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理論社
グループ:Book
ランキング:90462
価格:¥ 1,575
ポイント:15 pt
発売日:2008-03-20
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カスタマーレビュー ![]()
これまで瀬尾まいこにぴんとこなかった人にもぜひ勧めたい
(2008-11-15)
読み終わって「ああ、なるほどそういうことなのね」って、今までの伏線がきいてくるという、ミステリー的な構成の面白さがあり、またところどころのギャグもしっかり狙っている感じで、今までの瀬尾まいこに比べると、エンターテイメントな要素の多い印象。テーマ的にも、「自分の居場所さがし」という普遍的な内容を、兄弟愛と東京・大阪の文化の違いを軸に上手に料理され、小説を書く技術がより意識的に、自由自在に用いられているように感じられた。そういう意味で、先の見えない不思議な雰囲気を醸し出していたこれまでの作品群とは一線を画すようにも思われる。関東関西の両方の文化を知る人には間違いなく共感を呼び、また片方しかしらない人には、それぞれの文化を知ってもらうための、最高の教科書になるだろう。硬いレビューになったが、ラストではやっぱり泣きましたよ。
大阪の下町ならではの人情味あふれる青春物語
(2008-09-15)
大阪の下町ならではの人情味あふれる青春物語で、読んでいてどんどん惹き込まれていった。大阪になじんでいて人気者の弟と、大阪になじめずクールで冷めている兄、性格は正反対で兄弟の仲も悪い二人が、兄の東京行きをきっかけにお互いを気にするようになる。弟はこれまで相談したことがない兄を頼り、兄は世話したことのない弟の世話を焼く、当たり前のことだけれど、お互い今まで経験したことがないことだから、それを素直にできず戸惑う二人の様子が爽快だった。
それでも兄弟。だから兄弟。
(2008-08-25)
これまでの瀬尾まいことは違った雰囲気だったけど、家族の関係の良さを感じさせるのはやっぱりこの人の業ですね〜。
人はどんなに強がっても一人では成長できない。
彼らの周りには実にいろんな人たちがいて、支えてくれて、その人たちの何気ない言葉や飾らない素直な思いに触れて成長していく。
人は周りの人に育てられるんだな〜というのがよくわかりました。
「同じ釜の飯を食べた仲」なんてよく言うけど、何年も何年も家族として暮らしてきた関係は強い。
「気が合わない」なんてことも軽く超えちゃうような特別な絆がきっとある。
離れてみて見つけた答え・・・すがすがしいラストでした。
家族について
(2008-06-08)
大阪の中華料理店を舞台に、兄弟の二人を主人公に家族の姿を描く。
大げさには描かれていない日常生活の中、
ついと周りから仕掛けられる兄弟比較。
勝ち負けではないにせよ、
子供心にはやはり相手を意識して、心中穏やかではない。
そして家族といえども、自分への理解について悩むこともある。
家族間の関係。その小さいけれども密度の濃い関係を上手に描いている。
深い愛情と時間が綴る成長物語
(2008-05-13)
ただの兄弟なんちゃってコメディみたいなものでなく、胸にじんときてしまうのは、二人を取り巻く人の愛情が少しずつ伝わってくるからに思う。
心の深い所に置いて見守っていた愛情が、読者に伝わる成長物語だからじんとくる。
自分が認めてもらえてないと思っていた場所から、認めてもらえる自信をつける時間の大切な意味。
人生の曲がり角は、普通の日々に紛れ込んでいる。
「青春は季節物じゃないでしょう?」とアリさんのセリフ通り、戸村兄弟の青春が連発。
「どんなに合わなくても、あの場所に帰りたい」と途方のない心地になるこの思いは切なくて胸に響いた。
瀬尾作品に珍しく、生きている体温を感じる本だった。

