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アイテム詳細

自然環境研究センター

東海大学出版会

グループ:Book

ランキング:503651

価格:¥ 6,825

発売日:2005-07

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カスタマーレビュー

千石先生いわく  (2007-10-01)
 この本の腰帯で,タレント学者の千石先生が次のようにいってます:
「名前がわからなければ,何も始まらない」
「正確な情報がそれに肉付けされて実態が浮かび上がる」
「すべてを備えた真の図鑑が本書」
「写真集として扱うべき類書の多い昨今,研究者たちによる本物の刊行は素晴らしい」

 千石先生の言い分は,まったくその通りだと思います.まったく,図鑑を買うたびにガッカリしてました.

 でも,千石先生の言葉がこの本に当てはまるかというと,少々疑問ですね.
 たとえば,参考文献は挙げられてますが,原記載はまったくといっていいほど引用されてません.原記載を離れてしまっては,どんなに斯界の重鎮がいったことでも,生物記載上(この場合は動物命名規約上)意味が無いはずです.引用しないのであれば,学名の後に「記載者名・記載年」をつける意味がないのに....
 おかしなことはまだあって,見出しでは「亜種」は認めてないのに,本文では平気で「亜種名」がでてきます.もちろん,亜種の記載者・記載年は無視されてます.
 写真があまり良くないので,2/3ぐらいのサイズに縮めても,シノニムを示して欲しかった.もちろん,それが無いと何に同定したのかまるでわからんですからね....引用文献の不備を補ってもらえれば,千石先生のお言葉が当てはまるようになるでしょう.
 それならば,6,500円払ってもまったく惜しくはないと思います.
 現状では中途半端なので,一般の人には旧版の方がお勧めです.

再編集を求む。  (2005-08-05)
初版を持っているので改定版の発行を心待ちにしていたが、全体的な判断として初版を持っているヒトは基本的に購入の必要はないと考える。以下に理由を述べる。

・なによりも写真の質が大幅に低下した。更に適切なフォトレタッチを行っていない、解像度を無視したモザイク状の写真が多数あるなど、出版のプロの手が入ったとは思えない仕上がりである。

・値段が初版に比べて2倍近くになっているのに、内容がそれに見合っていない。最新の知見についてはよく網羅されているが、この値段であれば同定時のポイントや、その部位の写真やイラストを豊富に載せ、1種につき見開き1ペ−ジを使うべきだと考える。

・ヒトによって英語表記が邪魔。国際的に通用する日本の哺乳類図鑑を出したいと言う筆者たちの希望は理解できなくもないが、このような図鑑は値段的にも国内向けか、国外向けか軸足をはっきりした方が良い。八方美人になりすぎて肝心の内容が疎かになっている。

前作が名著だっただけに、今回の改訂が改悪になっているのは返す返すも残念。初版を持っていないヒト、資料として必要なヒトはともかくこの値段でこの内容であるならば他にも優れた哺乳類図鑑は多数ある。または組み合わせによって本図鑑を十分凌駕できると考える。