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日経BP社
グループ:Book
ランキング:15182
価格:¥ 1,785
ポイント:17 pt
発売日:2006-09-21
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アメリカの全体像が見えてくる
(2008-07-16)
格差社会が受け入れられているアメリカ人の背景・価値観がよくわかります。
評価の物差しが金で、一攫千金を夢見るアメリカン・ドリームの実態が事細かく書かれています。
ただ、少し小難しい感じで読みやすくはないです。
他に無かった内容だけど、文章が読みにくい
(2008-02-15)
アメリカ社会にについて書かれた本では、これまでに無いような各方面の視点からまとめてあり、統計などの数値ももとにされていて、まとまっています。
外側から見ると今もどこか日本人があこがれを持っている国ですが、あの不思議な格差社会の国を、なるほどと思えるような視点で分類し説得力のある内容。
その実態を読み冷静に知るにつれうんざりするところもありますが、他にないアメリカ社会解説の本といえます。
ただ、文章が非常に読みにくいと感じます。全体にこんな日本語の本を読んだのははじめてです!
なんと言うべきか、訳本調でもなく、非常に各項目の文章が長いけどダラダラしているとも感じないし、でも長くて、読んでいて非常に疲れます。それでいて内容は濃い。
女性の書いた政経解説の本は珍しくはじめて読みましたが、日本人が書く政経本で、中身が英語の日本語だと、女性の文章はこうなるのかもしれないと思いました。
内容については星5コ。
アメリカ赴任に当たって、上司に薦められたのがこの本
(2007-12-27)
元エコノミストらしい図表・統計数値を使ったわかり易いトップダウンアプローチにより、アメリカの全体像を見事に描き出していて大変勉強になる。日本とは異なる社会の価値基準とその形成過程を通して、税制のカラクリ、政治・外交戦略および教育問題と軽快に進む解説は読者を飽きさせない。なおかつ筆者が長く生活の基盤を置いていた(いる)と思われるサンフランシスコ・シリコンバレーを中心とした西海岸(IT産業)における人々の生活の具体例を多く引用し、ボトムアップ・アプローチによって更にそのイメージを膨らませられるように構成されている。テーマが大きい割には実感を持って読み進められるポイントだろう。
特に興味深かったのは、一見すると軍隊形式のアメリカ流組織がどこでクリエイティビティを育て自らの競争力として取り込んでいっているのかを解説している箇所(第7章)。「クリエイティビティの事業化とそれを育てるシステム」とは的を得た表現で、知的労働の分業体制がはっきりしており、クリエイティビティと(日本流?)改善とが根本的に異なる知的活動であることが指摘されている。そしてこのことが広く認知されているのがアメリカの強みなのだと、自分の実体験も振り返りながら痛感した。
「今この本に書いてあることを、筆者がアメリカに渡る前に知っていたら、対人関係や話し方、ビジネスにおける交渉に対する考え方や実際の交渉の進め方、キャリアの作り方、ビジネスそのものの組み立て方も含め全て違っていただろうということだ。」「若い人たちのジャンプ・スタートに役立てていただければ嬉しい。」
はじめの部分で書かれているこの言葉は筆者の本音なのだろう。この時期にこの本に出合えたことを感謝したい。
最後に、もちろん贅沢な注文ではあるものの、これがニューヨーク・ボストンを中心とした東海岸の金融ビジネス街に生きる人々を具体例に引いたアプローチであったらどうであったか。続編は、自分の胸のうちで紡いでいってみようかと思う。
格差の正体とはなにか
(2007-12-19)
格差本は世に多いが、もっとも優れた論点をもつのは、皮肉にもアメリカについて論じた
本書だ。
本書の優れている点は、以下の2つ。
まず、格差の原因を必ずしも資本家にのみ押し付けてはいない。それはグローバル化の影響であり
世界中で起き得ることだと明確に述べている。マルクス主義的発想では、そもそも解決の糸口
すら見つかりはしないのだ。
そして、日本の現状に対しても、雇用の流動化を進めるしかないと断言している点。
正規と非正規の格差の原因を海の向こうから冷徹に見抜いている筆者の言葉は重い。
“お金儲け、いけませんか?”思想の源泉はここにー!?
(2007-11-27)
村上ファンド社長の村上世界彰氏の名セリフ、“お金儲け、いけないことですか?”は、アメリカでは一応正しい考え方になるのでしょう。 この本の著者、小林由美氏は在米26年−経営戦略コンサルタントとして見てきたアメリカ経済界の推移を軸にして、現代アメリカの格差問題を浮き彫りにしています。 その実態は恐ろしいものがあります。
小林氏はまず、アメリカの富―繁栄はどこから来たのか、歴史的な考察から入り、特に80年代以降の経済の流れを豊富なデータを駆使しながら、さらにご自分の経験にもふれながら解き明かしていきます。 とてつもない富の偏在がおこっていながらも、自由と平等の理念がむしろそれを糾弾する足かせになる、さらに反教養主義の伝統が国民の無知に追い討ちをかける−どの国もみなそれぞれの歴史的宿命を背負っているものですが、アメリカの場合のそれもやはり人を暗澹とさせるものがあります。
歴史的・民族的背景から見ても、日本がアメリカ型社会になるとは思えないのですが、さりとて、どういう社会を作っていきたいのか、誰にもビジョンがない今、とりあえずこの本は私たち日本社会の現在を見る合わせ鏡として、重要な考察に満ちていると思います。

