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アイテム詳細

Douglas K. Smith
Robert C. Alexander
山崎 賢治

日本評論社

グループ:Book

ランキング:328060

価格:¥ 2,415

ポイント:24 pt

発売日:2005-01

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カスタマーレビュー

会社を替えるのは難しい、という好事例  (2005-10-28)
コピー事業の将来性に不安を感じたゼロックスが目を付けたエデンの園、それがコンピューター産業であった。当該分野におけるイノベーションを生み出すべくゼロックスは世界各国からコンピューターサイエンスの天才児たちを集め研究所を作ったが、結果的にその研究所は生み出した数々のイノベーティブなアイデア、例えばマウスやGUIといった発明を、ついに事業化できなかった・・・とまあ、こういう内容をストーリーベースで書いてある本です。

で、いろいろと学ぶべきポイントがある本なのですが、もっとも示唆深い教えとして、本業をシフトしたいときには科学研究やイノベーションだけでなく、人のサイコロジカルなマネジメントも大事なんだな、という点が挙げられると思う。

PARCで結局起こったことは、コピー組とコンピュータ組の全面戦争であった。

これは旧軍が「帝国海軍は全力を以って帝国陸軍と戦い、その余力をもって米英と戦う」と揶揄されたのと同じ状況である。

そりゃあそうだろう。今までコピー事業を育てて、かつ今は大儲け出来ているのに、突然世界中から頭はいいのか知らんけどエラク不遜なやつらがやってきて、コピー?はぁん?ってな感じで馬鹿にされるわけである。で、やっていることといえば湯水のごとく研究費を使って(コピーで稼いだ金)、不気味な発明をしちゃ、営業には興味が無いから力を入れない、という・・・。

作者としては単なる面白い読み物、ということで書かれたのだろうが、イノベーションのマネジメントには非常に参考になりますよ。

技術と組織と戦略  (2005-03-18)
当時、コンピュータ業界のTOPたちを大々的に集め、豊富な資金をつぎ込んだ、ゼロックスのゼパロアルト研究所。そこで、マウスやイーサネット、マルチウンドウなどが発明されが、結局、利益を得ることはできなかった。
その様子を描いた本です。

研究所の立ち上げから挫折までを、ドキュメンタリー風に、事実を追っていきます。コピー機での圧倒的な強さを、どう築きそして崩れてか?IBMが、独占に近いコンピュータ業界に、どの参入しようと考えたか、研究開発はどのように行われたか(組織、方法)、研究に対して、研究部門、経営層や財務部門などは、どのように考え、また行動しかた等が描かれています。

内容が豊富なためか、あるいは、登場人物が多かったためか、多くの視点が描かれているためか、ちょっと読みにくかった気がします。もう1回チャレンジすれば、より、気がつくことが多い本である気がしました。

翻訳が。。  (2005-02-16)
「経営者が理解できない研究をやってる研究所」というのはありえるけれど,
「経営者が理解できない事業」はありえない,ということでしょうか.
当時としてはとんがりすぎた技術・思想であったのは事実でしょうが,
結局PARCは,ゼロックス本社からは一度もまともに扱われてなかった,という印象を受けました.
それでも研究所が存続できたのは,単に当時のゼロックスが金持ちだったから?

内容そのものは面白くよめたのですが,気になったのは翻訳.
「真空管」や「解析機関」も訳せない(=知らない=調べる気もない)ような人が,MOTがどうこうなどとのたまい,PARCの問題を語る。
このことそのものが,まさに現代の病巣を反映しているように思います.MBAだかなんだか知りませんが.
些細なことだと言われるかもしれませんが,技術というのは「一事が万事」です.

オリジナルを読めばよかった。