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筑摩書房
グループ:Book
ランキング:13411
価格:¥ 735
ポイント:7 pt
発売日:2005-09-05
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カスタマーレビュー ![]()
「絶対的なもの」は存在しない
(2008-03-26)
この本で一気に茂木氏を好きになってしまった。
今まで 不明瞭な形でしか説明できなかった「人や出来事との出会いによる成長」、「その人にしかできなかった体験で磨かれる人間性とそれによって豊かになる人生」、それらが茂木氏の理論で明確に証明された感じがある。
脳は『世界知』と『生活知』を身につけて、様々な体験の中で偶有性を整理し世界に適応する。そしてその偶有性が脳を鍛えていくのだ、と。
この本は様々な思考の場に連れて行ってくれる。
自分とは、他者とは何か、人間らしさとは何か、言葉とは何か、世界とは何か、戦争とは何か、宗教や神とは何か、社会と人の関係などなど。
そして、大きな概念に惑わされて『世界知』に偶有性がないと考えてはいけないと教えてくれた。固まった概念が危険であることを教えてくれた。世の中に絶対なものなど存在しないと改めて強く認識させてくれた。
様々な偶有性に出会い、成長していきたい。そして世の偶有性に逆に働きかけていくというのも面白いのかもしれない。
内容とは全く関係ありませんが
(2008-01-12)
帯には最近の著者の顔がのっています。テレビでみるように年より若々しい感じです。
カバーの裏面にB/Wの著者の写真がのっていますが野口英世似なみょーな髪型をして中国人風の鬚を生やしています。如何にも学者然とした風貌です。
この二つの画像を見比べるだけでもなんだか人間の売り込み方がみえてきます。
脳を考えることは、ワタクシを考えること、生きることを考えること。
(2007-09-28)
〜「私」とは、偶有的な存在であること。
これほど大切な自己認識は、この世に存在しません。(p.188)
無から新たなものを生み出したり、「発見」することより、
既に在るものを「整理」することが大事だ
という出発点のもと、そのための視点が紹介されている。
その中の一番のキーワードが冒頭にも引用した「偶有性」。
それは
「必然と偶然の間」
「完全な規則性に支配されているわけではないが、完全なランダムでもない」、
グレーゾーン。
この概念が自分の中に加わったことで、
未来や将来のことについて考える時に幅が出るかなと思う。
必ずうまくいくことなんてないけど、絶対失敗するわけでもない。
結局は、全てをコントロールすることはできない不確実性を
どれだけ受容できるかが、果敢なチャレンジにつながる。
また、「セレンディピティ」=偶然の幸運に出会う能力
という概念も新鮮だった。
具体的な行動、気づき、受容が条件だそうだ。
全体を通して、語彙の難しさや抽象的な話もあり、
若干とっつきにくいところもあるが「科学」に裏付けられた
著者の語り口はとても説得力があった。
「偶有性に満ちた私」としっかり向き合っていこう。
内容がわかりにくい・・・
(2007-07-23)
NHKの「挑戦者たち」でゲストとのやりとりを見て、
筆者に興味を持ち読んでみた。
読んでみるとなかなか難しい・・・
筆者の深い最新知識がちりばめられており参考になるが、
全体として一貫性が感じられない。
内容の難しさがそう思わせるかもしれないが。
現代はモノや情報にあふれ、ひとりの人間がその中から必要
なそれを選択することさえ難しくなっている。
どうすればよいのか?
書名は整理法、とあるが方法論ではなく、そういう現代を幸せに
豊かに生きていくための考え方、が書いてある。
脳科学の見地からのメッセージ、と捉えると立花隆や池谷 裕二
などの著書がわかりやすくオススメ。
哲学の話し
(2007-04-18)
心が宿る器官「脳」を思考によって分析、そして生きやすくする事を目的として書かれた茂木さんの本です。
茂木さんの本によく出てくる単語が詳しく、丁寧に解説されています。「偶有性」とか「セレンディピティ」とか「エラン・ヴィタール」とか「世界知」とか「生活知」とかです。
それぞれの解説については読んで頂ければわかるとして、これらの単語と意味が広まるのはとても意義ある事と思いました。特に「偶有性」「世界知」「生活知」については。
脳の整理を目的としながらも、私は素直に読めばいわゆる哲学の話しだと思いました。どうやってこのいわゆる『素晴らしくも、ろくでもない世界』を生きていけば良いか?という事を茂木さんは脳を整理する、と表現しているではないかと。
また、中でも気になったのは『主語を入れ替える』事です。
話しが長くなってしまうので、思い切って省略すると、この話しはリベラリズムの話しなのでは?と思われました。公正さに根差したリベラリズムって奴です。またその事を実践する為の思考を構築する話しなのです。「社会のどこに生まれても自分は耐えられるか」という反実仮想を迫るものであり、機会平等と最小不幸を主張するというあの、リベラリズムって奴です。「公平さ」と置き換えてもこの場合良いと思います。
ただ結論近くに不安を乗り越える為に出てくる解決方法が少し気になりました。茂木さんは「根拠の無い自信」が大事だというのです。小さな成功体験を大事にチャレンジしろと。ここの所には少し違和感を覚えました。根拠の無い自信を持つ事が難しいから誰もが不安を覚えるのだと思います。私は「根拠の無い自信」より「覚悟」が出来るかどうかだと思います。
上手くいかなくても、自身がベストを尽くせば結果は仕方が無いではないかと。時間もお金も制限無くかけても人の世に100%はありませんし。また何事も上手くいかせ様とはちょっと虫が良すぎると思うのです。みんなちょっとづつ迷惑かけあってしか生きられないですし。結果を受け入れる事が責任を背負う事なのではと。良い結果でも悪い結果でも。あるいは深く傷つく結果であったとしても。私もそうできたらな、と思って生きているのですが。なかなか徹底できませんが。

