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戸部 良一
寺本 義也
鎌田 伸一
杉之尾 孝生
村井 友秀
野中 郁次郎
中央公論社
グループ:Book
ランキング:121
価格:¥ 800
ポイント:8 pt
発売日:1991-08
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カスタマーレビュー ![]()
失敗をしっかりレビューすることによる得られる知見
(2008-09-01)
日本軍の行動を組織論の分析法でレビューした本
日本軍の6つの失敗、つまり
1.ノモンハン事件 誤りを繰り返す学習のなさ
2.ミッドウェー作戦 錯誤の上に錯誤を上乗せし、誤算のみが残る
3.ガダルガナル作戦 統合戦略のなさが、地獄を生む
4.インパール作戦 意味の無い作戦の無駄な正当化
5.レイテ海戦 高度の平凡性の欠如
6.沖縄 上層部との不整合が招いた結果
を詳しくレビューし何が決定され何が起きなかったを書いてある。
まず、6つの戦いを知らない私としては何があったのかが書いてある
このような内容はとてもありがたく、また組織論的に分析を行っているため
とてもわかりやすく要約されている。
また、その6つの戦いから導出される知見は、勇み足とも言える部分も
あるとは言え、とても同感を覚える内容です。
戦後すでに60年を越えようとする今でもこれらの知見に古さを
感じないのは、6つの戦いから導出された知見がとても一般性があり
本質を突こうとした著者たちの意図どおりになっているせいでは
無いかと考える。
畑村先生の失敗学を、単体の失敗と見えるほど、組織的失敗
システム的失敗に踏み込んだこの本はとても新鮮で
新しいと感じました。
考えさせられる内容です
(2008-09-01)
日本軍の失敗に事が書かれていますが、非常に考えさせられる本です。官僚制の問題もあることながら、だれも合理的な意見・判断ができなくなっていく状況は今の企業社会や地域社会、学校、マスコミなどに反省されることなく脈々とながれているような気がしてならない。私たちはきちんと総括してきたのだろうか。この本は、我々が過去反省をきちんと行わずに組織的な遺伝子をそのまま引き継いでしまったことを喚起させてくれる。読むべき本である。
組織において失敗がどのようにして起こりうるか、組織や成員の特性や要素から失敗の本質を明らかにしようとした良書。
(2008-07-04)
組織において失敗がどのようにして起こりうるか、組織や成員の特性や要素から失敗の本質を明らかにしようとした良書。他のレビューを見ても名著との評価が大勢を占めています。
また、本書は第二次大戦(大東亜戦争)での日本軍の特徴的な組織的大失敗の6ケースから帰納的に失敗の原理・法則性を見出そうとしていますが、見えてくる事象・結論は単なる失敗の原理・原則というだけでなく、近現代の日本人論でもあるように感じます。単なる昔話ではなく、現在の日本人および日本人組織にも大小なり多少なり受け継がれてしまっている、「失敗の芽」を数多く見出したように思えました。
私自身は近現代の軍事史に疎いため、本書で取り上げられたケースの正確性は言及できませんし、そこから失敗の法則性を抽出した論理についても細かく議論できません。しかし、本書で述べられた数々の日本(軍)的思考や特性には経験的・感覚的に納得させられるものがありました。
少なくとも私の所属する組織では、組織の様々な単位(業界・会社・事業所・部門・グループ・チーム)で本書に挙げられた「失敗の要因」や「失敗を生んだ組織・成員の特性」が根強く蔓延っています。したがって、本書で得られた知見を自己および組織内で充分に蓄積・共有化できれば、非常に有益なものとなるでしょう。
ただ本書でも述べられている通り、日本(軍)的な要素を持っている組織では、「組織の大勢を占める空気を変革しようとする異端者」には極めて強い抵抗力・抑圧力を発揮しがちであるため、本書から得た知見を組織として学習しようとするのが実は一番困難なのかもしれません。
いまだに旧日本軍的組織から抜け出せない現代組織の所属員へ贈る解決へ向かうための手引書
(2008-05-10)
太平洋戦争(ノモンハン事件含む)での代表的な旧日本軍の戦闘失敗事例6例に
ついて、主に組織論を中心とする共著者らにより組織論的な側面から検討を加えた
書になります。
内容は大きく三部構成で、第1章は議論の下地となる各事例について、背景、具体的な
戦闘経過・結果、事例の背後に潜む分析が述べられている研究、第2章には、研究に
基づき更に深化させた分析を事例の共通性からあぶりだしています。また終章に
おいては、上記分析から導き出される教訓を主に米軍との比較により組織の特質を
明確にし、単なる事例研究ではなく、現代の組織(政治、官僚、経済など)を
考察する際にも有効である重要な視点を提供しています。
既に初出以来20年を経過している本書ですが、内容と加えられた考察、導出した
教訓は現在も褪せることなく、むしろこのような検討が現在も継続せず、旧来の
戦略にしがみつく組織の多さに危機感を覚えます。
旧日本軍的組織(現代における一部の組織)においては、過去の成功体験に執着し、
パラダイムシフトを伴う創造的破壊が不得手である、と喝破した本書には、その
活動の重要性は十分に述べられていますが、研究に紙面を割いたため、その解決策は
示しきれていない面も感じられます。
但し、旧日本軍的に基幹の戦略の変更無く日々前進するという、その混乱した状況の
中で、混乱の本質すら見極めることが難しいといった組織に属する方は、本書を
手に取り組織が起こしうる失敗の解決に向かって端緒を開いていただきたいと思います。
20年以上も前から失敗が予言されていた
(2008-04-27)
旧日本軍の6つの大規模戦闘についての考察を通じて、敗戦へと向かった「失敗の本質」を探ろうとする大作。
ミッドウエイ海戦時点ではむしろ日本海軍の戦力は、米国より優勢だったのだ(実際ミッドウエイの際も、米軍機に大きな損害がでている。)。戦場での目的意識の不徹底が、ミッドウエイでの不覚の敗戦の事由となったと、本書は説く。
問題は著者達は20年以上も前に、「日本軍と同じ過ちを、日本企業が犯しつつある」ことから本書を書いたにも関わらず、われわれはいともたやすく「二度目の敗戦」を喫してしまったということだ。
今から読んでも、遅くはない。いまいちど、今度敗戦しないため、個々人はどうあるべきか考えねばなるまい。

