同様、ものすごい負のパワー、邪悪なものを感じながらもページを繰る指が止まらなかった。不幸、邪悪、陰険さ、おどろおどろしさなどなど人間の負の部分を描くと桐野さんはピカイチだと思う。

畠山鈴香容疑者を思い出しました。  (2006-07-25)
アイ子=スズカ容疑者という感じです。
↓2人はこんなことを思ってそうな気がしました。

私が信頼に値する人間なんていない。
将来的展望――。そんなもの考えているほど
私は馬鹿じゃない。
瞬間、瞬間に生きてやる。
私はそのとき東京に行きたいと思った。

どうせ短い人生なのに。
お前らにはできないだろう。
希望というコトバは私が終わらせてやる。
凡人はすぐに意味を見出そうとする。
不条理という言葉を知っているか?

私が育った環境。
すぐに原因を探す者よ。

一貫性を持たないという一貫性を持って私は生きている。
刹那に生きる私の切実さを持ってお前らは持っているか?