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東京創元社
グループ:Book
ランキング:116466
価格:¥ 651
発売日:2000
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カスタマーレビュー ![]()
描写の美しさ
(2008-07-04)
ハンセン病も重要なテーマになっている作品です。ただ、私くらいの世代では今ひとつ現実感を伴わないテーマとも言えます。
そのため、登場人物に対して思い入れはちょっと難しい面がありました。
ですが、それを補って余りある「世界が結晶化していく」という事象の描写の美しさが魅力的です。
これはバラード氏の作品に共通して言えることかと思うのですが、確実に滅びに向かって行く世界という状況が、単純に悲劇的なだけにならないこと。中でもこの結晶世界はその色が濃いと思います。
生と死の同化
(2008-02-16)
世界が結晶化する重いストーリです。生の側から見て「死」である結晶化と、死(?)から見た「生」である結晶化が、人間模様を絡ませて対峙されられながら話が展開していきます。
プリズ魔登場
(2007-12-05)
世界が結晶化してしまうという恐ろしい話なのですが
主人公は美しい結晶世界に魅入られてしまいます
この小説を読んだ俳優の岸田森は「怪獣プリズ魔」を世に送ります
帰ってきたウルトラマンのDVDで見ることができます
この作品の映画化を希望します
SF純文学の金字塔
(2006-12-20)
本格SFであると同時に、純文学でもある、SF純文学の金字塔。時間と空間の結合による、全宇宙の結晶化というアイディアも凄いが、そのアイディアを、《人間にとって魂の救済とは何か?》をテーマにした、純文学に仕立て上げてしまうのが、また凄い。何度も読み返したが、読み返すたびに、溜め息が出てしまう程の傑作です。
ハンセン病と頽廃のオーバーラップに古さを感じる
(2005-11-04)
この作品が書かれた60年代にはハンセン病の特効薬はまだなかったのでしょうか。人類の叡智が抗しきれない自然の脅威として結晶化作用がしだいに進行するのですが、その運命的絶対性の具体的なイメージとしてハンセン病患者とその医師である主人公の陰鬱な心情が二重に重なっています。ここに抵抗感というか疑問を感じます。
この疑問を捨象すれば全体的にみごとな作品だと思います。膠着した状況からダイナミックな銃撃戦へのコントラストも鮮やかで、神秘的な宇宙規模の変容に見舞われたさまざまな人間模様が活写されています。ただカタルシスは得られません。非常にペシミスティックな基調が強固に横たわっているからです。

