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集英社
グループ:Book
ランキング:10596
価格:¥ 1,680
ポイント:16 pt
発売日:2008-09
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カスタマーレビュー ![]()
分かりやすく平易だが、結論提示が無い事が残念
(2008-10-13)
分かりやすく、平易な解説で定評の池上彰氏の新刊。国際情勢を丹念になぞっており、
基礎知識を得るには最良との感想。
しかし、丹念に読み進めたところ、一つの結論に達する。それは、読者に対しての結論提示が無い、という点。つまり、問題を提起しておきながら、読者に対しての解決策の提案がされていない。
結果、物足りないという印象を持った。
それは第一章中国vsアメリカ『太平洋をめぐる対決』で1米中の軍事衝突はあるのか、と銘打っておきながら、読み進めても結論らしき記述は残念ながら、見い出せなかった。
また、結びの章でアメリカVSイスラムについても米国のイラク攻撃についてふれながら、
イラクのフセインも暴虐であったと、どっちつかずな記述が残念だった。米軍がイラクのアルグレイブ刑務所でイラク人に行った蛮行について触れておらず、バランスを欠いた感が否めなかった。次回作に期待して星は2つとしました。
ロシアとの対決の帰結はいかに?
(2008-10-06)
最近、新聞記事やニュースに頻繁に登場するロシア。
成長の背景にあったのは、プーチン政権のインフレ抑制と、なんと言っても国内に豊富な天然ガスの囲い込み戦略。
エネルギー価格の高騰という幸運にも恵まれたロシアは、強引ともいえる手法で、国際社会における自らの存在感を大きくしてきた。
そのためにおこなわれたのが、一連の巨大企業やメディアへの統制強化だという。
ロシアが急成長してきた秘密がうまく解き明かされていた。
多くのロシアウォッチャーは、ロシア経済は軍関係者や情報関係者たちの手にすでに握られていると見ている。
著者の池上氏も、選挙で選ばれたメドベージェフ大統領は、限定的な権限しか持っていないという。
巨大な白熊との対決を余儀なくされる国際社会の将来を想像した。
その一方で、ロシアにとっては、今後人口が大きなネックとなるという考察にもとても説得力を感じた。
スラスラ読めます。
(2008-10-03)
お馴染み「週刊こどもニュース」の元お父さん役の池上彰氏の著書です。
本書は「中国vsアメリカ」「ロシアvsアメリカ・EU」「EUvsアメリカ」「サウジアラビアvsアメリカ」「中国vs日本」と5章立てで、主に2国間における外交や各種データの比較をすることで解りやすく現在の主要国の動向を解説しています。
本書の特長はなんといってもその解りやすさで、「排他的経済水域」や「EU」などの語句の意味をわざわざ解説してくれるため、そういった言葉の意味を知らない読者でもある程度は理解して読み進めることが出来ます。
中国・アメリカについては日々の新聞を読んでいればある程度の情報は得られるため正直物足りない気はしましたが、EU・ロシア・サウジアラビアについては初めて知ることばかり載っていて勉強になりました。
本書を読むことによって「点」でしかなかった知識・情報が「線」になるという感じがしました。
我が国を取り巻く国際環境を知るために是非読んでおきたい一冊です。
「21世紀の覇権国」を考える上での好著
(2008-09-29)
想定される衝突のシミュレーションから始まり、巨大な国家・国家群同士による、文字通り「対決の行方」が、多くのデータなどを使いながら示されていく。
アメリカの覇権に挑戦する中国やロシア、EUなどが、これまでどういう道を辿って力をつけ、影響力を増してきたのか。現状はどうなのか。ウィークポイントはあるのか。将来はアメリカを凌駕するのか。さらに、日本と中国の関係はどうなっていくのか。国際情勢の今後を考える上で、とても参考になる情報が多かった。
本の装丁は研究書のような雰囲気もあるが、ニュースをわかりやすく解説することを心掛けてきた著者だけに、中身は非常に読みやすい。国際関係を取り巻く大量の情報の中から、「対決」に絞って解説していくという手法に、斬新さと著者の熱意を感じた。
久しぶりに「読み応えのある本」を読んだという印象が残った。

