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アイテム詳細

宮尾 岳

少年画報社

グループ:Book

ランキング:-

価格:¥ 520

発売日:2002-08-31

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カスタマーレビュー

やってはいけないこと  (2007-08-09)
タイトルの自転車店の主人と娘を軸に、毎回のゲストキャラが主役となる読み切り短編集です。自転車を絡めた人情話は読後感が爽やかですし、作者の自転車に対する愛情とか知識が溢れていて、自転車ファンでなくても楽しめるマンガです。

ですが。
全体に作者の願望というか理想を見せつけられる感じはします。こんな自転車屋さんがあればいいな、こんな店主や娘がいればいいな、こんな人達が自転車を好きになればいいな、もっと女の子が自転車ファンになればいいな、自転車ファンの女性は少ないな、可愛い娘はさらに少ないな、寂しいな・・・

自転車を絡めないといけないのが足かせとなり、エピソードによってはかなり無理がありますし、自転車をリアルに描きたいがために、マンガっぽいキャラの等身が狂ったりしています。素人が見てもバランスが崩れていたりしますね。

道徳の教科書を思い出させるようなエピソードが多く、女性と仲良くしたいという願望も混じり、妙な雰囲気のマンガになっています。

そんなマンガ評とは別に、この作者はやってはいけないことをやりました。自転車の二人乗りを、ドラマチックな場面の演出として描いてしまったのです。自転車に関わる人間が、二人乗りを肯定するということは、昨今の自転車を巡る危険な状況を助長する行為に違い有りません。こんなマンガを野放しにしている出版社も、かなり程度が低いと言わざるを得ません。
自転車を何にでも効く万能薬のごとく描くのにも抵抗がありますし、自転車に惚れすぎて我を忘れてしまった感はあります。自転車ファンというのも、そんなにいい人達とはワタシは思えません(信号無視が多すぎます)。
そういった「自転車最高!自転車ファン最高!」という作者の叫びが、現実と乖離していて、「マンガだから許される」という甘えを感じさせるし、現実の自転車ファンの横柄さを強調することにもなっていると思います。作者が自身を思いっきり肯定して自慢している感じにも違和感があります。

二人乗りのシーンを読んでしまったので、うちにあるこの作者の本は全てシュレッダー処理しました。さようなら。