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アイテム詳細

J.M. Roberts
月森 左知

創元社

グループ:Book

ランキング:48670

価格:¥ 2,520

ポイント:25 pt

発売日:2003-02

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カスタマーレビュー

ギリシアの歴史  (2006-03-31)
 第二巻では主にギリシアの文明に焦点が当てられている。現代の文明への影響度から考えるとそれも当然ではあるのだが、それでもインドや中国の古代文明に関する叙述の少なさには不満が残った。
 そうした不満はあるとは言え、本書はギリシアの歴史を分かりやすく整理し、構成に大きな影響を及ぼしたギリシア文明の特質を的確に分析している。しかも、本書の叙述は無味乾燥な事実の羅列に陥ることなく、人間がこれまで歩んできた道のりを生き生きと描くことに成功している。歴史初学者にもおすすめできる第一級の歴史書だと思う。

著者の史実解釈・主張が明確であることがこの本の面白さとなっている  (2005-03-27)
この巻は、ローマ以前の古代社会を取り扱っているがその中でもギリシャに多くのページを割いているのは著者の価値観を示しているのだろう。これらを含めても著者の史実解釈・主張が明確であることがこの本の面白さとなっている。紀元前5世紀ころを頂点とするギリシャの文明の遺物・遺跡は、壷ひとつ取ってみても真に感動を与えずにはいられない。また、政治体制が衰退した後もその文明はヘレニズム文化として東方にて進化を続け、再び西欧へと返されて近代の礎になったとは、知的好奇心を益々刺激する。

文化の源  (2003-05-26)
『現代に影響を与えたものを中心にとりあげる』という著者に姿勢からすれば、ギリシャ文明にページ数を割くのも頷ける。寡頭政治〜僭主政治〜民主政治〜寡頭政治という政治体制の輪廻転生は、現代文明においても変わらない。歴史は繰り返す大変良い見本を、非常に判りやすく解説している。この1冊を読み終えたとき、古代史という意味づけは無いのと等しいと感じるから不思議だ。それだけ、ギリシャ史と現代史の大きな流れは似ていると改めて気付かされる。

欧米人から見た「世界の歴史」  (2003-04-15)
 ウィル・デュラントが書いた『世界の文化史』と並ぶ個人的な立場から記された「世界史」として興味深い内容ではある。さらに云えば、現代になっても相も変わらず「欧米人」ないし「極西人」は、ヨーロッパ中心のモノの見方を放棄出来ないで居ることがよく分かる作品でもある。それでも本書がなお、古代インドや中國などヨーロッパ以外の地域に紙面を割いている事実は、まだしも評価に価すると言えるだろう。執筆開始時が四半世紀以上も前の作品であるせいか、やや古めかしい解釈も認められることも否めない。例えば、古代ギリシア人の男性同士の性(19世紀に造り出された「同性愛」という訳語が当てられているが)に関する記述などを読めば、そういった旧弊な認識は明白であろう。