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文藝春秋
グループ:Book
ランキング:951
価格:¥ 500
ポイント:5 pt
発売日:2006-03-10
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カスタマーレビュー ![]()
いつか『伊良部一郎対榎木津礼二郎』を読んでみたいぞ
(2008-09-01)
初出は2002年5月。伊良部一郎+マユミの最強コンビの第一弾。短編の数=患者の数になっている。どの作品も現代を反映しているなぁ、と思う。いかにも周りにいそうな人たちが、どんどん思いこみをエスカレートさせていく。ある意味現代社会というのは『増幅社会』なのかもしれないな、と読んでいて思う。
しかしながら他人事として読むと、申し訳ないくらいに可笑しい。伊良部一郎+マユミの最強コンビはただでさえ増幅しやすい患者の心理を振り切れるまで増幅させる。一方でこの伊良部一郎と京極夏彦作品でおそらくは京極堂を押さえて(関口なんぞ足下にも及ばないな、絶対)、人気No.1キャラクタであろう、榎木津礼二郎とどっちが最強だろうか、などと思ってしまう。それこそ『ルパン対ホームズ』ではないが『榎木津対伊良部』の戦いが観てみたい。大体榎木津など精神科受診が適正な気もするぞ。
奥田氏の作品は
『邪魔』→第125回直木賞候補作
『イン・ザ・プール』→本作 第127回直木賞候補作
『マドンナ』→第128回直木賞候補作
『空中ブランコ』→第131回直木賞受賞作
という風になっていて何度も直木賞にふられているのだが、この『イン・ザ・プール』が『空中ブランコ』に劣っているとは全然思えない。まったく直木賞の選考基準は不可思議極まりないと毎度思うのはぼくだけだろうか。
治さない、治療
(2008-08-11)
伊良部医師は、患者を治さない。
治らない患者をそのまま受け入れる。
そして―自らも治らない何かを充分に患っているように見えるけれど―
そのままで生きている自分を見せる。
それだけ。
「受け入れられる」ことを求める人の想いは本当に切実で、
とても深刻な「愛」のあり方のはずなのに、どこか可笑しくて。
そして、患者自身が患者を受け入れる時、病はいつの間にか消失する。
病は病でなくなるのだ。
その人は、その人自身に戻るだけ。
「受け入れる」のは患者自身なのであって、医者ではない。
病を癒すものは何か―
抱腹絶倒のエピソードの中に共通する、そのただ一点を見つめる時、
なぜこのお話がこんな笑い話でありながら、ここまで人の心を動かし、
癒される気がするのか、納得させられるように思う。
「自然体で生きていると、何もかも笑い話になってしまいます。」
講演会でそう言って会場の笑いをさらった、
薬を使わない医療を続ける、尊敬する精神科のお医者様を彷彿とさせました。
相変わらずの名医
(2008-07-27)
基本的にイン・ザ・プールの続編という感じだった。どの話もレベルが高く、人物描写も見事だった。今回の話で共通していたのが、どの相談者もある程度、地位と名誉がある人間であったということ。そんな人間でも、別の人間が好かれるのに嫉妬したり、自分の過去の未練が捨て切れなかったりと深く悩んでいるうちに、強迫症やイップスといった精神の病にかかっている。どの話もおもしろかったが、伊良部や看護婦のマユミの私生活、過去の話なども入れてほしかった。
大笑いしながら読んでください。
(2008-06-29)
「あり得ないっ」、「うそばっかりっ」、「そこまでするかっ」と叫びつつ、大笑いできる本です。
伊良部せんせいのような精神科のお医者さんがいたら……絶対かかりたくない(笑)。続編も快調ですが、「町長選挙」はちょっとトーンダウンかな。理不尽な世界に笑える方には、ぜひぜひお薦めします。
現代ビジネスマン必読の名著
(2008-06-22)
まさに現代ビジネスマンの癒しの場といえます。
能登屋 督之

