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アイテム詳細

内山 節
鬼頭 秀一
榛村 純一
大熊 孝
木村 茂光

農山漁村文化協会

グループ:Book

ランキング:107334

価格:¥ 1,600

ポイント:16 pt

発売日:1998-08

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カスタマーレビュー

絶対普遍の思想や哲学などない、西洋思想の見直し  (2007-08-18)
1997年(平成9年)8月 3日間にわたり掛川市で開かれた三人委員会「夏のセミナー」の記録。
内山さんの哲学、大熊さんの河川工学と環境、鬼頭さんの自然保護の源流の概説に木村さんの中世農民の歴史、そして掛川市長の榛村さんの地方自治に関する講演。その後参加者の討論となる。
内山さん: 「思想をつくりだした根源にあるものは何か」と問われれば、私は素直に「自然と人間の関係です」と答えます。というのは自分が暮らしている場所に存在する自然とどのような関係をとるのかが、人間の考え方の根本のところにあったからです。
内山さんはよく、ヨーロッパでの自然と人間のかかわりは、人間が支配あるいは管理できる自然が、神―人間―自然界 という文脈で成り立っていると言う。

木村さんは網野史学以上の事は書かれていないように思うが、要するに百姓は農民のみを指し示しておらず、多彩は職業民の集団であり、稲作中心の社会であったと中世を見ると誤る事を指摘する。
大熊さんは、川と人間の関係において、川が人間のためだけに酷使され、収奪されていると指摘し、かって漁猟や舟運や灌漑とともに花咲いた川沿いの文化の消滅をなげく。川から離れた遠くの人々には、水資源や電力の形で確かに恵みが豊富に送り届けられているが、それらの人々はそのことにまったく関知しない生活を送っている。そして川は、まさに分業化された機能を果たすためだけの無機的な装置と化しているのですと綴る。

討論では多くの方が発言している。驚いたのは、足立倫行さんや秋月岩魚さんが結構過激に議論している。また不勉強で知らない名前も多いのだが、おそらく各分野で有名な方が発言されているのだと思う。

内山さんのセミナーでの感想を次のように述べている。
セミナーでの議論を聞いていると、論理でなく「作法」のようなものが語られていました。人間が生きていく「作法」のようなものが、思想という言葉を伴って展開されていく。非常に面白いと思っていたのです。思想というものの軸が変り始めたというような気持ちです。理論で勝負するのではなく、人間の生き方の「作法」で勝負するみたいな。そこに思想をみている。
続編として98年のセミナーの記録としての「市場経済を組み替える」があるそうだ。