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日経BP出版センター
グループ:Book
ランキング:92464
価格:¥ 1,365
ポイント:13 pt
発売日:2005-06-30
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カスタマーレビュー ![]()
表紙、裏表紙のゾウムシがなかなか気になってしかたがない。
(2007-06-11)
エコロジー関係の雑誌に連載された文章だそうである。虫が好きな人は「そうそう!」と思う話、関心の無い人には「そんなこと、どうでもいいじゃないか。」と大して面白くもない、そんな「なんということもない」虫の話である。1999-2002の連載文をまとめたものなので、「愛知万博予定地」など少し古くなった時事的な話題もある。が、昆虫を相手にしている時の著者ののびのびとした心の動きが素直に出ている文章もあり、「ひとって、こんな風にいろんな考えをまとめあげていくのだな」と思えるものもある。まあ、気楽に読み流せる一冊である。その割には、と考えると値段が少々高いかもしれない。
大学で長く研究をして疑問も生じたけれど、と著者は書いている。しかし「研究というのは、そうした疑問を解くことではなかった。研究は具体的だが、疑問は抽象的だったからである。」。どんな疑問も思考も「具体的」なところから始まるのだろうけれど、「仕事」という制約の中ではそこからはみ出した抽象的なものを育てることは難しい。著者は、そんなはみ出した部分を「虫」という他人には「なんということもない」世界につないで広げていったのではないだろうか。そんな著者の長年の心の動きが垣間見える。意味はわからないがなにか気になる世界をむやみに切り捨てないことも大事なのかもしれない。
表紙、裏表紙のゾウムシがなかなか気になってしかたがない。この立体は模型か?グラフィックスか?影も映っていて良くできている。機関車とかフィギュアとか、「何分の一」の模型は多いけれど、「何十倍」の模型もいいかも、などとつくづく眺めてしまった。ひっくり返し、ためつすがめつ見れば、どうでもいいことからいろいろとまた世界が広がりそうな気配がする。
「虫」には興味がない人間からしても
(2006-05-16)
「面白かった」。
ただし、これには「どんな人間が読んだか」という
補足が要るように思う。
私は「虫に興味がありますか」と聞かれたら、
「ない」と答える種類の人間である。
「虫」と言われても、頭の中には多様性も詳細もない
十把ひとからげの「虫」のイメージしか浮かべられない。
そんな人間がなぜこの本を読んだか、と言えば、
それは「養老先生の本だから」ということにつきる。
要するに私は先生のファンなのである。
私はつねづね先生の書かれた本を面白い、と感じていて、
ただ、それでも、先生が書かれた内容の
すべてがわかったわけではないので、
先生をキーワードにして何でも読むことにしている。
わからないことが、少しでもわかるようになりたいので。
そして、私にはこの本は
「虫」に対する興味のある/なしという
個人的な先入観をクリアして
「面白かった」。
書かれている対象は、
「虫」であり、かつ「虫」ではなかった。
「虫」の話はどこかにつながって、
「虫」をその一部として含む、大きな景色が見えてきたりした。
私と同じような感じの人ならば、
同じような感想をお持ちいただけるのではないだろうか。
星が三つなのは、こういう少しバイアスのかかった人間が
面白かった、と述べることへの控えめな評価の表れです。
あんたの脳の勝手でしょ。
(2005-10-05)
この人、知の巨人とか言われてる大学の先生みたいですけど
メッドラインでほとんど論文でてこなんですけど。それで学者って
言えるのかな?はっきり言ってどうでもいいですね。
そういえば立花隆も知の巨人と言われ続けて地(知)に落ちましたね。
単に趣味の話にはならない!
(2005-07-07)
バカの璧で有名な養老先生は、昆虫にも多大な関心と愛情を持っていらっしゃいます。ですがただの昆虫記ではありません。
なぜ、虫を愛するのか。なぜ、気になるのか。そんな疑問を脳の働きから考えるという、刺激的なエッセーです。
虫の話をしつつも脳の話を、脳の話をしているかと思えばそれがそのまま昆虫の話になる。
脳の話は抽象的に語られると、なかなかつかみどころがわからなくなってしまいますが、昆虫という具体例を挙げることでわかりやすくなっています。なによりも著者が虫を無視できないほど大好きですから、出てくる例も当意即妙で最高にエキサイティングです。

