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新潮社
グループ:Book
ランキング:97535
価格:¥ 420
発売日:1970-01
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カスタマーレビュー ![]()
引き込まれます
(2007-12-05)
最近、たまたま高野山を訪れ、
華岡青洲が和歌山県の出身であったことを初めて知り、
名前とその功績をなんとなくしか知らなかったので
本書を手に取りました。
とにかく一気に読みました。
自分も以前、全身麻酔を使った手術を経験しているだけに
麻酔のおかげで、ただ死を待つだけであった病気が
治せるようになり、また、痛みを伴わずに治療が施せるということの
大きさが、他人より少し理解できるような気がしました。
とにかく、どうなるか分からない、ましてや生命に関わることを
“試す”という事がどんな事なのか、その不安や恐怖、覚悟などは
とても想像できるものではありません。
嫁姑の確執については、脚色されたものだと言われているようですが
フィクションなのかノンフィクションなのか、分からないような
感覚で読みました。
麻酔手術が行われていなかったら失明していたかも知れない私は
実験台になることを自ら申し出て、その結果失明した青洲の妻・加恵には
なにか感じるところがありました。
本書は、世界に先駆けて麻酔手術を行った華岡青洲と
彼を支援し続けた家族について知るために、そして、
力強い文章で読者を引き込む文学作品として
是非お勧めします。
読んでいて辛い、でも目をそむけてはいけない
(2005-03-15)
橋本治さんが『恋愛論』の中で有吉佐和子さんと
その作品について書かれた『誰が彼女を殺したか』
という素晴らしいエッセイ(評論?)があります。
その中でこの作品についても触れていました。
これは嫁と姑の激しい確執について
書かれたものとされているが、実はそうではなく
華岡青洲は自分の研究のために母と妻の確執に
気付かぬ振りをして、それを利用していた
ということを暴いたものである。つまり、
男は女の内面に気付かぬ振りをするものである。
こう橋本氏は看破しました。
母と義姉の確執とそれを静観していた兄を
ずっと見ていた青洲の妹が死ぬ間際に
漏らした言葉が重く残ります。
私はここまでできない
(2005-02-15)
3代目の医者の青洲。麻酔薬を完成させ、乳がんの手術を世界で始めて成功させた人物。
その薬を完成させるために母と嫁の犠牲があって。。。
嫁と姑の「是非自分を実験に・・・」という思いはすごい。
私も姑と同居しているが、夫への信頼は別としても、なかなかここまでできるものじゃない。
現代医学も日々発達しているが、一体そのためにどれだけの人の犠牲があるのかと思ってしまうと恐ろしくもあった。
美談だけではない・・・
(2005-01-28)
於継と加恵が青洲の為に犠牲になったことが美談となっているがその影には、嫁姑の争いがあり、その事が美談ではあろうが美談に思えないようにある。青洲の為ではあろうがどうしても、二人の女性のプライドが見え隠れする。
加恵を中心に書かれている物なので加恵の気持ち、思いは、読んで解ったが於継の気持ち、思いはどうであったのだろうか?
麻酔薬により加恵の眼が悪くなり、妹の小陸に言われるまで気づかなかった青洲に疑問を持ってしまう。夫婦なのに気づかないものであろうか?ましてや医者なのに・・・。現実から目をそらしていたのではないだろうかと思ってしまう。本当の所、どうであったのであろうか?しかしながら、現代の外科・外科手術の基礎となる事が今から170年前に行なわれた事は、凄いとしか言いようがない。
嫁と姑
(2004-05-02)
この本のテーマは、嫁と姑である。
ある意味、現代にも十分通用するテーマである。
そして非常に奥が深い問題である。
青洲が母に処方した麻酔薬と妻に処方した麻酔薬の違い、これが夫からみた
妻と母の違いなのかもしれない。

