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アイテム詳細

千住 文子

新潮社

グループ:Book

ランキング:33962

価格:¥ 380

発売日:2008-04-25

通常3〜4日以内に発送

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カスタマーレビュー

人智を超えた不思議さ  (2008-11-19)
スイスの大富豪の遺言により、オークションにかけられることなく、購入対象者としてエントリーした演奏家たちの間を渡り歩いていく、ストラディヴァリウス。ある人のつてにより、千住真理子も弾ける可能性が出てきたが、それでも億という単位の価格のするこの名器は、千住家には無縁と思われた。

何の因果があってか、楽器が人を選ぶがごとく、千住真理子の手へと渡ってきたストラディヴァリウス。何度も名残惜しげに無人のコンサートホールで験し弾きをする、千住真理子。ヴァイオリンは、このまま次のエントリーの演奏家に渡るかと思われた矢先、千住博氏、千住明氏の千住兄弟が現れて、家族一丸となって動き、ストラディヴァリウスが、劇的に千住真理子の所有となるまでの感動の物語。その過程はスリリングですらある。

「すべての運命は神が司ることでありながら、最後の最後は、人間自身の責任によって結論が出る」。千住3兄弟の母親である千住文子氏のこの言葉から伺えるように、本書は、人智を超えた不思議な運命にめぐりあいながらも、それに家族全員で真剣に立ち向かうことにより、通常ではありえないような、すばらしい賜物を勝ち得るという物語でもある。

それほど裕福とは言えない家庭で、つつましく暮らしていた主婦が、何億というお金を銀行で入金することになる、恐ろしさ、そしてその不思議さ。千住家に興味がある人はもちろん、そうでない人も、ヴァイオリンの名器に翻弄されながらも、それをついに勝ち得るまでの過程を胸をドキドキさせながら、読み進めることになるだろう。

ミステリを読むような  (2008-07-13)
 その高価なバイオリンを千住家が買ったのか、それとも誰かに借りてきたのか、はたまた誰かがたまたま持ってきたのか。『千住家にストラディヴァリウスが来た日』という題名だけではわからない(わからないのはお前だけだ、と突っ込まれそうだが)。とりたてて彼女のファンではない私には、その辺の事情がまったく理解できないまま、ほんの気まぐれで本書を手にした。そのせいか、読み進むうちにミステリを読むような気分になり、最後まで一気に読み通してしまった。本当にこんな高価(たった一つの楽器としてはあまりに高価すぎる)なものを、ごく普通の家庭のお嬢さんが購入するのだろうか。お金持ちの家から発見されたデュランティという楽器は、本当にストラディヴァリウスなのだろうか。それが、彼女の手にすんなりと入るのだろうか。そこに待ち受ける数々の困難。それを乗り越える家族愛。そのあまりにも小説的(ちょっとB級な)展開に思わず引き込まれてしまった。読後、デュランティの音色が聴きたくて、彼女の最新アルバムも買ってしまったが、以前のバイオリンと比べてどうなのかは、チープな再生装置と私の粗末な耳ではまるでわからなかった、ということを最後に付け加えておこう。

人智を超えた名器との出会い  (2008-04-27)
300年の時空を超えて、持ち主を探す名器「ストラディヴァリウス」の伝説と、その購入に一致団結していく過程を通じて、父親の喪失感を乗り越え救済されていくある家族の物語。このバイオリンは、やはり「神器」なのですね。