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新潮社
グループ:Book
ランキング:256053
価格:¥ 1,155
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発売日:1997-10
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慎重かつ大胆
(2006-04-23)
没後出版された、小文・講演集。著者は時に慎重に過去を描き、時に大胆に未来を予測してみせる。
慎重例は、パールハーバー陰謀説に関することだ。要は、ローズヴェルトは日本が戦争に踏み切ることは知っていた、だが真珠湾に来るとは予想し得なかった、という見解はまあ、まともな学者の公式見解である。だがそれを口語でしかも納得のいくように説明してくれるのはありがたい。
大胆な予測は、天安門に際して述べられた、中国の未来への悲観的予測である。この予測は、10年という短期的には外れている。しかし、長期的にはどうだろうか。
1979〜1991の話ということで情報としては古く、大抵の国際関係書籍は古びて役に立たなくなるところ、この本は違う。考え方、とらえ方を学ぶことが出来る。
喋りも一流
(2001-06-10)
高坂氏といえば今は故人だが、国際政治、歴史その他造詣の深い知識をもとに、非常に堅実な文章を書く人である。
本作でも大英帝国の衰亡と産業の性質の変化などについて、その筆力が発揮されているが、実は本書の眼目は氏の喋りが収録されている講演録である。それまで氏のいかにも堅実な文章しか読んだことのなかった私には氏の語り口は想像を裏切られた。(天安門事件を評して)「なんちゅうことしてくれたか」(後に失脚した趙紫陽を評して)「あんなニコニコして学生と対談しておるようでは中国の指導者は務まりません、ちょっと見ただけで背筋が寒くなるような顔しとらんと・・」などなど暴投まがいのユーモアが満載である。 氏の新たな面が発見できたようで面白かった。

