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新潮社
グループ:Book
ランキング:195947
価格:¥ 1,680
ポイント:16 pt
発売日:2005-01-28
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カスタマーレビュー ![]()
in love with his typewriter
(2008-04-16)
79頁の本。本文22頁(除くあとがき)、のこりはタイプライター(など)の絵
またはブランク頁!
そういう本です。気持ちはわかる。オースターは1947年生まれと、ねずみ年の
団塊男。当時タイプライターは作家や学生の必需品だった。それに筆者のキーボード操作も
英文タイプでおぼえた。あのころ、オリベッティの赤いバケツとかレッテラブラックの宣伝が
新聞や、テレビをにぎわしていた。当方はブラザーのタイプで家で練習した。
そのおかげで、のちに仕事でつかったせいもあるがblind touchはマスターした。
電動ではなく、メカ式。 電動でもメカはあるのだが。
リボンももうどこにも在庫なしの日がちかそう。
でも、こうして、ただの道具から、存在が別格な「なにか」になった。
ものにこだわる男、P.オースターとこの「静物」に"命(life)"を感じた
絵かき、S.メッサー氏の合作。
絵画集にキャプション付とかんがえれば違和感ないけど、1600円+税です。
できるなら、原文もつけておいてくれれば★5つにしたのですが。
訳者である東大教授、柴田氏は独占契約でも結んでいるのか、
どちらが本業だかわからないほど訳し、出版しまくる。
どちらかというと、翻訳者を育ててほしいですな、じぶんでやっつけるのではなくて。
タイプライターに憧れて…。
(2008-01-26)
小説家がタイプライターに向かっている画像が、僕は大好きです。
リズミカルに打ち出される音色に、魅了されませんか。
タイプライターのある生活に憧れたのは、いつの頃からだろう?
子供の頃から観ていた映画かも知れない。
ひょっとしたら、オードリー・ヘプバーンの映画「ティファニーで朝食を」(1961年)のような気がする。
小説『白鯨』(1851年)の著者ハーマン・メルヴィルの子供の頃を主人公した海外ドラマで、彼が憧れのタイプライターを手にして、テラスに腰掛け、夜の星の下で文字を打ち出す場面も脳裏にある。
トム・ハンクスとメグ・ライアンの映画「ユー・ガット・メール」(1998年)で、タイプライターにこだわり続けるキャスリーンの恋人のジャーナリストが、タイプの音色に耳をそばだてる場面も思い出す。
タイプライターに魅せられている人には、そばに置いておきたい本なのです。
僕は、この本のタイプライターの「絵」をコピーして、壁に貼っています。
タイプライター・タイプライター・タイプライターと、何度も思える人には、迷いもなくレジに持っていける本です。(笑)
同世代で!
(2007-01-30)
この本は、絵本であり、エッセイであり、はたまたオースター愛用のタイプライターが主人公の小説でもある。IT時代になっても、ワープロを使わず、ひたすらタイプを利用し続ける作者の真骨頂が垣間見られて面白い。
ポール・オースター 今最も脂の乗り切っている作家が読者への贈り物として描いた仕事道具の現風景である。
ポール・オースターの著書というより・・・
(2006-05-17)
ポール・オースターの著書というより、オースターの肖像とオースター愛用のタイプライターの油絵を描いた
サム・メッサーの著書といったほうが、正しいでしょう。私自身、サム・メッサーなる画家は知りませんが。
タイプライターに対する思いも所有者のオースターより、サム・メッサーのほうが強いと思います。
オースター自身は、電動式タイプの作動音とPCの停電時や誤作動による文章の消滅を恐れて
手動式のタイプライターに執着しているようですが、現在は、出版社とのやりとり上、PCも利用しているようです。
さて、本書ですが、前述のようにサム・メッサーなる画家の絵がほとんどで、挿文程度で
オースターがタイプライターへの思いを描いています。タイプライターに向かい
煙草を燻らせ、酒のグラスに手をやり、苦悶し執筆するオースターの様は魅力があります。
また、タイプライターを擬人化して、豊かな表情を描いているのも趣がありますが
絵が主体ですから、オースターの文章を期待している読者は肩透かしを食らいます。読むだけでしたら10分とかからないでしょう。
絵画が好きで、文房具に愛着があり、オースターの熱烈なファンでしたら満足できる本でしょう。
ユニークな本
(2006-03-12)
もちろんこれはオースターのエッセイなのだが
同時にサム・メッサーの画集でもある。
小さな本だが大判の絵本にしてもいい内容だ。その作品数39。
メッサーはよほどオースターのタイプライターが気に入ったと見え
様々な表情のそれを描いているが
“それ”というより彼か彼女と言いたいほどの存在感だ。
オースターは文字で語りメッサーは絵で語る。
装丁では、
カバーを取ると山吹色の表紙にあるのは本書の原寸大のタイプ原稿だという。
これほどまでに書く道具を主人公に熱く語った本はなかなかないだろう。
デジタルもアナログも捨てがたい。
オースターはインクリボンをなんとか確保しているようだが
企業の都合で古いものがどんどん使えなくなる現状は悲しい。
道具はただの器械ではなく体の一部になるということはみんなわかっているはずなのに。

