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アイテム詳細

品川 裕香

中央法規出版

グループ:Book

ランキング:43013

価格:¥ 1,995

ポイント:19 pt

発売日:2005-07

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カスタマーレビュー

感動しました。国民総必読!  (2008-01-20)
少年院なんて自分には関係ない、とほとんどの人は思っているのではないだろうか。
本書を読めば、この少年院での試みが、どんなにこの社会に必要かわかると思う。

すべての親、すべての教育者、社会の犯罪について関心のある人、みんなに読んで欲しい。

この本に感動して友人に勧めたら、どこの書店にもなかったという。アマゾンだけじゃなくて、もっと宣伝されてしかるべき。

本来は少年院の外で行われるべきだが  (2007-06-07)
発達障害の講演会などで宇治少年院での取り組みについて言及されることが多い。
それまで、私は恥ずかしながら少年院で少年達にどのような処遇がなされているのかまったくしらなかった。少年院で発達障害に有効なプログラム?なかなか結びつくところがなかった。

重大な事件を起こして入所する少年達。彼らには人の気持ちに共感できない、忘れ物が多い、初歩的な読み書き計算すら難しかったりといった問題を抱えている場合が多かった。連綿と培われてきた矯正教育の成果に発達障害という視点を盛り込むと、おどろくほど矯正の効果があがった。口頭での指示のみでなく、一つ一つ細かく、実演を含めながら指導する。会話を禁止することによって表情などを読むことを覚えていく。技術的な部分も重要だが、根本となるのは一人のこどもに真剣に向かい合う矯正教育への教官達の熱意である。
そんな宇治少年院での実践とその経緯を少年達のインタビューと改革に乗り出した教官達への取材を通して追跡したのがこの書である。

しかし、少年院で初めて信頼できる大人に会うというのも切ない話だ。
彼らが少年院で受けた支援は本来、家庭や地域・学校などで受けるべき支援だ。
これらの少年院の実践は素晴らしい。それでも、少年院でこのような実践をしなければいけない、少年院にはいるまでこのような支援を受けたことがないという現状(今でもさほど変わっていないと思うので、敢えて現状と)は哀しい。

すばらしい本です。  (2007-05-06)
「実践できる効果的な指導をすべてやって
なんとか彼らを更生させたい」と模索し続ける
宇治少年院の先生達の取り組み。

軽度発達障害の視点を導入した指導法と教育効果に
ついても詳しく書かれています。

一人ひとりの子どもを見つめる大切さを実感しました。

ありのままの少年を受け入れる少年院教育  (2007-01-07)
ノンフィクションライターとしての著者の力量が遺憾なく発揮されています。
「ありのままの少年を受け入れる」という教育は,少年が非行を克服して一人前の社会人となるために必要不可欠であり,刑務所における刑罰と区別すべき重要ポイントです。
しかし,こうしたいわゆる「個別処遇の原則」が実践されている現場(少年院)がいかに限られているか・・・。
残念ながら,法務省が主管する少年院の教育も,現場を支える個別の教官のカラーに左右されるというのが現実のようです。
本書で紹介された取り組みが,全国的な標準レベルとなる日が早く訪れることを強く願いつつ,この本をお薦めします。

子どもを理解し、支援する手段を学ぶ為に  (2006-12-18)
本書を、発達障がいの子どもたちだけが対象の本と位置づけるべきでない。  確かに少年院生の多くは、メタ認知(想像力や人生の損得を計算する力)が弱いが、非行にはしるのはその能力の弱さのみによって起こるのではなく、家庭内での虐待・学校でのいじめにより周囲のサポートや自分がダメ人間だと思い込まされる成功経験のなさに加えて、安全な居場所がなくなったこと等リスク因子が重複する事によって、良好な状態が保てず非行となり、少年院でもその子どもに本当に即した個別的処遇計画をあてがわれず、無策に期間のみが経ち、やがて社会復帰しても再び少年院に戻ったり、更には『累犯障害者(山本譲司著)』になっているのではないだろうか?
 刑務所が、依然として建て前上の教育刑でなく復讐刑として運用されている以上、それ以前の少年院の時点で、院生を人として認め、生きる力を会得させて社会に戻すこのような取り組みこそ、「少年犯罪数の増加を偽り治安悪化を殊更に叫ぶことで、現在社会に蔓延する起訴できようができまいが何でもかんでも逮捕してしょっ引け!」というような風潮に竿をさす、良い意味での“破れ窓理論”の具現化になるだろう。
 能力の弱い子どもと、信頼関係の構築を土台とする体力・食事・読み書き・聞く力(コミュニケーション力)の向上を図ることこそ、全ての子どもの人間としての成長につながると確信できるでしょう。
 現在の弱肉強食格差社会は、新たなるリスクを生み出しており、その病巣を治す事と平行してこのようなプログラムが、矯正の為だけでなく家庭での躾や公教育のベースとなって少年の自殺や非行の低年齢化に歯止めをかけなければ、社会に満ちる“生き辛さ”はいつまでたっても我々の肩に重くのしかかるでしょう。