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筑摩書房
グループ:Book
ランキング:2212
価格:¥ 756
ポイント:7 pt
発売日:2008-03
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カスタマーレビュー ![]()
安易な提示がない点に誠実さを感じる
(2008-08-11)
本書で語られる昭和的価値観は今も厳然として存在し、実際に仕事の場で感じることも多い。
ただ、それは"なんとなく"のものであり、当たり前と思っていた面はあった。
昭和的価値観の全てが負とは言えないだろうが、現在の情勢と照らし合わせて齟齬を生んでいる面は多いのであろう。
その価値観からは外れた"アウトサイダー"を取り上げることで、その齟齬が解りやすく解説されている点は良書と言える。
ただ、欠点というか・・・マクロな視点が中心なので、現実に3年で辞め、自身の立ち位置の不安、ミクロな悩みを抱えている方には突破口とはならないであろう。
だが、突破口は簡単に見つかるものではないので、安易な結論を提示しない点には作者の誠実さが感じられる。
いつの時代も正しい認識と知識こそが武器になるということを証明する一冊かと思われる。
昭和的価値観への決別なるか?
(2008-08-10)
3年で辞めた若者はどこに行ったか、といっても、その人たちが、何度も転職を繰り返しているという話ではない。
そうでなく、大企業や公務員に入れば、あとは、40歳で課長、50歳で部長というように、満足なサラリーマン生活を送れるだろうという考えはもう古い。それは昭和的価値観だが、それを可能にする企業の環境はもうないと、著者は言う。
中でも、一流大学を出て大手生保に入社し、途中で、自分に疑問を感じた知人に、著者は「あなたのような人材は、転職市場では価値がない。今の会社に残り、ほかで生きがいを見つけなさい」と冷酷に言うところは、印象的だ。
そして、平成的価値観とは、仕事の中身、やりがいにこだわり、自分でキャリアを形成、アップさせていく人たちです。それは新しい出世主義でなく、自分のやりたいことにこだわって、働いてもいいんじゃないかという、新しい考え方、価値観です。
そして、それを例証する平成的価値観の人々の実例を20数個紹介しています。
ただ、問題はその実例が、若者が、よし私も、ぜいたくに自分の生き方、働き方を目指そうと、思うほど説得力があるかどうか?でしょう。
いま、景気が低迷し、就職市場も再び、求職側に厳しい状況に戻りそうです。その中で、仕事の中身まで、こだわれる人は、まだ少数かもしれません。多くは、ともかく、正社員になること、希望の企業でなくても、第二希望ぐらいの職種になんとか入りたいと思っているのが、学生の実情でしょう。その意味では、まだ、この本は理想論の域をすこしはみ出しただけかもしれません。
まだまだ、昭和的価値観にこだわる若者は多いと思います。
ただ一方で、それにもかかわらず、著者の主張に、賛意を示し、できればそういう仕事に就きたいと思う若者が、増えているのも、間違いないことでしょう。
この本は、そういう時代の流れを先取りして、問題提起している点で、大きな意味があると思います。
私の、若い時に、こういう本が出ていたら、少しは進路が変わっていたかもしれないと思ったりします。
アウトサイダー的生き方の中間報告
(2008-07-22)
前作「若者はなぜ3年で辞めるのか」とかぶる内容がありますが、また少し新たな情報が載っています。
年功序列からはずれたアウトサイダー的な生き方の提案は参考になりますが、決定的な具体案はありません。まだ現在進行中なので仕方ないのかもしれませんが。
世界は目まぐるしく変わってきているのに日本はあいかわらず変わってないという主張は同感です。
いつまでも昭和的価値観がこびりついていて、日本人は変われないのかもしれないと危機感を覚えています。
次回作に期待しています。
若者たちがどこへ行ったのかいまいち読めない
(2008-07-08)
期待していたのは、高度成長期的な従来の日本の企業体質に馴染めず、新しい道を模索することになった若者たちのその後。本書のタイトルもズバリそのもの。しかし、著者の主張が表に出過ぎて、肝心な若者たちのその後に焦点がまったく合っていない。取り上げられている若者たちは色々と多様なのだが、彼ら彼女ら自身の人間性やその後が、あまり見えてこない書き方なのが、非常に残念。著者の言いたいことの裏付けに使われただけ、という印象が、どうしても拭えない。著者の主張より、彼らが本当に何処へ行ったのか、という点により興味があった自分としては、星評価は、その点低くさせていただく。
しかしながら、一連の著者の主張には、基本的に共感する。著者は、安定を捨て自分の生き方を見付けろと、若者を単に煽っている訳ではない。つまるところ、日本が、奇跡的なレベルでの経済的発展をとげていた頃に出来上がり、その結果異常に豊かだった昭和的な年功序列というシステムや理不尽な日本企業体質は、斜陽の先進国としての典型的な問題を抱える「普通」の国へのスムーズな移行を妨げているだけでなく、格差社会という新しい問題を生みだしている。この著に取り上げられた人達のように、既存のシステムに疑問を感じてから抜け出して、満足な生活を得る人もいるが、非正規雇用者など、同じシステムによって搾取されている人々もいる。元凶は、日本の雇用形態である。
最大の弊害は、新卒男子を定年まで飼い殺しすることにこだわる、日本的な雇用システムであり、数十年後、膨大な数の団塊世代のお年寄と、若い頃に将来に向けた蓄えをすることを阻まれた、これまた膨大な数のロスジェネを支えるような国家的体力を維持するためには、年齢でなく、能力に見合った雇用を促進できるような抜本的改革が必要。そうすれば、若者の絶対数が減るなか、女性やフリーターの労働力を無駄にせず、移民に頼らずとも、将来の日本を支えられる可能性がある、ということ。
著者は、もっともな意見を主張しているのだけ。日本には大局的にことを捉えられる人間が現状を変えられるような社会的な位置に就かない(就けない)傾向があるらしいが、日本が手遅れにならぬよう、今後の著者の活動には、さらに期待したい。
キャリアインタビュー
(2008-07-01)
【本の要約】
会社や公務員を辞めた方達にインタビューし、どのようなキャリアを
進んでいるか、また、著者の鋭い観点や日本の会社や歴史を交えた文章
となっています。
若者の仕事に対する姿勢や働き方の変化が書かれています。
【感想】
インタビューされた方は、日本の昭和的な価値観(年功序列など)に
閉塞感や疑問を抱いた方達ばかりで、自分の身に置き換えて考えると
危機感を感じました。
何が正しいキャリアか分からないですが、それは人それぞれ違うと
思います。自分にとって、仕事や人生に対してどのように接しながら
生きていくか、考える機会を与えてくれます。

