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日経BP社
グループ:Book
ランキング:202195
価格:¥ 1,575
ポイント:15 pt
発売日:2006-02-23
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スイス探訪―したたかなスイス人のしなやかな生き方 (角川文庫)
カスタマーレビュー ![]()
日本がこのような道を歩むことは無いでしょうね
(2006-08-18)
ブランド王国がどのようにして出来たのか、を戦略レベルで説明している本です。内容的には共感出来るんですが、これを日本に当てはめるには少々無理があるでしょう。
スイスが永世中立国として存在出来る理由と、彼らの強力な銀行政策(個人情報の秘匿)がセットになっていることを考えた場合、同じ事が日本で出来るわけないのは自明です。
彼らはそうした手法で集めた資金をうまく活用してこのようなブランド会社の買収を繰り返しているわけですから...
ブランド本ではありません
(2006-08-02)
ブランド本かと思って買ったら、全然違った。実は、「観光案内の無い、スイス紹介」本。国土のほとんどが山であり、資源にも乏しく、人件費も生活費も高く、知恵を絞らなければ回りの国と戦ってはいけないという、ある意味日本に似たところのあるスイスが、どうやって金融や製造業で世界を制覇し、世界中の金持ちをひきつけるようになったか、ということ解説した本。
著者は日経新聞の記者だけあって、いろいろ綿密に取材してあるし、「アルプス」と「ハイジ」と「時計」くらいしかイメージの無い、知っているようで意外と知らない国「スイス」の実態を、読みやすくまとめてある。日本の将来を考える上で、確かにヒントにはなると思うので、「国のビジョン」とかに興味のある人には、面白いと思う。
SWISS MADE と MADE IN JAPAN
(2006-04-25)
著者はあとがきで、スイスに贔屓目であり無批判に過ぎるかもしれないと弁解しつつも、3年間の滞在中、国としてのブランドを実現する強固な仕組みや成り立ちに感嘆せざるを得なかったのだろう。言うまでもなくブランドとは、一皮むけばボロが出る小手先の技術では通用せず、一朝一夕に積み上がる表層的なものではない。まして、過去の遺産や偶然の産物でもありえないのだ。
本書で紹介されるのは、スウォッチやネスレに代表されるコングロマリッドがM&Aによって構築するブランド・ポートフォリオの手法、金保有量や政情安定に基づくスイスフランの強さ(高物価はその裏返しに過ぎない)、スイスの銀行が頑なに固持する番号口座や守秘義務制度、職業政治家の居ない小さな連邦政府と、州ごとに低税率を競い合う強い地方、などのヒト・モノ・カネを吸い寄せる仕組み。企業の本社や大富豪が籍を置き、スイスに住む2割は外国人である。加えて、アルプスをはじめ美観と安全性が保たれた国土と、教育水準と言語能力が高く、歴史的に勤勉な国民とによって形成されるクォリティ・オブ・ライフ。
一方で、日本製品が「高品質で安価」という価値観からなかなかシフトできず、猛追するアジア諸国との価格競争の中で行き場を失い、少子高齢化やニート増加といった労働問題に手をこまねき、企業の不祥事が相次いでいる姿を思い浮べる。
私は10日ばかりのスイス旅行だったが、至るところで安全・清潔・便利・快適・美しさを実感した。本書では触れられないが、観光立国としての側面を支えるフライ・レイル・バゲッジなる託送システムも、日本では到底真似できない官民異業種の連携技だ。日本は勤勉で教育水準の高い国民に根ざした技術立国であるという認識は過去のものとなり、著者ならずとも将来への危機感が募る。経済大国を自負するより、資源に乏しい小国スイスのしたたかさや豊かさから日本が学ぶべき点は多いだろう。
褒め殺し?の本
(2006-03-31)
本書にブランド王国というタイトルまでつけて、スイスという国が時計、金融、食品、薬品、観光、国際政治で世界ナンバーワンになったかということを褒めているが、スイスという国は有数の武器輸出国であるという事実がスッポリと抜け落ちている。
バチカン市国の衛兵がスイス人だというくらいの記述は見られたが、歴史を遡れば他国への傭兵からはじまって現代の武器輸出までのことが、おそらくは意図的といわざるをえないほどに包み隠されている。
なぜ世界的な企業がスイスへ本社機能をかまえるかというと、それは「自国産の武器は輸出してもイイ、永世中立国」だから。
著者は意識して褒め殺しているのか、それともジャーナリストとしては単なる無能なだけなのか・・・よくわからない。

