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アイテム詳細

山本 弘

河出書房新社

グループ:Book

ランキング:179488

価格:¥ 1,680

ポイント:16 pt

発売日:2007-07

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予想外に(?)面白い  (2007-11-06)
バイバインで分裂しつづけるくりまんじゅうをドラえもんは宇宙に葬ったが、そのようないい加減な顛末にツッコミを入れた本、ではなかった!とんでも本にも全然ツッコミを入れていない。内容を全く気にせずにタイトルだけを見て買ったが、良い意味で予想を裏切られた。

書の大半は、と学会会長で知られる著者が過去に依頼された『あとがき』を収載したものとなっている。通常あとがきには、もとの本の書評などが記されており、その本の内容を知っていないと面白くないものとなるが、氏の場合は、行の多くをSF哲学やそれに対する想いに割いており、結果的にきちんとしたエッセイ集ができあがっている。もちろん、もと本を知っていないと理解しづらい部分や、マニアでないとさっぱりわからない部分もあるが、氏の思想の根源がよく理解できたように思う。くりまんじゅうの話(えええ〜っ?本のタイトルなのにたった6ページ?)にしても、ドラえもんの単行本に載っている注釈をそのまま収載している。

本書でとくに良かった点は、ケイロン人社会と囚人のジレンマについての項。最も合理的な人間関係は何か、という問いに明確に答えている。SFから学ぶ哲学もある、という氏の言葉通りの内容であった(詳細は買って読まれたし)。また、他の項では、氏がふだん攻撃の的にしている予言や前世思想に対する思いもよく伝わったし、それらを胸に歩んできた人生も披露している。氏の持ち味であるツッコミを期待している方、本書では本にたいしてはほとんどしていません(笑いを期待していたので少しさみしい)が、日常生活で妻に(無言で)しているようで、独特のツッコミはしっかり記載されております。

あと、個本のカバーとそれをはずした表紙のデザイン(宇宙のくりまんじゅう)はストーリー性があるというか、話の連続性を感じさせるので個人的には気に入っている。

他のと学会関連本とは異なった印象の本で、いろいろな意味で勉強になった。SFマニアには星5つで勧められるが、一般人には理解しづらい点もあることと、やや値段が高めかな、と思うので星4つの評価。

多面体山本弘の見本市  (2007-09-01)
『トンデモ本? 違う、SFだ!』で山本弘氏に出会い,『神は沈黙せず』で驚倒した者としては,本書で,山本弘氏のSF作家としての側面以外に,と学会会長,ゲームデザイナー,特撮・アニメおたく,そして家庭人でもあるという,山本弘氏の多面体的構成に触れることができ,興味深かった。同じく昭和30年代前半に大阪で生を受け,10歳代前半にSFにはまり,『宇宙からのSOS』『スター・キング』『火星ノンストップ』等に驚喜した世代としては,山本弘氏が理想の人生を送っているように思えて嫉妬を禁じ得ない。
 ところで,本書中「量子力学を知って,予知の不可能性を知り,安心した」という下りがあるが,量子力学はあくまで原子の直径未満のミクロの世界での物質のふるまいを記述するものであり,近年その原理に基づく応用技術が実用化されたというに過ぎないから,我々の生活するマクロの世界では依然としてニュートン物理学が有効なのではないだろうか。マクロの世界における予知の不可能性は,むしろ複雑系の問題のような気がするのだが,山本弘氏のご意見をうかがいたいところである。

山本弘 初のエッセイ集  (2007-08-30)
と学会会長として有名なSF作家、山本弘のエッセイ集です。

表題の「宇宙はくりまんじゅうで滅びるか?」は、『ぼくドラえもん』16号に掲載されたバイバインに関する考察です。
ドラえもんで、バイバインを使用した後のくりまんじゅうがどうなったのか気になっている方も多いと思います。
文章量は少なめですが、その疑問に対してきっちりとした答えを出してくれています。

それ以外の内容はというと、今まで書いてきたあとがきや解説、山本家の日常に関するエッセイ(書き下ろし)、
雑誌に掲載された文章や同人誌に掲載した文章などで構成されています。

この中では書き下ろしのエッセイが面白かったですね。
あとがきや解説でも意外に面白かったりするので侮れません。

山本弘の著作が好きな方なら楽しめると思います。しかし、そうでない方にはお薦めしません。