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光文社
グループ:Book
ランキング:16528
価格:¥ 620
発売日:1999-06
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カスタマーレビュー ![]()
面白い視点での殺人事件
(2008-07-07)
携帯時代以前に、誰もが所持している財布を人物化し、殺人事件の関係者の視点から殺人事件のストリーを展開させている。さすが宮部ワールドという感じがする。
但し、その分殺人事件のストーリーの深みがないと言わざるを得ない。
現代では財布ではなく携帯電話でしょうか?
さすがにストーリーテリングがすばらしい
(2008-06-12)
財布が語っていく構成は、斬新。
宮部氏の作品には、結構、こういう、「直接的には
読者には、みせないで、語りで想像力をかきたてる」という、
手法があって、そこが一層、好奇心をかきたてられて、どんどん読んでいく
うちに・・という、カタルシス的構成が、結構、利いている。
登場人物の心の「ひだ」を、ときどき、ドキッとさせる語り口調、
台詞で、思わず、涙が出そうなくらい(だけど、ぐっとこらえて読み進める)
なシーンが、今回も、随所に。
最後の「落ち」は、論理的な本格推理を期待すると、少々肩透かし
ですが、後の社会派的な作品「理由」「火車」「模倣犯」を考えると、
こういう展開も「あり」かもしれません。
とにかく、最初は「財布がしゃべる?」と、とまどいぎみに読み始める
のですが、そのうち、気にならなくなり、そして、まったく、そんな
設定を忘れてしまうラスト。ぐいぐいと引っ張っていき、徹夜覚悟な
佳作です。人物関係がワタシには、ちょっとわかりにくかったかな。
面白い設定の楽しめる作品
(2008-06-07)
10個の財布が話を語り継ぐと言う、面白い設定の作品になっています。
その「目」のない語り手、行動できない語り手という制約での話の展開で、非常に面白く、一気に読むことが出来ました。
作者の上手さは、そうした特殊な設定の中で、財布とその持ち主の関係、最初から犯人が解っているようで、なかなか真実に迫れない、そうしたいらいらのようなものを読者に感じさせながら、どんどん読ませてくれます。
しかも、ちゃんと社会問題を捉えた作品になっています。
もう少し推理小説らしい作品になっていれば、もっと良かったと思うのですが・・・。
よく考えると起こりうるストーリー。だから恐い。
(2008-01-05)
殺人犯はもちろん、その共犯者の動機が意外。よく現実に照らして考えてみると、こういうことってあるかもしれない。自分にだって、この犯人たちのような側面を持っていないとは言い切れない。だから恐いと思う。
基本的に財布の視点から物語が進む為か、何となく淡々としている気がする。
奇妙な財布劇場
(2007-02-16)
様々な人間が主人公となり、やがてひとつの物語へと繋がっていく、という手法は珍しいものではない。
だが辻褄を合わせたり、物語の関連性を見つけられずヤキモキする前半部分も読者を飽きさせない作者の手腕が必要となる。
それを宮部氏は見事にやってのけた。しかも「財布」という複数の主人公を使って。
人間とたいていいつでも一緒に行動する「財布」に目をつけたのもさすがだが、その財布に個性を持たせ、語らせ、ひとつの事件の真相を導いていった手腕はさすがだと思う。
後半部分は坂道を駆けていくように1ページごとの展開の先が気になって仕方なくなる。
文章に変な癖もない作家なので、誰でも気軽にこの奇妙な「財布劇場」にのめりこむことができると思う。

