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日本経済新聞出版社
グループ:Book
ランキング:4817
価格:¥ 2,100
ポイント:21 pt
発売日:2008-01-19
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フラット化しつつある世界
(2008-07-13)
世界はフラット(平ら)化している、
人々は人種、住まい、階層などの社会的枠組みを超えて
すばやく、簡便に、かつ安上がりにつながりを持ち
協力しあうことができる道具と能力を得た、という論旨が
具体的な多くの例で展開されています。
下巻では特に、フラット化する世界が巻き起こす功罪と
その悪い部分を取り除くことへの思案が述べられています。
コンピューターひとつで、世界各地の人とつながり
ひとつの計画を実行することができる「フラット化する世界」。
けれどその力を利用するのは善人だけではなく、
その目的もポジティブなものとは限らない。
9.11事件のように。
しかし著者は、そういった部分の克服手段さえも、
世界のフラット化に求めています。
フラット化する世界において、
人々が建設的な未来を描くことができるようになれば
発展性のない未来に絶望し、自暴自棄な行動をとる者も減るはず、
という論旨です。
同時に強く訴えられるのは、ひとりひとりが行動し
世界を動かすこと。
自分にできることなんてまだ思いつきませんが
ここに登場する人々を見ていると、尊敬の念がつきません。
大幅改訂増補、一方でさらに加速するフラット化
(2008-03-01)
良書とは、単に情報をあたえてくれるだけではなく、読者に自発的に考えさせるきっかけを与えてくれるものだが、その点で、本書は間違いなく優れた著作であるる。
特に、下巻に関しては、アメリカ人に向けて書かれている部分が多いが、例えば、アメリカには無縁の少子高齢化といったキーワードも含めて日本ではどうなのかについては、我々日本人ひとりひとりが考えてゆかなければならない。また、企業やひとりひとりがフラット化の世界の中で、どうのように生きてゆくべきかについても、危機感を持って考えるきっかけを与えてくれる。
以前出版されたものの改訂版だが、その後の新しい情報をかなり加えて大幅に手直しされている。ただ、フラット化は常に現在進行形である。だから、著者が改定増補版を作成している途中及びその出版後もわれわれが考えるべき新しい変化が起きている。たとえばサブプライム・ローン問題は景気後退がフラット化に与える影響を考察する機会になった。また、地球温暖化は可能性から確信に変りつつあるが、今のところフラット化は全体的にはこれを加速する方向により大きく作用しているように見える。また、穀物価格の急騰、原油価格の100ドル超えもフラット化の加速との関係を否定できない。限られた資源の取り合いが激しくなる構図が鮮明になっている。このような点に関しては、さらにより深い考察を必要とする時期に差し掛かっているように思う。
今後、まだまだフラット化が進むのであれば、それによって世界がどうなるのかという結論を下すのはまだ早い。よって、今後も適時改定版が必要となる。ただ、今の編集のやり方だけでは、世界のフラット化のスピードについていくのは難しい点があるかもしれない。たとえば、ネットで世界中の協力者と適時情報を交換し、ソフトウェアのパッチのように適時改訂情報をWebで公開して、ある程度溜まったら次の改訂版として本にする、という思い切ったプロセスを考えても良いかもしれない。
フラット化する世界での競争に勝つためには
(2008-02-27)
上巻では主にフラット化の要因について書かれていたが、下巻では、個人、企業、社会がフラット化する世界での競争にどのようにすれば勝っていけるかについて書かれている。また、第8章ではアメリカの抱える問題について書かれているが、これは日本にも当てはまることで、今後の日本を考える上で非常に重要な指摘がされている。さらに、第5部ではフラット化と地政学上の問題について考察されており、テロの問題を考える上で、参考になる点が多く盛り込まれていた。フラット化によるメリットだけではなくデメリットについても書かれている点が評価される。本書で大きな流れをつかみ、具体的な部分に関しては、他の良書(たとえば、個人の競争力にかんしては、ダニエル・ピンクのハイ・コンセプト)を読むことで、さらに理解が深まるであろう。
過去の栄光を捨て、どう変化していくのかを考えてみる一冊
(2008-01-24)
上巻に続き、下巻も世界がフラット化するなかで、企業と個人はどうすればいいかを展開してくれる。フラット化とは様々な理由で距離や政治での障壁がなくなる事。モノだけでなく知的サービスも海外とやり取りされると、我々の生活やビジネスはどう変わっていくのかが述べられ非常に興味深い本である。フラット化から取り残された企業や個人はどうなってしまうのか?過去の栄光を捨て、どう変化していくのかを考えてみる一冊です。なを本書は新しい事実を踏まえ新たに記事が書き加えられている。推薦します。

