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文藝春秋
グループ:Book
ランキング:81449
価格:¥ 620
ポイント:6 pt
発売日:2005-08-03
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カスタマーレビュー ![]()
あまりに取材をしていなさ過ぎる。
(2007-07-18)
つぎはぎが多く、他の著者からの引用がほとんどを占めている。数字もかなりアバウトで沢山間違えている。読み物としては面白いが筆者の取材も無い評論に終始し創造でしか無い場面が散見される。田中真紀子研究とするには資料取材が全く乏しく全く適当でなく続田中角栄研究としたほうがよかったのではないか。題名が改題された原因もそこら辺にあるのでしょう。
角栄ウォッチャーの面目躍如
(2007-05-15)
この本はめちゃくちゃ面白いです!
原題は「田中真紀子研究」。前半は小泉内閣の外相時代の真紀子のいわば精神分裂症的ともいえる行動(ホントにこんな政治家いるの?と言いたくなるくらいハチャメチャ)が明らかにされてます。こんな人間に外相を任せていたとは日本は恐るべき国家です…。
中盤以降は、むしろ角栄時代の金権政治にスポットを当てた内容。かの時代のカネの乱れ飛び方がこれでもかと描写されます。側近や秘書など角栄を身近に知る関係者の著書だけでなく週刊誌での暴露記事からも引用しながら重層的に事実を浮き彫りにしていく表現は、迫力があります。まさに著者の角栄(および真紀子)ウォッチャーの面目躍如といえましょう。
私が特に面白いと思ったのは、角栄の倒れたタイミングがその後の政界再編を左右したかも知れないという事実。倒れる翌日にセットされていた野党幹部との会談が実現していたら…。
一方、真紀子へのコメントも秀逸。小泉が退任した今では政界での存在感はほとんどなく、国民も本人の資質を見抜いてしまった感はありますが、全編を通してボロカス言っていた割に、本書の最後にはエールを送っているあたり、立花氏の田中家に対する思い入れ(愛憎?)というものが感じられました。
本書を読めば、もう一度「田中角栄」という人物を詳しく知りたいと思うはず。
好入門書の一つ
(2006-11-04)
若い世代で田中角栄についての基本知識を知りたい方向け。
著者は一括して反田中の立場をとってはきたが、本人の言うように本書あたりでは随分と見方が「優しく」なっている(金脈研究やロッキード裁判の頃の文章と比べるとよく分かる)。勿論彼の見方が絶対と言うわけではなく、本書にも引用されている佐藤昭子や早坂茂三といった彼に仕えた人の著書も併せて読まれると良いだろう。
ロッキード事件については「無罪論」の本が最近多い。個人的には田中を狙った政治的陰謀もあったとは思うが、少なくとも犯罪事実そのもの(丸紅から榎本秘書を通じ五億円を受け取ったこと)を否定し田中無罪を確定させるだけのものはないと言ってよい。無罪論を信じる人は同じ著者の『ロッキード裁判とその時代』を読んで反論した上で主張して欲しい。
「小泉劇場」をより楽しむ為の決定版ガイドブック。
(2006-01-28)
ただし、ガイドブックでありながら完全に劇場本編を超えていて、ずっとおもしろい。
内容は、稀代の政治家・田中角栄を主人公にして戦後政治の大きな流れを描いた大河ドラマなのだが、
小泉改革とはなにか、小泉改革に反対する勢力は何者なのか、
公明党と自民党の関係、鈴木宗男とはどういう政治家なのか?、
政治家と官僚との構図、など等を通して、
ここまで日本の政治組織が駄目になった理由が容易に理解できる構成になっている。
そして、小泉劇場の終幕近くに登場したトリックスター・田中真紀子は果たして、
駄目になった日本政治を救う救世主となるのか、
はたまた、完全に破壊してしまうのか、、、、。
ハラハラどきどきしながら、最後まで読んでしまうのだが、
ここで思うのは、読者は小泉劇場を楽しむだけの観客に留まってしまってはいけないのだ。
日本の政治を、我々日本国民が参加する群集劇にしなければ、日本に明るい未来は無いと思う。
それを左右するのはわれわれ日本国民だ。
その為にも、特に未だ選挙権を持っていない若い世代の方々に是非とも読んで欲しい。
そして、今の政治状況を理解して行動して欲しい。
田中角栄は永遠の悪人に。
(2005-10-10)
まず、本の内容であるがほとんど田中角栄の悪口と言ってもいい。今日の日本の問題、不良債権などもすべて田中角栄のせいとしている。
立花氏は、田中角栄を批判することで今日の地位を築いてきた。政治家田中角栄が再評価されることが、氏にとって一番嫌なことであろう。
ロッキード事件が不可解極まりない事件ということは最近分かってきている。あのキッシンジャーも自分が関与したと明言しており、本来ならそのことも検証する必要があるのに、この本ではロッキード事件はグローバルな事件といって言葉を濁してる程度である。アメリカ関与を否定するならこれらのことを含めて検証すべきだが、それをすることは今後もないであろう。立花氏は「ロッキードは生活のため仕方なくやった」と言っているそうだが、一人の有能な政治家の将来を狂わし日本の国益を損なわせたことには間違いない。立花氏は永遠に田中角栄を批判するだろうが、将来的には立花氏自身の評価は下がるだろう。もし、この本を読み田中角栄に興味を持つ読者がいるならロッキード事件の背景についてもう一度考えて見る必要がある。「田中角栄と毛沢東」などを読むと事件の全容が見えてくるだろう。ガソリン値段が上がり続ける今だからこそ、田中が行った日本の石油自主外交の意義について考える必要があるのではないだろうか。

