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筑摩書房
グループ:Book
ランキング:31122
価格:¥ 998
発売日:2006-11
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自由をいかに守るか―ハイエクを読み直す (PHP新書 492) (PHP新書)
カスタマーレビュー ![]()
両者の意外な一面
(2008-02-19)
経済学者が経済学者について述べた経済本だと思って読み始めたが、
どちらかというと哲学。ただ、意外な切り口で中々面白く読めた。
サブタイどおり、自由に対するスタンスから両者の違いをまとめあげる。
ケインズは個人の自由は必ず功利主義をもたらし、投機の増大によって
実体経済への弊害となるとし、一定の介入と規制を求めた。
一方のハイエクはあくまで個人の道徳的内面に期待し、古典的自由主義の姿勢を
維持し続ける。彼が求めるのは伝統や慣習に基づく慣習法的限界の提示にとどまり
場当たり的、裁量的な介入は否定する。
つまり、両者が求める自由は、それほど差が無いことになる。
違うのは現状に対する認識、そして人間そのものへの楽観的、悲観的な視点だろう。
まあ、それぞれの後継者たちはそこから大きく飛躍して対極に行ってしまったわけだが。
経済と倫理の関係。文庫化に伴って増補あり。
(2007-07-03)
ケインズとハイエクは同時代の経済学者として論敵だった(みたいです)。間宮氏も経済学者。でもここで議論されているのは「自由」。一体どう云う事でしょう。面白い切り口だなと思って読んでみると納得。経済は倫理抜きでは学問の対象にならない。「自由」観を必然的に伴う(この辺りは他にいい参考図書があったような気がします。見つけたら追補します)。
西欧諸国が近代化の仕上げをしていた時期、自由の意味が変容し始めた。後から見れば変容だけど、当事者にとって見れば自由が失われて行ってると感じていたはず。ここに間宮氏は二人の論敵の共通項を見つける。二人は失われつつあった自由に夫々どのように接したのか。
文庫化に伴って増補。
増補版です
(2006-11-09)
今まで中公新書で発行されていた物を新たに書き足して発刊したものです。ケインズとハイエク。今までは相容れなかった関係だと思われていた両者に共通点が多いことを指摘しています。また、両者の自由に対するスタンスなどが非常に読みやすく、しかも極めて詳細に書かれていることには驚きです。今回は文庫版として新たに1章書き下ろしています。久しく、絶版になっていた良書が新書から文庫版へと代わりましたが、その分、読みやすく、手に取りやすくなったと思います。こういう経済学の良書を読んで広く経済学の素地を身につけるべきです。

