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中村 修二

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グループ:Book

ランキング:227129

価格:¥ 1,680

ポイント:16 pt

発売日:2001-04

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カスタマーレビュー

理系進学を目指す人には是非読んでほしい  (2005-01-26)
中村修二氏の生きざまには、真の研究者としての姿を見る事ができる。戦後、日本には、「良い大学に入れば、良い会社に入れる。良い会社に入れば、ラクして年功序列で出世できる」と言う幻想がある。その為に、将来に可能性を秘めた若い学生さんのほとんどが、大学受験までで力を使い果たし、学問、研究の真の楽しみを知る前に勉強をやめ、大企業に入る事がゴール地点となり、ろくすっぽ研究能力をつけないまま歳だけ喰って、偉そうにふんぞり返る、と言う構図が出来上がってしまっている。日本を支配している馴れ合いと横並びの独善的全体主義、個性を潰す風土、年功序列で実力とは無関係にオートマティックに地位があがっていくシステム、これらが規格化された優等生を量産し、独創的な製品を生み出せずに、低迷する日本経済の根本原因である事は明らかである。筆者は、決して一流とは言えない地方大学に入学したが、その後、研究の魔力に取り憑かれ、心の底から研究をエンジョイし、他を圧倒する実力をつけて、研究を押し進めている。こういった個性的な「出る杭」の研究者を潰してしまおうというのが、日本の会社のシステムである。中村修二氏は、この事を根底から覆すべく、苦言を呈している。同じ一研究者として、共感する面は多い。そして、これから理系に進学しようという人には、是非、読んで欲しい書籍である。

200億円、この金額が今夜のニュースで気になりましたか?  (2004-01-30)
発光だいおーどお??裁判?200億円はそそられるけど興味無いなーー、そんな貴方に読んで欲しい本です。タイトルを見事に裏切る内容です。家族に注がれる著者の深い愛情、思いやり。故郷の素晴らしい自然。ニュース映像や記事だけでは知ることのでき無い、とても素敵な働く日本人、思慮深い技術者としての素顔が飾らない言葉で綴られています。ただひとつ悲しいのは、著者がアメリカの大学で教鞭を執ることを希んだ結果です。元気をなくした日本の病巣の一つを垣間見た気がしました。

研究の話が興味深い。  (2003-05-05)
はじめの数十ページを読んでいたとき,「これはつまらない本をまちがって買ってしまった」と強く感じていました。中村修二氏の社会批判には,マスコミが喧伝するような表層的かつ一方的な見方がかなり含まれています。私は,社会科学系なので,その手の記述に点が辛いという面はありますが,それをさしおいても,中村氏の議論は,あまりにひどいと感じられました。この段階で,私は,本書を,ほとんど投げ出しかかりました。

しかし,中村氏の本職の研究の話になると,俄然,面白くなってきます。半導体のこと,固体物理学のことは,何にも知りませんが,分野を超越して伝わってくる研究上の苦労は,強く共感できます。また,中村氏が研究者としてきっとものすごい人なのだろうということも,伝わってく???気がします。研究業績を別にして考えても,こうはやれないでしょう,普通...。

途中,田舎の中小企業で,どういう目に遭ったかが連綿と書き綴られる部分があります。読んでいて,それはそうだろうと思いました。田舎はそういうところですし,中小企業はそういう体質のところが多いでしょう。その体験に強く共感はしますが,それは,そもそも会社の選択を誤ったのではないか,そして,それを覚悟してその会社に入社したはずではなかったのか,という感想を持ちました。しかし,中村氏が,そういう途を選ばなければ,高輝度青色発光ダイオードの開発もなかったわけですから,不思議な気分になります。

そして,最後の方で,再び,中村氏の社会科学的提案が語られます。今度は,受ける印象がまったく違ってきました。その経験に裏づけられた提案には貴重な内容が含まれています。もちろん,提案内容そのものは,荒唐無稽なものが多いです。それでも,中村氏がそれを提案する背景や動機からは,学ぶべき点が多いと考えます。

しかし,残念ながら,おそらく,日本は変わらないでしょう。多くの人がアメリカに流出しつづけるだろうと想像します。

落日の日本人のDNA??  (2002-08-12)
 日本企業で特に上層部の人事は人間関係だけで決められるケースが極めて顕著であり、功績や実力も無い愚者が権力の座に着いたときの恐ろしさを象徴するような実話として感銘を受けました。

 中村修二氏の様に大きく飛躍できた人はまだしも、酷似した環境で、優秀であるが為に転職や独立をして人生を台無しにしてしまう人やほぞを噛みながら会社生活を送る人が如何に多いことでしょうか?

「権力の座に就いた愚者が部下の賢者に強く嫉妬する。」「類は類を呼ぶ。」「出る杭は打たれる。」の様なことが日本人のDNAに強く組み込まれているのでしょうか?

世界の頭脳を吸収する米国  (2002-05-22)
私自身、米国で数年仕事をしてきましたが、中村氏の主張はとても共感できます。人種、国籍に関係なくフェア−な評価と報酬を与えることによって、多くの優秀な頭脳を取りこむアメリカというシステム。一方で、利益を上げない人も、優秀な人も、年功序列で同列に評価される日本というシステム。優秀な人が日本から流出するのは避けがたいですね。中村氏のように移住まではしないにしても、優秀な人の多くは外資系企業へ転職しています。ちょうど、ソ連が崩壊した後、優秀な科学者が米国に大量に移住したのと同じような状態ですね。日本のシステムに疑問を持っている優秀な日本人の方々は、中村氏の前向きな姿勢に勇気付けられることと思います。