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アイテム詳細

伊坂 幸太郎

新潮社

グループ:Book

ランキング:858

価格:¥ 1,680

ポイント:16 pt

発売日:2007-11-29

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カスタマーレビュー

伏線の生かし方は最高だが、人物が弱い  (2008-08-10)
無実の男が警察にひたすら追われる「逃亡者」型サスペンスだが、あらかじめ主人公が無実であることが世の中に知られていることを読者に知らせ、また適度なレベルでの援助者が介入してくることで、主人公を追い詰めすぎず、読んでいてつらくなりすぎないように絶妙なレベルでバランスがとられる。
さらに、そうした援助者と逃亡者の関わりについて、意外な伏線が生きてきて、その構成の妙は見事としか言いようがない。
しかし、数人出てくる男性の援助者のキャラクターは誰も彼も、典型的な伊坂節で、描きわけが不十分である点には大きな不満を感じる。

初伊坂作品  (2008-08-03)
伊坂作品は初体験であったが,非常にスリリングな展開で,読者を飽きさせないストーリーとなっている.一気に一日で読破してしまった.
ストーリーはJ.F.ケネディ米国大統領暗殺事件にヒントを得ているが,容疑を掛けられた主人公・青柳雅春が警察から逃げる場面は,スリル満点である.
最後は,逃亡が成功し,ハッピーエンドで終わっているようにみえるが,結局個人では大組織には立ち向かえないということをあからさまに言っているようで,一抹の歯がゆさは残った.

あとからじわじわと  (2008-07-22)
伊坂氏の他の作品同様、ストーリー展開は抜群。あとは愛すべきサブキャラの多さも本作品の魅力。
読み終えた直後は、他の作品のような爽快感や切ない感動が薄いように感じられたが、「おもしろかったなぁ」という感覚があとからじわじわとにじみ出てきた。

軽い作風  (2008-07-19)
 のっけから大事件が起きる。日本の首相が暗殺されてしまうのだ。容疑者はあっさりと判明する。物語はその容疑者を中心に進む。果たして、彼の運命は…
 この作家は初めて読んだが、全体として文章が軽い。特に会話が。読みやすく、気分が重くならないというところはいいのだが、描写が緊迫感や真剣さに欠ける。軽すぎるのだ。首相の暗殺といえば大事件である。しかし、この本からはその深刻さがほとんど伝わってこない。読んでいて、何か違うという感じがぬぐえない。軽快に語るべきところと、緊張感を持って語るべきところのメリハリがないのだ。そのため、全体的に薄っぺらい印象を受ける。
 登場人物の特徴はよく描けている。その軽いノリに前半はついていけず、しらけた感じで読んでいたのだが、後半になってやっと面白くなり、最後のほうは一気に読んでしまった。軽妙さも才能のひとつだろうし、ある意味では面白い。しかし、大事件が起こっているのに、こんなに軽くていいの?という疑問が湧いてくる。シリアスであるはずの展開が次の瞬間、実に軽い会話で薄められてしまうのだ。胸を打つような場面もあるのだが、軽すぎる会話のため、心を揺さぶられるほどではない。それが作風なのだから仕方ないのだが、私の好みではない。私は東野圭吾が好きなのだが、彼の作風はオーソドックスで気に入っている。
 全体として、作風で損をしている印象を受ける。場面によって文章にメリハリをつければ、もっと面白くなると思うのだが。楽しく、重くないものを読んでみたい人はこの作家を選んでもいいかもしれない。

いちばん売りたい本  (2008-07-12)
全国書店員が選んだ、いちばん売りたい本

と、本屋大賞受賞作として帯に書かれていましたが、
読み終えたときの気持ちはまさにそうでした。

強いて言うとするならば、
いまは賞もですが、ここでの評価の良さなどで
結末の方向が読めてしまう部分はありますね。