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有斐閣
グループ:Book
ランキング:14843
価格:¥ 1,260
ポイント:12 pt
発売日:2005-03
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カスタマーレビュー ![]()
知りたい好奇心を大分満たしてくれた本
(2008-09-17)
新古本の書店で見かけて、予備知識無しに安さで選んだ1冊だったが、前から抱いていた「法」についての好奇心を大分満たしてくれた。
内容は「序章」「第一章 法とは何か」「第二章 法の適用」「第三章 法の体系」「第四章 法の発展」というセクションにそれぞれ分かれていて、第一章では法が社会事実・社会生活と深く結びつき、社会の安定性・具体的妥当性を目的として強制力を行使し、権利義務関係を確定させる一連のプロセスを簡潔に、明晰に跡付けてくれる。
第二章は法の適用、具体的には裁判にまつわる事柄、裁判制度や裁判上の基準になる法源について制定法から条理までの各々の説明、また法の解釈についての議論が纏められている。
第三章、法の体系では法の分類に触れた後、国家・犯罪・家族生活・財産関係・労働・国際社会、それぞれにどんな法律がどんな考え方の下に整備・運用されているのかが短く書かれている。
第四章は法の発展として法に関する歴史と法についての思想に少しだけ触れられている。
読み終えてみると全体として、法曹を志す人たち、実際に携わる人々にとっては意識するまでもなくできていて当たり前なのだろうが、全体の記述が高度に明晰で意味をとても理解しやすい。しかも、著者はなるべく実際に読者が経験したりマスメディアで見聞きすることを法学の考え方と関連付けしようとしていて、そこがまたわかりやすい。
ただ、この著作は本編が222ページなので、必要最小限のことを凝縮して書いている感がある。もっと詳しいこと、相対立する考え方の脈絡や具体的な法の適用の実例などについてはこの分量ではカヴァーしきれないのはしょうがないので、他の書籍を合わせることがよりこの1冊をより有効にするのではないか。
とはいえ、この本が抽象的過ぎて使えないというのは言い過ぎではないかな、とも思う。法学というのは論理学・神学を出自としているという記述にもあるように、本来的に法学は抽象性を不可避的に含むのだろうし、だからといって別に法学について何ら特別な基礎知識のなかった自分でも十分明晰に理解できる内容だったし、著者が読者に対してとても丁寧に説明を重ねているのは十分感じられた。事実、朝起きてから夜眠るまでに関わり合う人の行動やモノ、環境、情報、どれを取っても何らかの法の効力を媒介していることが、法学のスコープを使うと見えてくる。特別な危機的状況をわざわざ想定するまでもなく、何の変哲もない日々の生活の場面毎で法律が人々の行動を規定していて、穏やかな生活を送ることの出来る安定性はそこから形成・維持されている。そんなことを考えると、制度、システムといわれる仕組みを、また自分たちのいる世界を理解する際には、法に対する理解は欠かせないのではないか、ということも示唆してくれる1冊。
法学の一冊目におススメです
(2007-12-16)
非常に平易な言葉で簡潔に書かれています。
分量も少ないですし、値段も手ごろですから、
最初の一冊におすすめです。私は法学部生では、
ありませんが、楽しみながらスラスラ読めました。
そこまですごい本ではありません。
(2007-10-06)
・長い歴史を生き抜いてきた一冊。法律学の入門書として高い定評があるようです。
ただ、こと一般の人,特に最近の若い人に向けた最初の一冊としてみると、
いささか堅苦しく、とっつきにくい本になってきたのではないかと思います。
もっと具体性を重視し、最新のトピックを用いた本でないと、これから勉強する人の
モチベーションをかきたてる入門書としては最適ではないと思います。
かえって「法律って近づきがたい。」というイメージを与えかねません。
入門書なら、定番にとらわれることなく、もっと最近に書かれた新しいものの
中から自分が読みやすそうなものを比較して探した方がいいと思います。
・そもそも、“入門書”というものの必要性自体にも疑問があります。
法学部生なら直接、各科目の薄めの基本書にあたれば十分です。
教科書にも普通、ガイダンス的な記述が初めにあるはずであり、それで足ります。
・一方、かなり高度な話題に触れてはいるものの、複数人による短い解説を
集めた本ですので、本書から“法とは何か”といった高尚な理念を学び取るのも
困難だと思います。“法”とは何かという深遠なことに興味が生じてくる段階に
ある方であれば、各種の法哲学の書物や、理論法学の単行本を読むべきでしょう。
・読書家の方が、向学心から読むことを妨げる気はなんらありませんが、
本当の初心者が最初に読む本としてはそれほどおすすめしません。
・なお、参考文献がかなり整っている点はさすがによくできていると思いました。
実に奥深い、そして大切な法学入門
(2007-07-10)
私はこの本の第3版を大学生の1年生の頃に読んだような記憶がある。本書を読む気になったのは本格的に法律の専門書や体系書を読む前に「何か法というものを俯瞰して全体像を捉える必要があるな」と直感的に感じるものがあったからかもしれない。
高校生の頃、渡辺洋三 先生の『法とは何か』や『法を学ぶ』、川島武宜 先生の『日本人の法意識』等の岩波新書の啓蒙書を興味深く楽しんで読んでいたので、本書自体、特別難しく感じられるものでなく、1日程度で読みきったように思うが、黄色のマーカーで重要そうな語句をチェックしたり、重要そうな文章を赤線でラインを引いていたりしていたのでそれなりに真剣に読んでいたようである(何が真に重要であるかを確定する事は難しい事である)。
本書は経験豊かな学者である執筆陣が、自分の専門分野に留まらず、幅広く法について言及されており、本書を読んでいて読者(特に初心者)に「法というものは何か」を伝えたいという意識や熱意が感じられて、得るものが多かったと思うし、その後で芦部信喜 先生の『憲法』を読む際に大変役に立った書物でもある。また、アルバイトで貯めたお金を使って通った「いわゆる」司法試験の予備校の授業にすんなりと入ってついていけたのも、独力で専門書を読む際にも苦労しなかったのも、その根底には本書の影響が少なからずあったからであろう。そう考えると、私の直感もそう間違ったものではなかったように思う。
「何が真に重要な事であるか」を取捨選択し、確定する事は実は非常に難しい事であるのに、コンパクトに纏められている所が本書の素晴らしさなのである。
その意味で、法に興味が少しでも感じられるならば、格好の「法学入門書」であると思われるし、この程度の本を最初に読んでおく事は、大学で講義を受ける上でも、試験を受ける上でも、さらには広く法を学問する上でも後々役に立つと思われる、お勧めの良書である。
分かりやすいけど、ちょっとクセがなさすぎる
(2007-05-25)
法学の初心者に配慮して、法学の基礎を万遍なく客観的に記述してあるのは良いけれど、逆に客観性がありすぎで、少し読むのが退屈でした。こう感じるのも、伊藤真や渡辺洋三のように、個人的なクセ(というか信念)が強い著者らの入門書ばかりを読んできたからでしょうか??いずれにせよ、初心者への配慮は認められるものの、「もっと自分をぶつけてくれ!!!」と、僕は感じましたね(笑)

