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アイテム詳細

シェイクスピア
福田 恒存

新潮社

グループ:Book

ランキング:131875

価格:¥ 420

発売日:1967-11

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カスタマーレビュー

名作は、名作。  (2008-10-24)
仕事がらみで読みました。
むかぁし、だらっと読んだきりだったので、
新鮮に読めました。
翻訳も違うからかな。

いま、
冷静に読んでしまうと、
かなり、ナンセンス、
というか、無茶な人間心理のやり取りのオンパレード、
でも、
あえて、そう書いているということは、
かなり確信犯的に、
この作品を、
こう書いているんだと思う。

演劇的要素に、託して。

そうは言っても、
いま、
やるとしたら、
表現方法や、演出のやり方、
そのくらいしか思いつかなかった。

読んでおもしろいからといって、
やってみたいとも、
観てみたいとも思わなかった。

愛、
相手を思う真の愛、
それこそが、人間を人間たらしめるのか。
ぼくは、そう、読み取ったけど・・・。

重い  (2007-12-08)
shakespeareをはじめて読みました。最初は英文と並べながらこの福田版を読んでいたのですが、途中でその方式を放棄して、ひとまず翻訳で読み通すことにしました。音とリズムではなくドラマをひとまず味わうことに徹してみました。ところで、「リア王」を最初に読んだのがはたしてよかったのでしょうか?筋の発端は陳腐な問答です。そしてその後は二つのプロットが平行して進み後に交差することになります。絶え間なく再生産されて登場してくる悪を動かすものは、決してその根源が掘り下げられて提示されることはありません。ただその醜悪さだけがこれでもかというほど互いに共鳴しあってその論理的な到達点へ進んでいきます。最後にかけて、登場人物は立て続けに死んでいくことになります。そして明らかにされるのは虚飾の構造の無意味さというわけで、ここには出口はありません。これを最初に読んだのは間違いだったのかもしれません。

トルストイの酷評  (2006-03-12)
シェイクスピアは世界的に権威が確立しており、賛辞以外は許されず、つまらないと書くと「文学のわからない素人」よばわりされるような風潮がある。
しかし、あえて書くけど現代日本人の私が読んだ「リア王」はつまらなかった。
シェイクスピアという事を隠し、この作品を先入観なしに読ませたら、たいていの現代人はそう言うのではなかろうか?
「シェイクスピアは世界的権威だ」という先入観があって読むから、無理に凄さを感じようとしている人が多いのではなかろうか?

トルストイは「リア王」をつまらないと酷評したそうだが、その理由はリア王の激情が不自然だし、道化との対話は余計な悪ふざけだとの事らしい。
私はトルストイの指摘は正しいと思う。
嵐の中でわが身の悲劇を泣き叫ぶというのは、どう考えても不自然だろう。

神の見た 人間の所作  (2006-02-12)
黒澤明の映画「乱」の原作と紹介するのもシェイクスピアには失礼か。

 黒澤の「乱」は 黒澤の黒澤らしい最後の映画であった。堂々たる時代劇である。淀川長治が「日本映画がこのような風格を持ってくれて涙が出るほど嬉しい」と書いていたのを憶えている。
 実際には あの段階で 黒澤自身既にリア王のごとく老いていたことも確かだった。淀川長治のコメントは 映画に対し というよりは 黒澤に対する 生前ではありながら 弔辞であったと今でも思う。黒澤の往年の時代劇を見てきた小生には幾分辛いものもあった。同じシェイクスピア翻案の「蜘蛛巣城」が 独創的な翻案であったことを思っても乱の凡庸さは見逃せない。

 そんな意味で黒澤とリア王が重なる。このシェイクスピアの悲劇は 救いの無い話だ。リア王もコーネリアスも死んでいく。なんでそこまで暗い話をシェイクスピアに書かせたのかと考え込んでしまう位だ。これに比べると「ロミオとジュリエット」などは 早とちりのカップルが頓死するブラックコメディーに見えて来る。

 黒澤は「神の視点で人間を描きたい」と言った。「リア王」をシェイクスピアは神の視点で書いていると言っていることと同じだ。そんな黒澤とシェイクスピアが見つめた 人間の暗さが この「リア王」と「乱」の基調である。

 

本当だろうかと疑っている人に  (2002-11-02)
イギリスでは,バイブルと彼の作品が,どの家庭にもあります。それほど,愛される,理由自分で知りたい人のために,ぜひ,薦めます。リア王に,限らず4大悲劇は,それぞれ特徴が、あってすばらしいです。