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光文社
グループ:Book
ランキング:20588
価格:¥ 735
発売日:2004-10-16
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カスタマーレビュー ![]()
グローバリズム懐疑、どこを見るべきか
(2008-10-24)
さらっと読める良い本です。
国内の諸報道ではほとんど見えて来ない部分を、解りやすく説明してくれています。
折りしも円高・国内株化下落の著しい昨今、ソレは何故起きたか?を大きな流れの中で考える上でも参考になります。(S&L破綻、クリントン政権後半以降の動きなど)
そしてIMFについて。ここからは〜既にIMFも世界銀行も良くない報道(ゴシップ系)はあれこれなされた後ですが、著者の真骨頂と言えるでしょぅ。
グローバリズムへの懐疑、どこを見るべきか、一助になると思います。
だがしかし、これは1つの視点として、全てを鵜呑みにせず、世界の金融情勢を観る眼を養いたいなぁ、と個人的には思っています。
平易な言葉、明快な論理で経済学を知らなくともひきつけられる
(2008-10-01)
IMFの事例を中心にグローバリゼーション、市場原理主義に警鐘を鳴らすスティグリッツ教授の公演は、
経済学を深く知らなくとも平易な言葉で語られており、非常にわかりやすい内容である。
1997年ごろに起きた金融危機がどうして起こったのかということ、そしてこれから同じような過ちが起き
ないようにするための国際金融機関の役割を明快に理解することができる。
教授はノーベル賞経済学者ということで、これまで私からは縁遠い感があったが、これを機に他の著作に
触れてみたいと感じた。
スティグリッツ入門
(2008-06-21)
グローバリゼーションに警鐘を鳴らす経済学者:スティグリッツ氏の2004年度の早稲田大学での講演録であり、講演録とその解説及び彼の非対称の経済学の解説の3部構成からなる。
彼の考え方が良く分かります。 市場原理主義の元に繰り広げられたグローバリゼーションは結局貧富の差を拡大させただけでそのしわ寄せは第三世界の貧困層を拡大させただけだった。
市場原理の主張に使われるアダムスミスの「見えざる手」に対して「見えざる手はなぜ見えないのか。 それは、見えざる手など存在しないからだ。」は冷静に考えて見れば当たり前のこと。 市場が正常に機能するためには市場の参加者が全ての情報を共有している必要がある、それは本質的に無理がある、これを情報の非対称性という。 アダムスミスに対するケインズの考え方「市場の失敗というものは非常に本質的なものなのだ、市場の失敗は非常に広い範囲で発生するのだ。」それ故に市場(民間)に任せる部分と公共が担うべき部門のバランスが必要なのも当然のことの様に思える。
グローバリゼーション化での国際機関の問題として特にIMFの問題に関して追求しており、IMFの政策の失敗、資本の自由化を推進したこと等の問題が挙げられており、IMF自身の問題として、唯一の拒否権を持つ国アメリカの存在やアメリカの意志が実はウォール街や財務省の意志あることや情報公開が不十分であること等が挙げられている。 経済の自由化を推進する場合には、順序とタイミングを適切にコントロールしないと問題がおきやすいこと等参考になる。
非対称情報理論の背景がわかった
(2008-03-12)
なぜか、『非対称情報の経済学』とスティグリッツ先生に関する本を立て続けに読んでしまった。それも良かった。『非対称情報』で理論を勉強して、『講義録』で理論の背景を知ることが出来た。
『非対称情報』のレビューで理論について多少の不満を述べた。本書を読んで、非対称情報理論は新古典論者=市場主義者に対する論争、それも実際の経済政策を決定する極めて政治的な論争の武器=理論武装として用いられ発展してきたのだと感じた。
『非対称情報』を読んで、モデル系が単純すぎるんじゃないかとの感想を持ったが、それは論争のためには、市場主義者が用いているモデルに一つだけ要素を持ち込むだけで、「市場の失敗」が簡単に生ずること、たった一つで十分だと言うこと、が重要なのだろう。政策論争はしろうとさん(まあ、有り体に言えば、不勉強な政治家やメディア人)を相手にしないといけないので、出来るだけ単純なモデルでないといけないのだ。
これって、経済学の発展にはかなり足かせになってるのではないかとも思う。
グローバーリゼーションをいかに進めるか?
(2007-04-30)
本書は、グローバリゼーションが進展する中でIMFが行ってきたことの非を論じ、今後のIMFのあり方や、広く我々自身が取り組まなくてはならない課題について言及しているものです。この本を読むことで、IMFやグローバリゼーションについての認識を深められるばかりではなく、スティグリッツ経済学の考え方の初歩にも触れることができます。しかし何よりも重要なのは、グローバリゼーションとは単に経済学の知識だけで対処できるものではなく、政治学、社会学、心理学、歴史学などを総動員して取り組まなければならない課題なのであり、それゆえにリベラル・アーツが今後重要になってくるということです。個人的には、今まで何となく思っていたリベラル・アーツの重要性が確証に変わったというのが、本書を読んだことによる最も大きな収穫のように思えました。

