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アイテム詳細

Paul Auster
柴田 元幸

新潮社

グループ:Book

ランキング:54239

価格:¥ 700

発売日:2002-11

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カスタマーレビュー

最高傑作ではない、、、彼がまだ生きているから  (2007-05-28)
というくらい、いままでで一番、重く、なおかつ、夜どおし読んでしまうほど、おもしろい。
わけのわからない結果と原因を提示され、「なんでやねん!」とつっこみつつも、好奇心で読みつづけ、「なるほど。そいうわけか」と思った矢先、次にまた「なんでやねん!」とつっこんでは、「なるほど。そいうわけか」と…というのが連続し、どんどん物語に引き寄せられる。そして、その全体の構成がこれと同じ。
ポールオースターってだいたいいつもこんなんやけど、偶然の音楽とかムーンパレスって尻切れトンボって感じがしたのに、これには、完結した感があって、心にいつまでも「リバイアサン」の塊を持てるような気がする。本ってのは、読ませる力(オースターにはどの作品にもある)も大切やけど、残るというのが一番大事な気がする。

奇妙な  (2007-05-04)
奇妙なおかしさがあり、しかし物悲しさもありの長編小説。

謎だらけで展開していきます。

ささいなことで人生は変わるんだ、と妙に納得させられてしまいました。

それはオースターの力なんでしょうか。

ずしんと重く響く作品です。

登場人物の心の描写が素晴らしい  (2006-11-23)
ここでの評価や他のblog等で評判がよかったので読みました。
ポールオースターの作品を初めて読んだのですが、
とても良くできた作品だと思います。

久しぶりに人に紹介できる作品にめぐり合えて本当によかったです。

著者も認めるまとまりの無さ  (2006-10-16)
大仰なタイトルや冒頭で「私」の友人が事故で爆死したことと、その後の記述には必然性も脈絡もない。そもそも登場人物が十分に書き分けられていない。主人公や友人は「作家」らしいが、創作の苦しみなどなく、放蕩に身をもち崩している。登場する何人かの女性も個性的なようでやはり書き分けられていない。どうしてこんな小説がまかり通るのかというと、米国の文化そのものがローコンテクスト、つまり「ことば」に込められる意味が平板で奥行きがないためだ。それ故著者はこれでもか、これでもかというように日常的な出来事を書き連ねていかねばならなくなる。その単調さを拭うためにところどころに不倫や殺人事件を配しているが、これも何の必然性もなく進行する。全体は大きく3つくらいの部分に分けられ、別々に書いたものを無理やりつないだとも見える。どこをとっても面白くもないこの小説を何とか読みやすくしようとした訳者の努力には敬意を表する。「訳者あとがき」には訳者の苦悩のあとが窺われる。時間を持て余している人、文学を口にはするが実は感性の無い人、ことばを大事にしない人にはうってつけである。多分映画化すると脚本家の手が入ってなかなかの作品にはなるだろう。ただし、原作とはかなり違ったものになることは止むを得ない。

最高傑作!  (2006-09-30)
勿論個人的な評価ですが、私はこのリバイアサンがオースターの作品の中で一番だと思います。余りにも繊細であった為に社会から姿を消し、そして爆弾魔として世間に舞い戻るしかなかった友人のことを、懸命に書き記そうとする主人公。アメリカとは何なのか、自由の女神とは何の象徴なのか、別にそんなことを考えなくても(考えた方がいいのには決まってますが)、十分に読ませてくれる作品です。オースターは実に色々なテーマに、色々なやり方でトライしている作家ですが、この作品は書きたい事とそこへのアプローチ、それに彼本来の美しい文体の全てが見事に一つにはまった、一発の特大ホームランのようなものではないでしょうか? 何度振り返っても、この主人公の友人である爆弾男のことがいとおしく思えてなりません。